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ジイド全集1

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『アンドレ・ジイド全集1 狭き門・背徳者』(淀野隆三訳、角川書店、昭和32年6月30日)を某氏より頂戴した。感謝です。見返しに淀野隆三の献呈署名がある。

  梶井澄子嬢

 銜花相共食
 刷羽每相隨

  吉田学兄の嘱により
  寒山詩を節録して拙訳 
  二篇を贈る
  昭和三十二年十月 淀野隆三


梶井澄子嬢が誰なのか、梶井というからには梶井基次郎の縁者であろうか。しかし二〇〇〇年版『梶井基次郎全集』の索引にその名は見えない。吉田学兄も誰なのか。吉田健一?

引用された詩句は寒山詩「鴛鴦」から顎聯を写したものである。

 止宿鴛鴦鳥 一雄兼一雌
 銜花相共食 刷羽每相隨
 戲入烟霄裡 宿歸沙岸湄
 自憐生處樂 不奪鳳凰池


ついでながら報告しておくと、小生が『spin』誌上でその一部を公表した「淀野隆三日記」、この度、正式に明治大学図書館に所蔵されることとなった。昨年末に納入済みである。淀野隆三が教鞭を執った大学でもあり、これ以上ない場所に落ち着いたと思う。今後の研究のさらなる進展を望みたい。

by sumus2013 | 2020-01-31 20:09 | 古書日録 | Comments(0)

新春吉例第五回壱額会

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新春吉例第五回壱額会

令和二年一月三十一日(金)~二月二日(日)


場所:小大丸画廊(小大丸ビル3階)

  大阪市中央区心斎橋筋二丁目二―二十二 

電話:〇六・六二一一・三〇二三


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右より、小出楢重、鍋井克之、国枝金三


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展示中


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北野恒富の珍しいジグソー作品
(手や顔、体の位置を微調整するため、
ずらせるようにカットしてある下絵)


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右より、小貫政之助、作者不明、作者不明


三日間だけですが心斎橋の小大丸画廊で恒例のコレクション展が開催されます。参加者の大方は美術関係者。日頃蒐集の逸品を開陳いたします。お近くの方はご足労を。

by sumus2013 | 2020-01-31 09:39 | もよおしいろいろ | Comments(0)

Bonne année 終了しました。

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林哲夫作品展 Bonne anée
2020年1月8日〜1月30日

ウィリアムモリス珈琲&ギャラリー
東京都渋谷区渋谷1-6-4 The Neat青山2F
開廊時間 12:30 -18:30
休廊日 日・月・第3土曜

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by sumus2013 | 2020-01-30 07:50 | 画家=林哲夫 | Comments(2)

秋風抄

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季節外れながら『秋風抄』(山中種蔵、大正五年)なる摺物を入手した。これはまた、久々の、そして珍しい宇崎純一資料である。裏表に印刷された縦長の紙を折りたたんだ体裁。鹿の絵は赤松麟作による。

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秋風抄_f0307792_16431519.jpeg

あとがきににこうある。

《秋風も早や木枯の月夜となり候折柄漸く亡妻の追悼集を上梓仕候》

《小生の一生中に於ける記念として知る人々に頒ちたき考に有之候カットは赤松麟作、芦田秋双、宇崎純一、の諸兄を煩し題字は月斗兄に依頼致候茲に御厚意を謝し申候
    大正五年師走 北渚謹識》

北渚山中種蔵の俳号。寄稿者の名前を拾っておく。

【俳句】
大谷句仏
中川四明
松根東洋城
佐藤紅緑
水落露石
松瀬青々
島田五工
石橋忍月
青木月斗
同 貞女
島道素石
同 朔女
天春静堂
粟津水棹
安江不空
石黒丈千
藤原游漁
武定巨口
岡本春沙
大山秋思
松崎愛霞
増永徂春
由利由人
菊池大我
栗田渚風
濱田月囚
永尾白花蛇
三好風人
井上芦仙
友金甲北
原 香石
小瀬不退
澤田葉子
荒木井蛙
新田春人
浅岡唐紅
失名氏
津川 湫
生岡不乙
井上桃柿
芦田秋双
某令夫人
花岡百樹
静泉翁

【書簡】
酒井水明
青木月斗

他に、北渚の妻への追悼文、俳句、短文。高浜虚子の手紙、諸家の引用、など。問題のスミカズは三点、カットと飾りケイ。大正五年だから、まだまだスミカズのいい感じが残っている。

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蔵書印データベースによれば山中種蔵とはつぎのような人物である。

《近代の俳人。号、北渚。金尾種次郎(金尾文淵堂)、青木新護(月斗)らと同年ということから明治12年(1789)生か。明治32年(1899)1月、ともに「ふた葉」を創刊。文淵会同人。編著に「近畿遊覧その日帰り」など。(参考「金尾文淵堂をめぐる人々」「鬼史と北渚と余」など)》

by sumus2013 | 2020-01-29 17:33 | Comments(0)

最新聯想式基本英単語七千急速暗記法

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大杉繁次郎『最新聯想式基本英単語七千急速暗記法』(東京英語研究会、昭和25年2月1日11版)。初版は昭和16年となっているが、戦時中にこんな本を出せたのだろうか。ま、どうでもいいが。

《何故英語の熟達には長い時日を要するか、それは単語を知らないからだ。リーダーの一頁を読むにも知らない単語が三十も四十もあると、それを辞引で調べるだけで一、二時間もかかる。》

《入試等に於て構文の智識なきために失敗した例、非常に少きに比して、二、三の単語を知らなかつた為に失敗した例が絶対多数をしめてゐる。之は即ち試験失敗の大部分は単語の智識の不足にあるといふ事を雄弁に物語つてゐるのではなからうか。されば受験期日が切迫しつつある諸君に対し、何を置いても先づ本書の単語だけは至急征服するやうお勧めする。》(序言)

これはいいとして、本書の面白いところは7000の必須単語、すべてをダジャレで覚えようという、その破天荒な試みにある。論より証拠。その解説ページと本文の一部を掲げてみる。

able…し得る、敏腕の【得振ル[エーブル]】…し得る、又敏腕を振ふ。とまあ、こんな調子である。

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about【或場迂通】或場所を迂回して通るはその周りを行くなり
abroad【在浮浪遠】家を離れ世間に、又遠く外国に浮浪して存る
absence【在不遷ス】不在で他所へ遷つてゐる
absolute【在不相立独】相対的に存ら不(ズ)即ち絶対的
absorb【喰ブソーブ】ソープを喰べる時は、吸つて喰べる
abstract【或物吸取クト】或物の象(カタチ)を吸ひ取り抽き取ることを抽象といふ

う〜む。柳瀬尚樹訳『フィネガンズ・ウェイク』に負けず劣らぬ、苦心の翻訳と言えよう。なお大杉先生には『強力AS式重要英単語八千暗記辞典』(大杉塾)という著作もあるようだ。

by sumus2013 | 2020-01-27 20:00 | 古書日録 | Comments(0)

遠山雪

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「御題/遠山雪」とある短冊。さして上手というわけではないが、季節柄取り上げてみた。御題遠山雪は、検索してみると、大正六年の歌会始の題である。よってこの短冊も大正六年作とみていいだろう。

歌の方が読めない。署名もどう読めばいいのか。

 勇たかなる御代の姿よ⬜︎⬜︎⬜︎
 ふ士の高ねにつもるしら雪 ⬜︎⬜︎



by sumus2013 | 2020-01-26 20:36 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

蒐集vs集古

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柳宗悦『蒐集物語』(中公文庫、一九八九年一一月一〇日)。これは元本を以前紹介したが、先日の上京中に某書店の店頭百円均一で見つけたので、ちょうどホテルで時間つぶしに読むのにいいかも、と思って買ったもの。実際、重宝した。

しかし、再読してみると、最初に読んだときほどの感激はなかった。民芸館のために集めるという柳のお題目が鼻につく。カラー口絵に載っている品物も、とくに陶磁器はいまひとつパッとしない。行者の墨跡も、文章で読むだけだと、どんな凄いのかと思うが、図版で見るとそれほどでもなく、また、その入手の方法も強引で好きになれない。

例えば、柳は大正十二年に甲州へ旅に出て木喰上人の彫刻に出会う。二体の仏像が暗い庫の前に置かれていた。

《私は即座に心を奪われました。その口許に漂う微笑は私を限りなく惹きつけました。尋常な作者ではない。異数な宗教的体験がなくば、かかものは刻み得ないーー私の直覚はそう断定せざるを得ませんでした。》

あまりに柳が執心なので仏像の持ち主は一体を柳の許へ送り届けてくれた。

《再びその不可思議な仏は私の心を全く捕えました。私はそれに見入り見入り見入りました。[略]その日私は発願し上人の研究に入ることを決心しました。》

以上は本書所収の「木喰上人発見の縁起」(大正十四年)からの引用。木喰というのも、たしかに異色のある作風で、柳好みだということは言えるだろう。

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ところで、ホテルで感じた違和に関係してくるのだけれど、先日来何度か引用している林若樹『集古随筆』(大東出版社、昭和十七年十月二十日)に次のようなくだりがあるのを最近見つけて、さもありなんと納得したのである。「「彗星」の使命」(大正十五年十一月二十七日読売講堂における講演)のひとくさり。この講演は雑誌『彗星』の創刊を記念して行われたもので、日本と外国の交流史を話題にしている。そのなかで信仰心と美術について言及したところがある。

《現代の工芸美術は進歩してゐる。私はこれを見て藉すに時間と金とを以てせば古代のいかなるものでも復元は出来ると云つたのであります。すると或人は現代の人は信仰心が欠けて居るから駄目だと云ひますが、信仰心と美術家の伎倆とは自ら別であります。》

その例として吉祥天女の像の内部に職人の落書きがあったことを挙げて、発願人はともかく、製作する人々までが信心深いとは思われないと断言する。

《この頃特に持囃される木食上人の作品、あれなどは慥かに信仰から来たものでありますが、その代り美術品としてはさのみすぐれたものではないと思ふのです。信仰と美術上の伎倆とが一致する時があれば、それは立派な作品が出来るに相違ありませんが、さういふことは先づ無いと云つてよろしい。》

根っからのリアリズムであって、小生などは無論こちらの論理に加担したい方だし、何より、柳が夢中になっていた時に「あんなもの」と木喰上人を軽く一蹴しているのも気持ちがいい。林若樹の蘊蓄も相当なものだし、負けん気もあるだろう。

柳は言う。

《吾々の眼の対象は主として民器であった。雑器であった。それらのものは下品[げぼん]のものと考えられていたから、そんなものの価値を認めないのも、また値が安いのも当然であった。多くの蒐集家は有名なもの、在銘のものをと追うが、私達は逆に無名なもの、見棄てられたものをと探した。》(「民芸館の蒐集」)

《それではどうして他人が今まで認めないものを認めるに至ったのか。匿れているものをどうして見つけ出すのか。この問いへの答えは実に簡単なのである。別に秘訣などは少しもない。ただ物をじかに見さえすれば、それでよいのである。それ以外に何ものもない。この何ものもないということが、秘訣といえば秘訣である。》(同前)

ある意味「自信」過剰な言葉だが、しかし蒐集家はこうでなければならないとも思う。ただ、最後は集めたモノが全てを語るというだけなのだ。


by sumus2013 | 2020-01-25 20:42 | 古書日録 | Comments(0)

豊橋 一誠堂書店

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「一誠堂書店/豊橋市外高師」の書皮を頂戴した。「兵用図書」「普通図書」とも印刷されている。愛知県豊橋市の高師原(たかしはら)には明治四十一年から大正十四年まで第十五師団が置かれ、豊橋は軍都として栄えた(ウィキ「豊橋市」)というから、師団に隣接する書店だったのか。神保町の一誠堂書店(長岡市で明治三十六年に創業、神田移転が三十九年)とは無関係のようにも思われるが、どうなのだろう。大正風な飾りケイだが、左書きなので昭和時代か・・・高師村が豐橋市に編入された(「市外」ではなくなった)のが昭和七年九月だというご指摘もいただいた。いずれにせよ、極めて珍しい書皮である。

by sumus2013 | 2020-01-24 17:08 | 古書日録 | Comments(0)

台風15号による被害報告の記

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上京中に『古書月報』2019年12月号(東京都古書籍商業協同組合)を頂戴した。そこに月の輪書林・高橋徹「台風15号による被害報告の記」という記事があった。そう言えば、千葉県だけでなく、東京でも多摩川の沿いの地域などかなり浸水したというニュースがあったが、まさか月の輪書林に被害が及んでいるとは。

《9月9日(月)
 朝8時、昨夜の暴風雨が気になり、店へ自転車を走らせる。店は、東急池上線蓮沼駅近く、多摩堤通り沿いの3階建てのマンションの1階にある。
 入口の事務机まわりが無事でホッと息をつくも束の間、店の通路中央付近に大きな水たまりを発見してガクゼン。》

《天井を見上げると、一番上の棚に置いてあるダンボール箱に大きな水染みがある。》

《水滴が棚からポタリと本に落ちる。あわてて本の救出作業に入る。水を食ってダメになった本を棚から抜き、店の外に投げ出していく。》

管理会社に連絡して調べてもらうと、三階の採光窓が破壊され、階段をつたって雨水が流れ落ちたため、階下は水浸しになったのだろうと言われる。保険会社代理店のKさんに電話すると被害状況を写真に撮るように指示される。

《9月10日(火)
「被害本リスト」を書き始める。仕入れ値ではなく、「売り値」を書くようにとKさんからの指示。古書目録を書くのは手慣れた日々の仕事で楽だけど、水ぶくれの本を手にとるのはチト心が痛む。》

しばらくして保険会社より保険金請求書が届く。写真を貼付けた「台風被害報告書」と「被害本リスト」を速達で出した。

《10月18日(金)
[中略]保険金、満額査定が決定したとのこと。請求額の2割程度の査定と思っていたので安心を通り越してひょうしぬけした。》

《台風は、年々強烈になってくるように感じる。幸い今回は「軽症」ですんだが、何が我身にふりかかってくるかわからない。25年前、この保険に入ることを強くすすめてくれた石神井書林さんに改めて感謝した。》

水は本の大敵。軽症で、保険も降りて、ほんとうに良かった。準備中の目録もいくつもあるようだし、早くなんとか刊行してもらいたいものです。

写真は山王書房のシオリ。長辺13cm。


by sumus2013 | 2020-01-23 17:33 | 古書日録 | Comments(0)

復興期の精神

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花田清輝『復興期の精神』(眞善美社、昭和23年4月15日四版、装幀=上野省策)を街の草にて入手。以前、我観社版を入手していたので、この眞善美社版が欲しかった。

復興期の精神

錯乱の論理初版



by sumus2013 | 2020-01-22 20:24 | 古書日録 | Comments(0)