林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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父の仕事場その4

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「父の仕事場」のちらしをコピーで作りました。

《 農具や工具をはじめ父は何でも自分で作る人だった。家の修繕も在り合せの材料を使ってやってのけていた。子供の目から見てもそう器用とは思えなかったが、実用には十分耐えるだけのものをこしらえた。フランス語に「ブリコラージュ」という言葉がある。手近の字書には「いろいろな仕事に手を出すこと。にわか仕事、おざなりの修理」などと説明されている。これはそのまま父に当てはまる。

 父の残した道具類はほとんどが木と鉄でできている。徳川時代から変わっていないのではないかと思えるものすらある。例えば、昭和四十年頃まで木製の唐箕(とうみ)を使っていたのを覚えているし、田畑を耕すために牛を飼っていた。東京オリンピック頃から慌ただしく機械化が進み、ビニールやプラスチックの製品が急増し、化学肥料や農薬も夥しく使われ始めた。

 物心ついたころから思い返してみると、父はさまざまな作物を育ててきた。米麦はもちろん、煙草、玉葱、サトウキビ、椎茸、西瓜、南瓜、苺……まだまだあったような気がする。農地はたしか五反(約五〇アール)か、もう少し広いか、その程度ではなかったろうか、一町(一ヘクタール)には足りなかった。耕地面積が限られているため、その時々で実入の良い作物を選んで乗り換えて行くのである。品種を変える度に、それぞれに必要な道具の種類が増えていく。それまで使っていた道具を組み合わせたり、改良して間に合わせることも珍しくなかった。ブリコラージュの本領発揮である。

 養鶏に手を出していたこともある。最近、改めて納屋の二階を点検していると、古いガラス窓が壁に立てかけてあるのに気付いた。風雨に曝されたペンキの風合いが何とも言えない。これはどこの窓なのか、しばらく記憶をたどってみたのだが、どうやら鷄小屋の一部ではないかと思われた。とっくに取り壊した建物だ。いつかまた利用するつもりで取って置いたに違いない。

 その窓枠の緑が、不思議とマルセル・デュシャンの「FRESH WIDOW(なりたての未亡人)」を連想させた。父の思惑とはかけ離れているにしても、オブジェ作品として生かせれば、その遺志を無駄にしないですむかもしれない。「Feeble Widow(年老いて弱った未亡人)」と名付けて、ひとり悦に入っている。》

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何十年と風雨にさらされた金属の蓋


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by sumus2013 | 2018-12-11 09:00 | 画家=林哲夫 | Comments(0)

父の仕事場その3

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個展二日目。日曜日、寒気が厳しい。三宮ではルミナリエが昨日からはじまって、駅周辺は混雑しているようだが、山手のギャラリーあたりは逆に静か。それでも午前十一時開店早々から来てくださる方々もあり、あれこれ歓談。道具類の展示には皆さん新鮮な驚きを感じてくださるようだ。遠路を運搬してきた甲斐があった。

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葉書サイズのコラージュ、ブラッシュ・ワークも多数展示。古本(および束見本)にオリジナルカバー(函)を作ったシリーズも好評で次々買い求めていただいた。

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これは初めて作った「KOTODAMA」シリーズ。紙粘土に彩色。

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by sumus2013 | 2018-12-10 09:56 | 画家=林哲夫 | Comments(0)

父の仕事場その2

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ギャラリー島田初日、無事終了。deux(ドゥ)はこれまでも京都、新潟と展示してきた大作(小生にとっては、です)とメリーゴーランドでも展示した人物小品、プラス新作を加えた油彩群、そしてコラージュ類を展示しています。

trois(トロワ)の方は「父の仕事場」にあった道具類を中心に、小生の立体的なコラージュ、平面作品も並べました。道具類はたいへんに好評で、一番に入ってこられた方が二十数点まとめて購入してくださいました。まだまだ残っておりますので、ぜひ実際に手にとってご覧ください。

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by sumus2013 | 2018-12-09 08:56 | 画家=林哲夫 | Comments(0)

林哲夫作品展 父の仕事場

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ギャラリー島田
http://gallery-shimada.com


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by sumus2013 | 2018-12-07 11:20 | 画家=林哲夫 | Comments(2)

父の仕事場その1

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昨日(六日)、ギャラリー島田へ搬入を終える。一階のdeux(ドゥ)とtrois(トロワ)の二室を使っての展示になる。ドゥの方はこれまでと同じように絵画とコラージュを中心に展示。トロワは初めて使わせてもらうので、いろいろ考えたが、「父の仕事場」と題して父の遺した道具類を並べることにした。

大小を含めて百点少々。予想したよりも骨の折れる作業になった。スタッフの皆さんにも手伝ってもらったのだが、昼前から五時間近くかかった。それでもなんとか夕刻には終了。微調整は土曜日初日の開店前に行うことに。

これまでとは趣の変わった展覧会になります。ぜひお運びください。なお展示した道具類は(絵画作品同様に)すべて販売します。

昨日はあまり忙しすぎて余裕がなかったので、事前に撮っておいた写真を掲げる。

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会場写真は初日が終わってから掲載します。・・・今見ると、下記に展示の様子がアップされています

ギャラリー島田 公式ブログ

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by sumus2013 | 2018-12-07 11:18 | 画家=林哲夫 | Comments(0)

茂田井武展

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「童画家・茂田井武展」が練馬区立石神井公園ふるさと文化館で開催中(〜24日)。ちらしと絵葉書を頂戴した。

童画家・茂田井展

茂田井武は「キンダーブック」(フレーベル館)をはじめとした数々の子ども向けの雑誌に絵を寄せたほか、児童文学作品の挿絵も数多く手がけ、たくさんの子どもたちを魅了した童画家です。1946年から晩年まで練馬区中村町(現・中村)に暮らしました。
中学卒業後、画家を志すも美術学校への入学が叶わず、3年間パリへ放浪の旅に出た茂田井は独自の画風を築き、帰国後は当時の代表的探偵小説雑誌「新青年」を中心に挿絵画家として活躍、次第に評価されるようになりました。》(同展ちらしより)

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ここに掲げた絵葉書は茂田井武がパリで描いた画帳『ton paris』(トン・パリ)から選ばれた二点。架蔵の『ton paris』(講談社、二〇一〇年七月七日)の解説「茂田井の巴里と"ton paris"」(広松由希子)によれば、滞欧中の画帳には他に『Parisの破片[かけら]』『續・白い十字架』があるが、『ton paris』は瑞々しい色感と遊び心に富んだ技法の試みが特徴的だ。

《原画は、展示のため本の形では現存しない。復刊に際し、茂田井自身が手にしていた当時のイメージを今に蘇らせるため、判型をほぼ原寸とし、印刷にも最新の配慮をした。全点の新規撮影を快諾してくださった大川美術館と、普及に努められ、茂田井の生誕百年に他界された前美術館長の大川栄二氏に、深く感謝の意を表したい。》

とも。大川美術館、松本竣介だけではない。

下が架蔵本の書影。本文はA5判で、角背のハードカバーに筒函が着いている。一九三〇年頃のパリの雰囲気が暖か味をもって伝わってくる大好きな画集(絵本かな)である。

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by sumus2013 | 2018-12-05 20:14 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

現代画廊の案内状

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いつも新味のある企画展を行なって楽しませてくれる中松商店から案内状と冊子が届いた。題して『現代画廊の案内状 洲之内徹からの便り」。これはいいところに目をつけた! 現代画廊の案内状だけで展覧会を企画し、冊子(中松商店、二〇一八年一二月一日、頒価1,080円、tel.03-3563-1735)を作るというのは名案である。こういう紙モノは(エフェメラという異名の通り)時とともに散逸し、貴重この上ない存在になって行く。

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現代画廊の看板
左:西銀座八丁目時代
右:銀座六丁目時代


案内状は持っていないが、六年ほど前に、年賀状をまとめて入手したことがある。これは嬉しかった、

洲之内徹の現代画廊の年賀状

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by sumus2013 | 2018-12-04 19:57 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

アトリエの時間

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「松本竣介 アトリエの時間」展(大川美術館)の図録を頂戴しました。深謝いたします。「アトリエの時間」は十二月二日までで終了したが、チラシによれば、竣介のアトリエを再現したしつらえとともに「読書の時間」「子どもの時間」「街歩きの時間」と特集展示は続く。詳しくは同美術館サイトにて。

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竣介のアトリエには本棚があった。本図録に掲載されている「松本莞さんに聞く アトリエの「モノ」をめぐって」(松本莞は次男)によれば、

《家具屋に作らせた本棚なんですけれど、手作業でレンガを重ねたり、箱を置き、厚みのある板を渡して台を作って、その上に置いてましたね。
宮沢賢治が何時も定位置なのは印象深く覚えています。》

《確かに書籍は、竣介にとってかけがえのない大切なもの、と言うより、聴覚を失うということは、知識を得るための情報の殆どを、目から獲得するしかない訳ですから。
母から聞いた話ですが、竣介は、自分の本棚を誰かに見られることを大変恥ずかしいと言っていたそうです。

《俊介は、とても本を大切にしていましたからね。本を汚すことを嫌った。線を引いたり、書き込みをしたりすることも殆どしなかった、というよりも、抜き書き、書き写しをよくしてたみたいです。そんなノートも遺ってますね。》

桐生か・・・一度訪ねてみたい場所である。


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by sumus2013 | 2018-12-04 17:37 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

もよおしいろいろ

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岡上淑子 沈黙の奇蹟
2019年1月26日〜4月7日

東京都庭園美術館
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/190126-0407_okanoue.html





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日野洋子展
2018年12月5日〜12月28日

ウィリアムモリス珈琲&ギャラリー
東京都渋谷区渋谷1-6-4 The Neat青山2F
開廊時間 12:30 -18:30
休廊日 日・祝・第3土曜







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コラージュアーティストM!DOR!個展
「MÉLODIE DÉMOLIE」
2018年12月8日(土)~12月15日(土)

8(eight)
http://eight-tokyo.com





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西川勝人展
2018年11月17日〜12月22日

ART OFFICE OZASA
http://artozasa.com






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梅田恭子 屋根裏部屋
2018年12月3日〜12月13日

ギャラリー砂翁
http://www.saohtomos.com




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時代を生き、時代を超える
2018年9月15日〜12月24日

群馬県立館林美術館
http://www.gmat.pref.gunma.jp




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河口龍夫 ちのこうや
2018年9月15日〜12月16日

黒部市美術館
http://www.city.kurobe.toyama.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=79




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風騒ぐ家の人々
詩人会田綱雄・三好豊一郎と画家斎藤隆
2018年10月30日〜12月9日

砂丘館






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by sumus2013 | 2018-12-04 17:31 | もよおしいろいろ | Comments(2)

ポストイット?

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大田元貞公幹『仁説三書 仁説要義 付録 下』(和泉屋金右衛門、文政四年六月朔[跋])。上下二冊の下のみ、今年の百万遍にて。大田元貞は大田錦城として知られる儒者。

《大田元貞、通稱忠藏・才佐、字は公幹、錦城と號す。大聖寺侯の侍醫樫田玄覺の七男にして、命眞の弟なり。天明三年元貞十九歳にして、越前府中の市醫縣道策の家に養はれしが、翌年去りて江戸に上り、儒を山本北山に學ぶ。既にして元貞北山を棄てゝ自ら研竅し、錦城雜録・飛耳張目編等を著して名聲忽ち揚る。水戸侯之を聞きて聘せんと欲せしが、適〻沮むものありて果さず。後吉田侯幣を厚くして之を招き、世子の爲に書を講ぜしむ。文政三年元貞暇を請ひて京師に遊ぶ、搢紳學士皆敬服せざるなし。是に於いて加賀藩主前田齊廣は、錦城が封外の賓師たるを惜しみ、遂に吉田侯に請ひ、祿二百石を賜ひて頭並に班せしめ、別に役料百石を與ふ。これ實に五年八月十四日なり。八年四月二十三日江戸に歿す、年六十一、疑問録・九經談・大學原解・中庸原解・梧窻漫筆・春草堂集等の著書甚だ多し。》(石川県史第三編第三章學事宗教第三節漢學下)

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内容はともかく、巻頭の印章と本文中のマーキングに惹かれて求めたもの。後者は以下のような感じ。朱点を打っているのかと最初は思ったのだが、よく見ると、色紙を小さくちぎって糊付けしてある。ようするにポストイット。付箋の変種か。小さい短冊状の付箋を貼り付けた和本は何度か目にしたし、たしか架蔵もしているはずだが、こんなタイプは初めて見たような気がする。

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紙には色違いもあって、貼り方にも独特なこだわりが見える。

(【ご教示をいただきました。これらは「不審紙(ふしんし)」と呼ばれ、寺田寅彦の『柿の種』に同名のエッセイが出ていると。】

寺田寅彦「不審紙」



巻末に自社出版物の広告がズラリ。予告も含めて六十七タイトル掲載されている。

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玉巌堂和泉屋金右衛門は相当の大店だったことが分かる。あらゆるジャンルの書物を手広く出版していた様子がうかがえる。今田洋三『江戸の本屋さん 近世文化史の側面』(NHKブックス299、日本放送出版協会、一九七七年)に

《渋江抽斎・森枳園の二人も、その著『経籍訪古志けいじやくぼうこし』に付言して「近日書估具鍳識者(このごろの本屋で本のすべてにくわしい者)、前有慶元堂泉荘、後有万笈堂英遵」とし、英平吉の当時の書誌学の発展に貢献したことをたたえた。慶元堂泉荘とは仲通組所属の和泉屋庄次郎であり、本姓松沢、老泉ろうせんと号した書商中の典籍通である。そのほか和泉屋金右衛門や須原屋源助らが化政期の書物についての具現の士として活躍していた。》(化政文化と出版 書物問屋・英平吉

と出ている。

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by sumus2013 | 2018-12-03 21:26 | 古書日録 | Comments(0)