林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
カテゴリ
全体
古書日録
もよおしいろいろ
おすすめ本棚
画家=林哲夫
装幀=林哲夫
文筆=林哲夫
喫茶店の時代
うどん県あれこれ
雲遅空想美術館
コレクション
おととこゑ
巴里アンフェール
関西の出版社
彷書月刊総目次
未分類
以前の記事
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
お気に入りブログ
NabeQuest(na...
daily-sumus
Madame100gの不...
最新のコメント
還暦ですか! 福岡さん。..
by sumus2013 at 09:03
林さん、個展のおハガキあ..
by 大島なえ at 21:19
有難うございます。これは..
by sumus2013 at 08:17
城陽市歴史民俗資料館で「..
by 神保町のオタ at 21:43
昔のビニールカバーによく..
by sumus2013 at 16:50
「名のみ知る詩人で、・・..
by 某氏です。 at 07:33
後篇なので異なって当然で..
by sumus2013 at 17:35
岩田さま イチョウにアサ..
by sumus2013 at 16:27
koganemaru さ..
by sumus2013 at 16:26
ご教示有難うございます。..
by sumus2013 at 16:25
メモ帳
最新のトラックバック
天才画家ゴッホの生涯と画..
from dezire_photo &..
ルーベンスの故郷、ヨーロ..
from dezire_photo &..
シャガール、ピカソ、マテ..
from dezire_photo &..
ポン=タヴァン派、総合主..
from dezire_photo &..
視聴率に関係なく選んだ2..
from dezire_photo &..
宝石のような輝をもった印..
from dezire_photo &..
ルネサンス美術の巨匠・ピ..
from dezire_photo &..
既成概念から絵画の解放に..
from dezire_photo &..
既成概念から絵画の解放に..
from dezire_photo &..
過去に来日した傑作を回顧..
from dezire_photo &..
検索
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2018年 10月 ( 29 )   > この月の画像一覧

秋の古本まつり

f0307792_20211071.jpg
f0307792_20211955.jpg


f0307792_20210232.jpg
f0307792_20205997.jpg
f0307792_20212209.jpg
f0307792_20212620.jpg
f0307792_20211442.jpg
f0307792_20210621.jpg

多少肌寒いくらいで、古書に没頭するにはもってこいの陽気だった。例年通り、まず臨川書店をのぞく。今年は午前九時開店だったが、さすがに九時前に乗り込むのははしたない(?)と思い、九時二十分頃に到着、黒山のひとだかり(第一陣)。驚くほど安い。OEDの縮刷版が二千円というのを見た隣のご老人が「安いなあ・・・」とため息をもらしておられた(本は巨大でした)。できるだけ買わないつもりだったのだが、わりと筋のいいフランス語のペーパーバックが百冊くらいあった。つい手がでてしまう。下写真、これだけ全部で300円也。パリで買ったら20ユーロくらいはしそう・・・

f0307792_20213756.jpg

知恩寺の山門をくぐって一直線に三冊五百円の和本コーナーへ向かう。案外人気のスポットで、すでに開店前から、七、八人が台の周りを囲んでいる。そのうち外国の方が六人くらいだったかな。ちょうど扉野氏が通りかかって今年も開催される「百年のわたくし」の案内ハガキを渡してくれた。これは楽しみ。

定刻、ビニールカバーが開かれるや、もうしっちゃかめっちゃか、きれいに積み上げられていた和本の山がみるみる崩れて何が何だか分からなくなる。とにかく「これは」と思ったものをどんどん抱え込み、さらに足元に置き、少しずつ移動しながら台の周りを二回転くらい、ほぼ全冊を手に取った。と思ったら、そこへドサリと追加がくる。あわてて奪い合うようにチェック。

少し離れた石碑の基壇で選り分け作業。収穫としては、昨年ほどではなかったかもしれないが、ブログ・ネタにはなりそうな書き入れや蔵書印などのある「痕跡本」を何冊か入手。【帰宅後ゆっくり調べると、昨年にも劣らず貴重な和書がまぎれていた、手当たり次第のつもりだったが、勘は悪くなかった。『当道略記全』(写本)、『二丸御住所逗留抄録』(写本)、『浄土真宗分流記全』、『高僧和讃絵抄下』、『仁説三書下』・・・】

体調を崩されていたMさんも姿を見せておられたので、十二時に集合して善行堂らと進々堂で昼食。開始早々すごい本を発見した人がいたという話を善行堂から聞かされる。あるところにはあるし、出会う人は出会うのだ。その話を聞いた善行堂は手にしていた本を平台に戻したとか(あまりに貧弱に思えて)。当然、気を取り直して昼前には何袋も提げていたけど。

その後、マン・レイさんも来られたのでしばらく近況などを話題に。ブログ「マン・レイと余白で」は移転しています。

[PR]
by sumus2013 | 2018-10-31 21:10 | 古書日録 | Comments(0)

昭和ガキ伝

f0307792_15220059.jpg

安田有詩文集『昭和ガキ伝』(出版舎風狂童子、二〇一八年九月二五日、表紙デザイン=安田有)読了。安田さんはすなわちキトラ文庫さんである。これまでも安田さんのことは何度か取り上げてきたが、念のため奥付の著者紹介を引用しておく。

《1947年1月 奈良県生駒市生まれ。/大阪市立大学(文学部)除籍。/30代初めから12年間、新宿ゴールデン街「酒肆トウトウベ」。/1994年 郷里に古本屋「キトラ文庫」、現在に至る。/東京にて小雑誌「作業」、関西にて「coto」を主宰。/私家版文集に『スガターー無名詩集』『窮望』『気息がする』/詩集に『スーパーヒーローたちの墓場』『早くお家にお帰り』。/(いずれも砂子屋書房刊)》

文中『スーパーヒーローたちの墓場』は正しくは『スーパーヒーローの墓場』です。雑誌は他にも出しておられたのではなかったか?

古本屋の詩があったので全文引用しておく。


  消しゴムの使い方

 子どものときから消しゴム
 大人になってからも消しゴム
 ほどよいかたさ ほどよいやわらかさ
 あきない色 あきない形

 筆箱をあらして失敬
 エマの口から取り戻す家人
 「返せ、消しゴム」
 エマと家人が同時にいうセリフ

 古本商売の家人は必死に本の引き線を消している
 丸くなれ 小さくなれ
 消しゴム

 「エマ! それっ」
 家人が投げる エマが跳ぶ
 口にくわえて家人の手の元へ
 家人は投げる 上下左右 前後めちゃくちゃに
 エマは追いかける 四方八方 驚天動地
 あわれ消しゴム
 家人があきてもエマはひとり遊び
 投げ追いかけ口にくわえゆうゆうと運ぶ
 ちびた消しゴム

 ほどよいかたさ ほどよいやわらかさ
 あきない色 あきない形
 線字を消す
 よく消える消しゴムは
 すぐに消える消しゴム
 丸くなって 小さくなって
 どこへ隠れた

 エマは今日も
 消えた消しゴムを追って
 走る

   *エマ、別名「消しゴムエマちゃん」。わが家の猫である。


消しゴムの詩なのだが、《古本商売の家人は必死に本の引き線を消している》の一行が効いている。主人が古本屋だということがこの作品のキモだと思う。必死に引き線を消すくらいの本だから、かなりいい本に違いない・・・などと想像をたくましくする(そうでなければ均一行きだろう)。ある古本屋さんに聞いた話を思い出した。線引きを丁寧に消した詩集を目録に乗せたところ、売れたのはよかったが、あとで客から「消し跡あり、と書いてなかったぞ!」と怒りのクレームがきたのだとか。客の気持ちも分からないではない。

昨日、みかんの話題を取り上げた。本書にも「みかん ーー友へ」という詩がある。後半の一部を引用する。誰か柑橘類の詩を書いた人はいるだろうか、当然書いているはずだ。小説ならもちろん『檸檬』がある。


 奄美の友人から送られてきた
 ぽんかんやたんかん
 友の元気のあかし
 こちらもまだまだ未完の生だ
 人生のたんかん
 人生のぽんかん

 枝に挿して小鳥を待つ
 ひよどりに蜜柑を奪られて目白の目
 地面に落ちた黄金きんの皮に
 融ける淡雪


 水が流れない
 見えない川
 見えない(みかん)

 (首を傾げて笑む)
 (ここはどこ)
 (むかしみかんという名の犬がいた)


ミカンという名前の犬を飼っていたのは小生です。

[PR]
by sumus2013 | 2018-10-30 16:26 | おすすめ本棚 | Comments(4)

ザボンとブンタン

f0307792_16454253.jpg
フランシスコ・デ・スルバラン


このところ「大日本レトロ図版研Q所」の所長氏がザボンとブンタンの定義を巡って文献調査を重ねておられる。これら柑橘類の名辞には、なんとも不可解な混線があるようだ。辞書類の記述のいい加減さに、驚かされるというか、呆れるを通り越して、感心すらしてしまう。

三続・「ざぼん」と「ぶんたん」改メ「ザボン」と「ブンタン」第四回
https://muuseo.com/lab-4-retroimage.jp/diaries/14

リンゴを描いた絵画は数え切れない、というか、描いたことのない画家を探す方が難しいだろう。だが、柑橘類となると、すぐに思い出す作品はそれほど多くない。とっさに浮かんだのは上図、フランシスコ・デ・スルバラン「PIATTO DI CEDRI, CESTO DI ARANCE E TEZZA CON ROSA」(リッツォーリ版『スルバラン』画集によるタイトル「皿のレモン、篭のオレンジ、薔薇とカップ」)。

レモンの絵はけっこうあるかもしれない。しかし、ザボン、ブンタンとなると、ボンタンアメの箱絵くらい(?)。他には、モチーフとしての柑橘類なら「仏手柑」が思い出される。日本画にはしばしば見られるようだ。例えば小倉遊亀(柑橘類をしばしばモチーフにしている)。下に引用した野島康三の「仏手柑」は写真、安藤緑山は象牙彫刻(戦前のスーパーリアリズム)。


f0307792_16453948.jpg
野島康三の「仏手柑」



f0307792_17163752.png

たしか、以前紹介した『遠西名物考』に柑橘類の記述があったと思って頁をめくってみた。まず「香椽[木偏ニ縁]」の項目に《即チ仏手柑ナリ》とあり、以下その薬用についておよそ二ページにわたって記されている。

f0307792_17391868.jpg


また「橙皮」のところには《此レ綱目ニ所謂ル臭橙皮ヲ用ユベシ》とある。臭橙はカボスのことだが、文中にはラテン語で「マリュスアウランチア」、オランダ語で「オランエボーム」と呼び、その果実をそれぞれ「マーラヤウランチヤ」「オランエアッペル」と云うとし、

《形圓ニシテ球ノ如ク黄金色ニシテ甚タ濃美ナリ其皮味苦ク然レドモ瓢ハ即チ甘シテ酸ヲ帯ヒタル汁液コレニ満ツ》

などとある。これはオレンジのことであろう。

f0307792_17391303.jpg

《「オランエ」ノ最モ甘キ者ヲ羅甸ニ「ポマ・アウランチヤ・シ子ンシア」ト云ヒ和蘭ニコレヲ「アッペルシナーブ」ト呼フ、然トモ未必シモ支那ニ産セス波ル杜尾ル人コレヲ印亜 印度ノ地ニシテ波ル杜尾ルニ属ス 及ヒ其近傍諸島ヨリ得来ル又同シ種類ニシテ大小爰ニ別ナル者アリ其最大ナル者ハ東方印度ノ地方「パターヒヤ」 瓜哇国中ニシテ和蘭府域ノ在ルトコロナリ ノ辺ヨリ出ス人コレヲ「テイチルリムー子ン」ト云其皮ノ主治「オランエアッヘル」ノ皮ト相同シ其肉ハ微利ヲ主リ自然ヲ強クシ元気ヲ壮ニシ腐敗ヲ療シ青腿下疳ヲ治ス》

オレンジの類が食品(薬品)としてさまざまな効用のあることを説いている。

[PR]
by sumus2013 | 2018-10-29 20:38 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

レッテル便り

f0307792_16030692.jpg
f0307792_16030042.jpg
f0307792_16030307.jpg

レッテル便りを頂戴したので紹介しておく。

《久し振りに訪れた平野書店(上のラベルは古いですけれど)店の半分が通販用の棚になっていて進入不可。致し方ありません。》

《[篠原書店]六角橋は一回行ったことがありますが、この店は・・・。》

《今年になって閉店してしまった八勝堂、と思っていたら、一本南の立教そばの夏目書房も閉店とのこと。「古ツア」さんHPを見て、そうだと気付かされましたが、池袋西口の古書店は、すべてなくなります。二十年ほど前には、六軒ほどあった筈なのですが。》

f0307792_16151494.jpg
『古書店地図帖全国版』(圖書新聞、一九七三年五月一〇日二刷)より「豊島区」。たしかに立教大学周辺に古書店が集まっていた。

[PR]
by sumus2013 | 2018-10-28 16:24 | 古書日録 | Comments(2)

Book Arts of Kyoto in Boston

山崎書店でのBook Art 展がボストンへ巡回します。

《今年のBookArt 展in BOSTONは、November 16-18, 2018 | Boston, MA Hynes Convention Centerで開催。情報は下記サイトでごらんください。》

アメリカのボストンブックカンパニーのサイト

●Antiquarian Boston Book Far のサイト

山崎書店のサイト

[PR]
by sumus2013 | 2018-10-28 16:00 | 画家=林哲夫 | Comments(0)

岡崎武志素描集

f0307792_19513309.jpg

岡崎武志『岡崎武志素描集 風の穏やかな日を選んで種をまく』(盛林堂書房、二〇一八年一〇月二六日)届く。岡崎氏らしい爽やかな仕上がりになっている。絵を本業にしてもじゅうぶんやっていける才能を感じさせる。例えば、立原道造の絵なんかを連想してしまう。近頃は牧野伊三夫氏と親しくしているせいか、牧野調に感化されたタッチがうかがえるようにも思えるが、それはそれでまた自ずから異なった味わい。

《絵は描けば描くほど上手になって行く。調子に乗って次々とアップしていくうち、それを見てくれた高橋さん[岡崎武志素描展を企画したギャラリー「白い扉」のオーナー]から「もっと下手に描いてくれ」と注文が入った。言っている意味がわかったのでドキッとした。絵の技量が上がると、線は洗練され、対象のつかみ方も堂に入って来る。しかし、それでは絵はつまらない。滑り過ぎるというのか、自分という引っかかりが消えてします気がした。絵について、そんなふうに悩んだのは初めてである。貴重な体験であった。》(はじめに)

絵は手の動きであるとともに心の動きなのだ。調子に乗りすぎては初心を忘れることもある。文章道でも、古本漁りでも、同じことだろう。古本と言えば『岡崎武志✖️古本屋ツアー・イン・ジャパン 青春18きっぷ古本屋への旅』(盛林堂書房、二〇一八年一〇月二六日)も同時に届いた。青春18キップで友人と古本屋巡りとは楽しいだろうな・・・

岡崎 我々の場合、旅のエサとして、古本屋巡りがあって、日頃行けない地方へ息抜きのためにも使ってるわけなんだけど、青春18を買ったら、五回のうち、一回分は必ず松本へ行く。そのぐらい中央本線はいいね。
古ツア そう言えば、よく『古本屋のことはもう忘れて』みたいな、息抜きに走るパターン、多いですよね。
岡崎 逆に言えば、日頃、それほど古本屋に縛られている(笑)。とくに古ツアさんなんか、ほかのこと、ほとんど考えないわけでしょう?
古ツア いや、ほかのことも、ちゃんと考えてますって(笑)。
岡崎 しかし、今回のような、古本屋をからめて青春18を使うっていう酔狂な旅が出来るのも、この先長くないと思う。今だって厳しい。
古ツア そうですねぇ、どんどん地方から古本屋さんが店売りをやめて、ネット専業になったり、厳しくなってますからね。体力的に言っても、昔は早起きして朝の五時に、駅頭に立ってましたけどねぇ。
岡崎 忠犬ハチ公だね(笑)。だから、昔の『古本屋地図帳』とか、見てて思うけど、古本屋さんが各都市にたくさんあったわけでしょう。もし、七〇年代に二人でタイムスリップ出来たら、かなり凄い旅になるよ。魚津や黒部にもあるよ、『21世紀版 全国古本屋地図』(日本古書通信社/二〇〇一年)。行きたいねえ、って無いけど。
古ツア もうそういう夢のような話はドラえもんに頼むしかないです(笑)。》(高崎線の旅+61才と51才の青春18対談)

こんな掛け合い、他にはないですな。


[PR]
by sumus2013 | 2018-10-27 17:12 | おすすめ本棚 | Comments(0)

秋の古本だより「青空」6号

f0307792_19514045.jpg

もう秋の古本まつりの季節になった。酷暑の下鴨が嘘のよう。今年は百萬遍知恩寺で10月31日〜11月4日まで開催。目録を某氏より頂戴した。本屋さんは送ってくれないので助かります。明治150年特集。明治百年のときと比べると静かな感じ。明治生まれの人もほとんどいないから、文字通り明治は遠くなりにけりである。

[PR]
by sumus2013 | 2018-10-27 16:01 | 古書日録 | Comments(0)

彷書月刊1992

f0307792_19530051.jpg


1991年12月25日発行
第8巻第1号(通巻第76号)

〈巻頭エッセイ〉
"話す太鼓" 板垣真理子

特集 はたちの頃に読んだ本

二十歳前後に私が読んだ本の数々 渡辺啓助
あの頃読んでいた本 山口昌男
好詩集点々の時 伊藤信吉
帯の文字に 岡部伊都子
「お国のために」の時代に 家永三郎
水晶のように煌く美しい一篇 道浦母都子
記念の一冊 庄幸司郎
言葉の力 小川康彦
「学徒出陣」の頃 田村義也
出会った一冊 富士田元彦
今東光さんが「極道辻説法」と書いた色紙 河内家菊水丸
痛棒『映畫雑記』 米田義一
二十歳の教科書『白文萬葉集』 斎鹿逸郎
「そんな話、しなかったじゃない」 井上理津子
外骨さんに一目惚れ 松田哲夫
二十歳の頃の日記 加藤邦彦
多様な道を知る 有田嘉伸
心に風が吹いていた 唐澤俊一
逃避行としての読書 村山恒夫
読むことをすすめられた幾冊かの書物 川崎賢子
「そうや、男は容姿やない、心やな」 わかぎえふ

〈猫バスで行くモンゴル(二)〉
「美しいトゥール川の夜」 岡野万理子

受贈書

HOKKAIDO フチ(嫗)達の聖地 T・M
OKAYAMA ちばけるなあ(ふざけるな) あうん堂
SENDAI 「青い鳥」さがしもとめて
     (青い鳥を断念し形而下志向で赤い鳥を焼鳥にしたい古本屋)別名
     (古本屋を消滅させよう会幹事の古本屋)
KYUSHU うらめしや 博多んもん
OKINAWA おきなわだより(その十) 照
TIBA めでたさも… あっ
CATALOG 正月のモチ代はさておき… 影の女
ART 裏の美術史 N
MYSTERY "初夢"探偵人気番付 K2
POETRY 生きた詩人の視界 宙
SELECT 東北の古本屋さん ひ
HISTORY 「人間的な餘りに人間的な」 満
YOSHO カタログを読む 川
SELECT 本の悪夢 コワガリ
SHOP クリスマス て
TOPIC 仕事のあかし 三日坊主

古本屋がいる物語 連載(6)
本供養もあるのかもしれない
富岡多恵子『壷中庵異聞』の場合 田村

受贈書
古書即売会情報

編集後記 田

題字・北川太一 表紙・カット 渡辺逸郎

編集部 川井美枝子・鈴木恵理子
編集兼発行人 岡野万里子
発行所 株式会社 弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 三協美術印刷株式会社

全国古書店目録
サッポロ堂/帯広春陽堂書店/書林鉢乃木/田舎の本屋/古書甲斐路/中村書店/ブック・グラフィティ タケ/秀峰堂/キクヤ書店/一滴通信/ひだ文庫/ウロボロス/浪漫浪人堂/中山古書店/伏見屋書店/永楽屋/瑞弘堂書店/書肆風狂/アンデパンダン書店/草魚堂/あいあいリサイクル/宝豊堂書店/港書店/古本あじさい屋/錦屋書店/タンポポ書店/ふるほん太郎舎/天野屋書店/魁孔舎[カイコウシヤ]/ロマン書房本店/アドニス/

広告
葦書房 原田大六『平原弥生古墳』他/洋書探求いたします!! 星尾ブックシェルフ/古書上野文庫/白地社 叢書レスプリ・ヌウボオ、エピュイ23号 他/第40回新宿京王百貨店 賀春京王大古書市/





f0307792_14042291.jpg


1992年1月25日発行
第8巻第2号(通巻第77号)

〈巻頭エッセイ〉
"話す太鼓"(2) 板垣真理子

特集 "女の一生"を読む

杉本良吉をオーバーラップ 松本克平
カムバック OM 加藤幸子
神がかりする女性 松本健一
にんがつを生きる 宗秋月
負の方向へばかり傾いて 『贋・久坂葉子伝』から 広重聡[聰]
〈天来の客〉を信じて 林豊美
女優もやっぱり男運!? 中山信如
負をはね返してー神近市子 岡野幸江
「いのちかけて恋ふるは御身ならず」 田口佳子

〈読む〉
『夢野久作の世界』西原和海編著

〈猫バスで行くモンゴル(三)〉
「13世紀の破片」を手にして 岡野万理子

受贈書

HOKKAIDO 地域文化の灯 Y
OKAYAMA きょうてぇのう(こわい・おそろしい) 楽天荘
SENDAI 「不在の騎士」なる「新刊本」
     (くる日もくる日も新刊の本を待つ岸壁の母なる古本屋)同時に
     (新刊本も古本も店主も不在の古本屋)
KYUSHU 十万坪二百円 博多んもん
OKINAWA おきなわだより(その十一) 照
TIBA 古本屋"冬物語" あっ
CATALOG ソープランドと目録の関係!? 泡の女
ART 美術ジャーナリズム N
MYSTERY 二つの想い K2
YOSHO 要注意単語群 川
SELECT 年刊ベストセラー ぺ
SEDORI 我輩は古本屋である ひ
POETRY 空白を繋ぐもの 宙
HISTORY 歴史的転換の時代 満
SHOP 古書買入 P
TOPIC さらばタムテツ タム

古本屋がいる物語 連載(7)
友蔵の商売は貸本やである
池波正太郎『鬼平犯科帳』の場合 田村

一人一冊探求書
古書即売会情報

編集後記 田

題字・北川太一 表紙・カット 渡辺逸郎

編集部 川井美枝子・鈴木恵理子
編集兼発行人 岡野万里子
発行所 株式会社 弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 三協美術印刷株式会社

全国古書店目録
趣味の古書 北天堂書店/ふるほん共和国/書林鉢乃木/文学堂書店/古本屋451/田舎の本屋/諏訪原書林/古書肆貴龍堂/ブック・グラフィティ タケ/キクヤ書店/一滴通信/喫煙室/近代書房/中山古書店/カバラ書店/池崎書店/書肆風狂/一栄堂書店/草魚堂/やまびこ書房/大海道書店/タンポポ書店/第二書房/混沌[カオス]倶楽部/古雅書店/梅豆羅通信/一歩堂書店/高原書店高円寺支店/山猫屋/村松書館古書部/

広告
白地社 叢書レスプリ・ヌウボオ、エピュイ23号 他/日本図書せんたー『日系移民資料集』他/第一回サンシャイン・シティ古本まつり 永井書店/洋書探求いたします!! 星尾ブックシェルフ/古書上野文庫/第9回西武八尾店大古本まつり 大仙堂書店/第40回新宿京王百貨店 賀春京王大古書市/






[PR]
by sumus2013 | 2018-10-26 20:37 | 彷書月刊総目次 | Comments(0)

本とコーヒーがあれば

f0307792_15200093.jpg

ある方が『NEW TIMES 03』(URBAN SEARCHI DOORS, AUTUMN & WINTER 2018)なるタブロイド判の広告付きフリーペーパーを送ってくださった。発行は大阪本拠で全国展開している「URBAN RESEARCH DOORS」。二十四頁もあるからけっこうなボリューム。この号は「本とコーヒーがあれば」と題して神田神保町界隈の古書店と喫茶店などを紹介している。

左右どちらも扉になっていて、左開きが男子、右開きが女子という仕立て。ひとひらめくると牧野伊三夫さんのイラストがデーンと。現在(〜31日まで)メリーゴーランド京都で個展開催中。初日、牧野氏と扉野良人氏とのトークを拝聴したが、絵柄通りの人柄がうかがえて楽しい時間だった。今回はアクリル画の風景を中心にした展示で、いずれの作品もいい感じ。他に抽象的な和紙の大作、そして水墨ふうのスケッチなども牧野さんならではの味わい。小松砂丘よりもよほど上手です。お近くの方は是非お出かけいただきたい。

f0307792_15201033.jpg
f0307792_15201218.jpg
f0307792_15200669.jpg
f0307792_15200363.jpg
f0307792_15195682.jpg

取り上げられている店舗は、矢口書店、神田伯剌西爾、ボヘミアンズ・ギルド、ミロンガ・ヌオーバ、南洋堂書店、ジャニス、スヰートポーヅ、バーノンノン、山の上ホテル、マグニフ、クラシクス、小宮山書店、グリッチコーヒー&ロースターズ、欧風カレー ボンディ神保町本店、ラドリオ、北沢書店・・・定番ブラス少々新味です。


[PR]
by sumus2013 | 2018-10-25 16:01 | おすすめ本棚 | Comments(0)

西鶴

f0307792_17394653.jpg

『天理ギャラリー・第八回展 西鶴』(天理ギャラリー、昭和三十九年四月十日)という古い展覧会図録を取り出した。上は、その図版より若き西鶴、まだ鶴永と称していた。自画自筆。『哥仙大坂俳諧師』(延宝元年;一六七三)所収。

f0307792_17394329.jpg
こちらは西鶴の出自が記された唯一の資料、伊藤重蔵(梅宇)著『見聞談叢』(元文三年;一七三八稿の自筆本)の当該箇所。《平山藤五ト云フ町人アリ有徳ナルモノナレルカ妻モハヤク死シ一女アレトモ盲目ソレモ死セリ名跡ヲ手代ニユヅリテ僧ニモナラス世間ヲ自由ニクラシ行脚同事ニテ頭陀ヅダヲカケ半年程諸方ヲ巡リテハ宿ヘ帰リ甚俳諧ヲコノミテ》云々。

この図録を思い出したのは、昨日の淡島寒月を取り上げてのこと。寒月は、明治時代になって、忘れられていた西鶴を発掘した最初の人物だった。

《明治十三四年の頃、西鶴の古本を得てから、私は湯島に轉居し、「都の花」が出てゐた頃紅葉君、露伴君に私は西鶴の古本を見せた。

《私の家は商家だつたが、舊家だつたため、草双紙、讀本その他寛政、天明の通人たちの作つたもの、一九、京傳、三馬、馬琴、種彦、烏亭、焉馬等の本が澤山あつた。特に京傳の『骨董集』は、立派な考證學で、決して孫引きのないもので、専ら『一代男』『一代女』古俳諧等の書から直接に材料をとつて來たものであつた。

《新しい文明を斯くして福澤先生によつて學んだが、『骨董集』を讀んだために、西鶴が讀んでみたくなり出した。が、その頃でも古本が少なかつたもので、なか〜〜手に入らなかつた。私の知つてゐた酒井藤兵衛といふ古本屋には、山のやうにつぶす古本があつたものである。何せ明治十五六年の頃は、古本をつぶしてしまふ頃だつた。私はその本屋をはじめ、小川町の「三久」濱町の「京常」駒形の「バイブル」「小林文七」「鳥吉」などから頻りに西鶴の古本を漁り集めた。

《西鶴の本は澤山集つた。それらを私は幸田、中西[梅花]、尾崎の諸君に手柄顔をして見せたものであつた。
 さうして西鶴を研究し出した諸君によつて、西鶴調なるものが復活したのである。これは、山田美妙齋等によつて提唱された言文一致體の文章に對する反抗となつたものであつて、特に露伴君の文章なぞは、大いに世を動かしたものであつた。》(以上は「明治十年前後」より)

《私が西鶴のものを見た最初は、今の酒井古好堂が藤堂家の隣家で古本屋をしてゐた時分、此の店で『置土産』を手に入れて讀んだのが始めでした。これを大變に面白いと思つたので、引續いて其の後西鶴のものを漁つて『一代男』『二代男』から『一代女』『五人女』の類、『武家義理物語』『人目玉鉾』『櫻蔭比事』『西鶴織留』『永代蔵』などと云ふものを手に入れました。》(西鶴雜話)

《私は古本あさりに趣味を有する方面から、夙に西鶴物に親しんで居つたもので、當時は今でこそ珍本として高い價で賣買されるものも、實は低廉な値で手に入つたものである。私が明治十年頃に、好古堂から『西鶴置土産』を買つた時は、その價僅かに金五十錢であつた。又私の藏書の一であつた『好色一代男』は、嘗て紅葉、露伴諸氏が私から借りて寫し取られた古本であつたが、襄に私が八圓で賣拂つたものを、近頃四五十圓で大阪にて賣れたさうである。》(古版畫趣味の昔話)

明治初期の古本屋の様子がよく分かって興味尽きない回想である。当時の五十銭というのはいくらなのだろう? 五千円くらいか、もう少し高価だろうか。

西鶴ついでに『短冊の美』(柿衞文庫、平成十年)図版より西鶴を二枚引用しておく。左の署名「二万翁」は貞享元年(一六八四)に摂津住吉の社前で一昼夜二万三千五百句の独吟をやりとげたことにちなむ。

f0307792_17394916.jpg




[PR]
by sumus2013 | 2018-10-24 20:49 | 古書日録 | Comments(0)