林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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GALERIE PAUL PROUTÉ

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古本屋ではなくギャラリーの目録も紹介しておく。ポール・プルーテ画廊(GALERIE PAUL PROUTÉ)『カタログ154号』二〇一八年六月。店はセーヌ通(74, rue de Seine)にある。サンジェルマン・デプレの近く(マルシェ・サンジェルマンの東側)。画廊や古書店が軒を並べる通り。小生もプルーテ画廊のショーウィンドウだけはじっくり眺めさせてもらったのでよく覚えている。素描や版画が専門のようだが、タブローも並んでいた。落ち穂拾いというのか、オールド・マスターから現存画家まで幅広く、小粒で手堅い作品を扱っている。

GALERIE PAUL PROUTÉ

おお、と手が止まったのはこのデューラーの版画。『ヨハネ黙示録』シリーズの一枚。「本をむさぼるヨハネ Saint Jean dévorant le Livre」の1511年版。以前、このブログでも取り上げたことがあるが、『本の虫の本』にそれらを整理して「本を食べる」という項目を執筆した。19 000€で手に入るのか……といっても買えないけど。

本の虫の本

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ついでに「読む人」のデッサンを。そして買えるものなら、手に入れたい作品を二点ほど掲げておく。

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Gustave POETZSCH(1870-1950)
「モルジュにて本をよむルー」1903
(モルジュMorges はレマン湖畔の町)

POETZSCH(ポエーチ?)はスイスのヌーシャテル生まれ。一八九二年にパリに来てアカデミー・ジュリアンで学び、そして九五年に美術学校へ入学した。モロー教室でマチスらと一緒だった。九六年、ブルジョアのマリー・ルイーズ・オラーニュと結婚してからはパリを離れてドーヴィルで優雅な暮しを楽しんだという。



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ブーテ・ド・モンヴェル(1850-1913)
「小学生の女の子たち」1900頃、銅版画
600€



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Joseph Hecht
銅版画「パリ」シリーズより「サン・シュルピス」1933
600€

ヨゼフ・ヘクト(1891-1951)はポーランド生まれの画家・銅版画家。一九二〇年にパリに来て、パリで歿している(大戦中はサヴォワに疎開していたそうだ)。

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by sumus2013 | 2018-09-25 17:31 | 巴里アンフェール | Comments(0)

本の虫の本

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本を食べる
 聖書には本を食べるという話が二度出ています。まずエゼキエル書第三章。

「我にいひ給ひけるは人の子よわが汝にあたふる此巻物をもて腹をやしなへ膓(はらわた)にみたせよと我すなはち之をくらふに其わが口に甘きこと蜜のごとくなりき」(1)

 有名なのはヨハネ黙示録第一〇章でしょう。

「われ御使のもとに往きて小き巻物を我に与へんことを請ひたれば、彼いふ『これを取りて食ひ尽せ、さらば汝の腹苦くならん、然れど其の口には蜜のごとく甘からん』われ御使の手より小き巻物をとりて食ひ尽したれば、口には蜜のごとく甘かりしが、食ひし後わが腹は苦くなれり。」(1)

 アルブレヒト・デューラーにはこの場面を描いた版画があります。それを見るとヨハネは冊子本を飲み込もうとしています。え? 引用した日本語訳では「巻物」と訳されてますけど……。英語版を当たってみますとエゼキエル書の方は「roll」で黙示録の方は「the little book」です(2)。さらにヴルガータ聖書のラテン語はどうなっているのか調べてみますと、エゼキエル書は「volumen」で黙示録は「librum」です(3)。「volumen」は「巻物」で、そして「librum」はデューラーの描くような書物とみていいのでしょうか?

 ところが、ある方にギリシャ語訳で黙示録の該当箇所は「biblaridion」となっており「a little book」の他に「a little papyrus roll」という意味もあると教えていただきました。そもそも黙示録の成立した時代(紀元後一世紀?)には冊子本はまだ一般的ではなかったはずですから、デューラーの絵が間違っているという可能性が高いように思われます(4)。
 エゼキエルやヨハネとちがって、世俗の王様から本を食へと言われた人もいました。[以下略]

(1)『旧新約聖書』米国聖書協会、一九一四年。
(2)『THE HOLY BIBLE』AMERICAN BIBLE SOCIETY, 1877.
(3)ヴルガータ聖書のサイト(http://www.drbo.org/lvb/)より。
(4)フランス語の聖書ではどちらも「livre」のようですが、「livre」も古くはパピルスでできた巻子の形をも意味したと言います(http://www.cnrtl.fr/definition/livre)。なお、現存最古の冊子本は四世紀に作られたとされるカイロのコプト博物館蔵の聖書『詩篇』。冊子本は一世紀後半から二世紀頃に現れたと考えられているようです。



空飛ぶ本
 芥川龍之介の短篇小説「魔術」をご存知でしょうか? 主人公「私」は、ある時雨の降る晩、印度人ミスラ君に魔術の実演を見せてもらいます。ミスラ君がちょいと指を動かすと、書棚に並んでいた書物が一冊ずつ動き出しました。「夏の夕方に飛び交う蝙蝠のように、ひらひらと宙へ舞上」っては「うす暗いランプの光の中に何冊も自由に飛び廻って、一々行儀よくテエブルの上へピラミッド形に積み上り」すぐに「もとの書棚へ順々に飛び還って行く」ではありませんか。仰天した「私」はミスラ君にぜひとも魔術を教えて欲しいと頼み込みます(1)。

 コウモリのように、いや、まるで鳥のように自由に空を飛び交う本たち、それはウィリアム・ジョイスの短篇アニメ「モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本」(2)にも描かれています。主人公のモリス・レスモアは読書中にいきなり襲ってきた突風に吹き飛ばされ、知らない土地に放り出されます。あてもなくさまよっていると、何冊もの空飛ぶ本に引っぱられて中空に浮かんでいる若い女性に出会います。すると、彼女の手に乗っていた一冊の本が、ピョンピョンとモリスのところへやって来て、彼をある石造りの建物へといざなうのです。そこは羽ばたく本たちの巣なのでした。モリスは本の守り人としてそこで一生を終ります。そして、彼もまた、空飛ぶ本とともに昇天していくのでした。

 アニメの冒頭シーンでは、強烈な風がモリスの持ったノートの文字を空中に吹き散らしてしまいます。これはカルロス・フエンテスの短篇SF「火薬を作った男」を連想させてくれました。フエンテスはもっと深刻にページから文字が消え去ってしまう光景を描き出しています。

「本という本の活字がインクの蛆のようになって床に散らばっていたのだ。あわてて本を何冊かひらいてみたが、どのページもまっ白だった。悲しげな音楽がゆっくりと、別れを告げるようにわたしを包んだ。文字の声を聞き分けようとしたが、その声はすぐにとだえ、灰になってしまった。このことがどんな新しい事態を告げるのかを知りたくて外に出た。空には蝙蝠たちが狂ったように飛びかっていた。そのなかを文字の雲が流れていた。ときどきぶつかりあっては火花を散らし、……《愛》《薔薇》《言葉》と文字は空で一瞬輝くと、涙となって消えた。」(3)

 妖しくも美しい情景です。作者が、紙の本の終りを、空を飛び交う言葉のスパークとして、表現しているとしたら、それは、ひっきりなしに電子データをやり取りする今日の世界を、クラウド(4)という概念にいたるまで、かなり正確に予言しているのではないでしょうか。[下略]

(1)『芥川龍之介全集3』ちくま文庫、一九八六年。明治時代の東京では市内でもふつうに蝙蝠が見られたそうです。
(2)ウィリアム・ジョイス著、おびかゆうこ訳『モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本』徳間書店、二〇一二年。William Joyce『The Fantastic Flying Books of Mr.Morris Lessmore』Atheneum Books for Young Readers, 2012。アニメは短篇アニメ部門でアカデミー賞を受賞しています。
(3)カルロス・フエンテス著、安藤哲行訳『アウラ』エディシオン・アルシーヴ、一九八二年。「火薬を作った男」の初出は短篇集『仮面の日々』(一九五四)。
(4)雲、クラウドコンピューティング(英: cloud computing)とは「コンピューティングリソースの共用プールに対して、便利かつオンデマンドにアクセスでき、最小の管理労力またはサービスプロバイダ間の相互動作によって迅速に提供され利用できるという、モデルのひとつ」(アメリカ国立標準技術研究所)だそうです。

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本の虫の本 単行本 – 2018/8/27




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イラスト=赤井稚佳



ほんのまえがき

 本の虫って、どんな虫でしょう?
 英語ではブックウォームというくらいですから、くねくねと本の上をはいずって回る青虫でしょうか。蛍雪時代なんて言葉もあります。本を照らす薄明かりを放つホタルでしょうか。何をバカなこと言ってるの、本の虫っていうのは紙魚[ルビ:シミ]のことでしょ、と今思った方、あなたはもう立派な本の虫になっていますよ、きっと。本棚の陰に身をひそめると、この上もない幸せを感じませんか? 触覚が生えて肌が銀色につやつやと光りはじめていませんか?
 五匹の本の虫が寄り集まってこの本を書きました。オカザキフルホンコゾウムシ、オギハラフルホングラシムシ、タナカコケカメムシブンコ、ノムラユニークホンヤムシ、ハヤシウンチククサイムシ。それぞれ形態はもちろん、ジャーナリズム、古本屋、新刊書店、装幀など、活動する領域も異なっていますが、単に本が好きとか、本を愛する、というだけでなく、文字通り、本を食べて本とともに暮らしていると言ってもいいくらいのムシたちです。
 本の世界にまつわるテーマを、これらホンノムシレンジャーたちが、自由に取り上げました。項目ごとにひとつの独立した読み物になっています。皆が思い思いに選びながらも、ほとんど重なる話題はありません。調整しようね、と打合せのときには相談していたのですが、調整の必要はありませんでした。ときに、似たテーマを扱っているとしても、ムシそれぞれの捉え方は同じではありません。そのくらいバラバラ、いや、ヴァラエティがありながら、本に対する姿勢には共通するものがしっかりと流れている、この一体感もまた本書の特長です。本の本のブックガイドとしても楽しんでいただけますし、また、元本の風姿を生かしながら自在に躍動するアカイホンカキムシのブック・イラストレーションを眺めるのも贅沢なひとときとなるでしょう。
 草原に棲むナイキホンアミアツメムシの発案からこの本は始まりました。「本の用語集を作りたいんです」と蚊の鳴くような声で相談されたときには、正直、多少の不安を感じました。ところが、虫選が進み、徐々に姿がはっきりしてくるにしたがって、本の虫コロリのアイデアを蜘蛛の糸のように次々と繰り出してくれたのです。この本の仕上がりが読者の皆様に刺激と安らぎを与えられるとしたら、それはもう虫愛ずるナイキムシの読み通りだと言えましょう。
 読み終わったら、いえ、読んでいる最中にも、書店へ出かけたくてたまらなくなります、ぜったい。そして、そこで発見するでしょう、本に対する、本とともに生きている虫たちに対する、見方がすっかり変わっていることを。本を取り巻く空間が、すみずみまで意味をもってイキイキと感じられるようになっているはずです。これであなたも立派な本の虫です。触覚が生えて肌が銀色に……はなりません、たぶん。
   著者虫代表 ウンチククサイムシ


オカザキフルホンコゾウムシ  キンイツ科
Onajihon Nandodemokau Bakadeii
浪花ニ産ス。幼虫時ヨリ漫画ト文学ニ溺レテ生育ス。第三ノ新人、梶井基次郎、庄野潤三、開高健ラヲ好ム。詩ヲ愛シ荒川洋治ニヲ師トス。学生時代ヨリてぃっしゅぼっくす転用ノ文庫本箱ヲ愛用ス。映画、落語、音楽ニモ精通ス。多クノ著名人ニ取材シソノ養分ヲ吸ウ。本ガびっしり詰マッタ地下洞ニ棲ム。多数ノ著書ニ加エ、詩集『風来坊』アリ。

オギハラフルホングラシムシ  キョムシソオ科
Kiokuyori Kirokuninokoru Dokushoseyo
伊勢ニ産ス。小学生デ第三ノ新人ヲ愛読シ、喫茶店デ漫画ヲ貪リ、ラジオ投稿虫トナル。高校生デあなきすとヲ志望ス。古本屋・中古れこーど屋ニ日参スルコトヲ夢ミテ神保町ニ隣接スル大学ニ入ル。高円寺ヲ根城ニらいたートシテ活動ス。辻潤、吉行淳之介、鮎川信夫、男おいどん、野球、将棋、トリワケ昼酒ヲ好ム。巣ニハ窓ヨリモ壁ト廊下ヲ欲スル。

タナカコケカメムシブンコ  リカジョシ科
Gikkurigoshi Yatte Ichininmaeninari
備中ニ産ス。幼虫時ヨリ運動ヲ好マズ学級文庫ニ入リ浸リ、アマリニ同ジ本ヲ繰リ返シ読ムタメ親虫ヲ心配サセル。高校デハ生物部、社会問題研究部ニ属ス。倉敷ニテ古書店「蟲文庫」ヲ開キ固着生活ニ入ル。苔、亀、星、猫、南方熊楠、木山捷平、原民喜ラヲ好ミ、「古本屋の少女」ヲ経テ「ガチの本屋」ヘト変態ス。

ノムラユニークホンヤムシ  ショテンイン科
Miwataseba Honyade Hitorikirigayoi
越前ニ産ス。文学全集・美術全集ニ囲マレテ育ツ。姉虫ノ影響少ナカラズ、学校図書館、近所ノ本屋ニテ座リ読ミス。『ぐりとぐら』ニ衝撃ヲ受ケ、少女漫画、山田風太郎、山田稔ラヲ愛ス。面接ニテ「三月書房が好き」ト書イテ恵文社一乗寺店ニ採用サレル。以来二十年、すぴんトすりっぷニハ過敏ナリ。

ハヤシウンチククサイムシ  カミキリキザミ科
Honwamita Megadaijito Omoitai
讃岐ニ産ス。瀬戸内ノ海ニ面シタ農村デ種々ノ虫トトモニのほほんト成育。幼虫時ヨリ漫画ヲ好ミ、漫画家ヲ夢ミルモ挫折、画家トナル。三十ヲ過ギテ文学ノ世界ヲ知リ同虫雑誌ニ混ザリ、著述、編集、装幀ノ業ヲ覚エル。京ノ都ニ飛来シテヨリ古書ニ塗レテ本ノウルワシサニ目ヲ開カレ、モッパラじゃけ買イニイソシム。


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by sumus2013 | 2018-09-25 16:53 | 文筆=林哲夫 | Comments(2)

MICHAEL SEKSIK

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MICHAEL SEKSIK ミシャエル(と発音するのでしょうか、フランス語ならミシェルですが)・セクシク書店の目録『IP』2(2012)。これは一枚モノ(およそ60×70cm)で片面がすべて図版、もう片面が文字の目録になっている。かなり凝った造りでポスターとしても使える。これは二号ということなのだろうが、住所はラセペド通(8, rue Lacépéde)になっている。この店舗は小生も二三度訪れたことがある。ドアにポスターが張り巡らされているのでよく目立っていた。

下は別の同店目録『16・18』の表紙(番号の意味がよく分らないが、2018年16号かと思う、発行年等も記載されていない)。ホームページでバックナンバーが見られる。住所はカルディナール・ルモワンヌ通に変わっている。だいたい同じ地域だが少し北へ(歩いて十分くらいか)移動した。この店は知らない。

Librairie Michael Seksik

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ポスターや版画、書籍でもグラフィックなものが多く、漫画の原画なども出ている。注目したのは「Graphzine」(グラフジン)という分類の手作り本。要するに版画など絵を主体にした「ZINE」(ジン)である。「ZINE」とは何か『本の虫の本』では能邨さんがずばり「ZINE」という項目を執筆しておられる。

《「magazine」のZINE。もとはSFファン等の同人誌の呼称「ファンジン」の略などいろいろ定義があるようです。個人的には、八〇年代に西海岸などで若者が作った少部数の、コピーや手描きの手作り冊子の総称から来たというイメージでしたが、それもおそらくごく一部の話。ともあれ今ではひっくるめて自主制作本を「ZINE」と呼ぶことが多い気がします。》

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派手な作品が多いようだが、これは参考になる。手書き八頁くらいの冊子を作ってみるのも面白いけど・・・それだとジンじゃなくてただの折って綴じた絵か。印刷しなきゃ・・・

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欲しいなと思ったのはこちら『WOLS』。ヴォルスがパリで初めて個展をしたときのもの(ルネ・ドルーアン画廊)。これもある意味「ZINE」みたいなものだ。『ヴォルス』展カタログ(左右社、二〇一七年)によれば、この個展は一九四五年十二月である。《パリ、ヴァンドームのルネ・ドゥルーアン画廊で個展を開催。カタログとしてヴォルス自身が編集した「ちいさな黒い本」が刊行される。》(略年譜より)。12.5×10.5cmだからたしかに小さい。

以前、小生が買ったのはこちら。

WOLS


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トポールも二点出ていた。上は一九七一年アムステルダムで開催されたグループ展のポスター。なんと点字(impression en braille)のみ! 下は初期のリトグラフ「犬たち Les Chiens」(1960)。

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by sumus2013 | 2018-09-24 21:02 | 巴里アンフェール | Comments(0)

CORNETTE de SAINT CYR

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CORNETTE de SAINT CYR Livres, Affiches & Manuscrites』(Jeudi 5 juillet 2018)。コルネット・ド・サンシール競売場の目録。このオークションハウス(メゾン・ド・ヴァント)の創設者はモロッコ生まれのピエール・コルネット・ド・サンシール。デッサンと写真のコレクターからスタートして一九七三年に二人の息子たちと競売場を設立した。パリのアヴニュー・オシュ(6, Av. Hoche)にある。

巻頭で特集されているのは六〇年代から七〇年代にかけての反体制ポスターである。シンプルで訴える力が強いデザインになっている。

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だいたい150〜400€のあたりのエスティメイトだが、一点ずばぬけて高いものがあった。下図。上級新美術学校(École Nouvelle Supérieure des Beaux-Arts)のものらしい。ド・ゴールとミッテランの名前に×印、「人民の政権、ウイ」。未掲示(Non étoilée)。1 000-1 500€。
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他に、シュルレアリスム関係でエルンスト『慈善週間または七大元素』(Jeanne Chuster, 1934)五冊。173のコラージュと9点のデッサン入。限定800部。版元箱入り。2 000-2 500€。
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長谷川潔挿絵・本野盛一仏訳『竹取物語』(Société du livre d'Art, 1933)、1 000-1 500€。
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個人的にひっかかったのはギー・ドゥボールの「戦争ゲーム LE JEU DE LA GUERRE」(Guy Debord et Gérard Lebovici, 1977)、1 000-1 500€。
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目録の表紙が木目調なので、どうしてかな? と思っていたら、Alain Taral, Marc Le Bot, Bernard Dorny『木の歴史 HISTOIRE DU BOIS』(私家版、1999、限定八部)の表紙を採用していたのだった。材はニセアカシア(robinia pseudoacacia)。900-1 200€。
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by sumus2013 | 2018-09-23 20:38 | 巴里アンフェール | Comments(0)

シュルレアリスムとは何か?

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『QU'EST-CE QUE LE SURRÉALISME ?』(binoche et giquello, Vendredi 6 avril 2018)。パリのホテル・ドルオー第二室で四月六日に行われたオークション「BIBLIOTHÈQUE SURRÉALISTE, シュルレアリスト文庫」の出品目録。これはちょっとしたものだ。

目玉はアンドレ・ブルトンの書簡や原稿類だろう。ジャン=ルイ・ベドゥアン(JEAN-LOUIS BÉDOUIN, 1929-1996)の旧蔵品である。ベドゥアンは詩人、ラジオ放送に携わり、映画監督でもあった。一九四七年にフランスに帰国したブルトンに初めて会って以来、歿年までブルトンの近くにいた取り巻きの一人。ブルトンに関する資料はこれまでベドゥアン家に大切に保管されてきたものだそうだ。

表紙になっているのはブルトンの著作『シュルレアリスムとは何か?』(René Enriquez, 1934)の表紙。初版本(Edition originale)でオランド紙(かつてオランダで作られたことからその名がある高級手漉き紙)本三十部のうちの一冊、稀本(TRÉS RARE)。25 000/30 000€

以下、講釈は省いて、気になった図版を引用しておく。まずはハンス・ベルメールとポール・エリュアール『人形遊び LES JEUX DE LA POUPÉE』(1949)よりベルメールの写真。写真十五点貼込みで版画も入っている十五部本の一冊らしい。70 000/80 000€
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ナジャ(Léona DELCOUR)の生写真、一九二六頃
1 000/1 500



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上/マン・レイ生写真、署名入、一九四五頃
3 000/4 000
下/アトリエのマン・レイ生写真、一九六〇年頃
1 000/1 200



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雑誌『MOTHER EARTH』1914, 表紙画=マン・レイ
1 000/1 500



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上/雑誌『SURRÉALISME』第一号、1924
1 000/1 500
下/雑誌『DOCUMENTS』十一冊、1929, 1930
1 200/1 500


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雑誌『LES QUATRE VENTS』九冊、1938-1939
1 000/1 500



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雑誌『LE CHEVAL DE 4』第一号、1940
1 200/1 500



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雑誌『KWY』六冊、1960-64
1 000/1 200


雑誌を中心に表紙の気に入ったものをピックアップしてみた。ナジャの写真はナジャ(レオナ・デルクール)の遺族から出たものだそうだ。『ナジャ』の初版にこの写真が使われた。

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by sumus2013 | 2018-09-22 21:35 | 巴里アンフェール | Comments(0)

フランスから古書目録

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パリから古書目録があれこれと届いた。だいたいが今年かここ数年内のもの。せっかくなので、しばらくこのなかからいくつか紹介したい。

まず、あっと思ったのは先日のミシェル・ウエルベック。『ITINERAIRE 1597/2016』(ACTUALITES Daniel Azoulay)に載っていた。

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サイン入り著作、自筆葉書、メモ、写真、CD、DVD、雑誌など。一九九三〜二〇〇〇年にわたる写真は二十点、友人や協力者・出版人などといっしょに写っているものも多い。全アイテムまとめて「20 000」ユーロ。これはちょっとした値段だと思うが、売れたのだろうか。

「アクチュアリテ」の住所はパリ五区サン・マルセル大通り。この店は全く知らなかった。店舗はオープンにしていないようだ。シャンペレ古本市には出品しているようなのでそのときに出会っていたかもしれない。古典籍から日本の和本や浮世絵まで幅広く扱っている。

目録の表紙はこんな感じ。シャン・リーブル出版(LES EDITIONS CHAMP LIBRE)のChute libre(自由落下)叢書、マイケル・ムアコック『LA DEFONCE GLOGAUER』(原題:Breakfast in the Ruins)一九七五年の表紙があしらわれている。そしてそのシャン・リーブルの書籍や雑誌も多数出品されていた。下の二番目の写真で並んでいる表紙はどれも自由落下シリーズ、横尾忠則かというような……!(いずれも一九七〇年代)。各20ユーロだから目下のレートなら2,650円。

シャン・リーブルは一九六九年にパリで創設された出版社。コミュニスト左派の影響下、数多くのアナーキズムの古典文献、文学、軍事、アヴァンギャルド芸術などについての本を刊行した。一九八四年に創立者の一人ジェラール・ルボヴィッチ(Gérard Lebovici、ルーマニア出身のユダヤ人)が暗殺されて妻のフロリアーナが後を継いだが、一九九一年にはギー・ドゥボールとのもめごとで解散し、九二年にイヴレア(Ivrea)出版として再出発した(以上フランス語のウィキより)。

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他にはパリのホテルで撮影されたブローティガンの写真も出ている。一九八四年、亡くなる少し前。撮影は Maya Sachweh。230ユーロ。

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by sumus2013 | 2018-09-21 21:35 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

ひゐき

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『ひゐき 昔噺誉曽我』と題された小冊子。タテ約十八センチ。表題の「昔噺誉曽我」初演は江戸中村座で文久四年(元治元年、一八六四)。検索してみると同じ版で下記のPDF画像が見付かった。

芝居番付画像データベース 文久四1864 江戸中村座 絵本

データベース本より本書の方が摺りが荒れているように見える。絵本形式になっており、これは後年の『松竹座ニュース』を連想させるものである。以下の四つの外題の絵が収められている。

昔噺誉曽我(むかしばなしほまれそが)
色直肩毛氈(いろなおしかたのもうせん)
梅桜翠組盞(うめさくらみつぐみさかずき)
東駅名所機(とうかいどうめいしょからくり)


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本書はこの五丁目裏で終り。画像データベース本と較べると刊記(《板元 さるわか丁 つばみ屋米次原正のある一丁が欠けていることがわかる(よって「東駅名所機」の図はない)。惜しい。

ところで「ひゐき」は中国の空想の動物「贔屓」に由来するとか。中国には巨大な柱を背負った亀に似た「贔屓」の石像がたくさんあるそうだが、京都の東寺にも一匹住んでいるようである。

「どうぞ、ご贔屓に」の“ひいき”というのは、実はこれなのですが、ご存知でしたか。

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by sumus2013 | 2018-09-20 20:06 | 古書日録 | Comments(0)

明治の書店票

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大日本レトロ図版研Q所より明治時代の書店票の画像を頂戴したので紹介しておく。珍品ぞろい。まずは育英舎編輯所編『高等小學明治讀本巻八』(阪上半七、明治二十九年十一月十七日発行、訂正再版)の扉に貼付されている和歌山市の宮井宗兵衛本店・支店。う〜む、《厘毛引なしすべて現金》という文言が凄い。検索してみると宮井平安堂は宮井新聞舗として健在であった。

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次は京都の若林春和堂。大槻修二『改正日本地誌要略巻之一』(柳原喜兵衛他、明治十九年五月三十一日出版納本)の奥付頁に貼られている。若林春和堂については平澤一『書物航游』(新泉社、一九九〇年)に詳しい。

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こちらは青木輔清『小學博物指教』(同盟舎、明治十四年初夏)。扉に貼付されているが、書店票ではなく、検印紙であろうか。飾り文字は「蔵書記」、菱形のマークは同盟舎の「同」のようだ。

関場武「明治期の辞書・字典--青木輔清の著作の中から」

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もうひとつ大槻文彦『言海』(大槻文彦、明治二十九年八月十日第十版)に貼られている一枚、これもやはり検印紙?

 ことばのうみ
 ウリダシテガタ
 すりだし
 の
 かぶぬし
 おほつきふみひこ

 印[たひらのふみひこ]

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面白い。こういうのをたくさん集めて図録を作ってみたいものだなあ・・・

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by sumus2013 | 2018-09-19 20:00 | 古書日録 | Comments(0)

HEROIN

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THE VELVET UNDERGROUND「HEROIN」をヨゾラ舎にて入手。ジャケ買い。いわゆるブートレグ(bootleg)盤である。海賊盤は大きく三種類に分けられるそうで「ブートレグ」とは

《アーティストの未発表音源やライブ音源(「個人の内密な録音」か「権利者側の正式録音物の無断流用」かは問わない)などを権利者側の未承諾のまま違法にプレス(製作)した物。古い放送用音源や、日本では放送されなかった海外でのTVやラジオ音源の無断製品化も含む。》(ウィキ「ブートレグ」)

とのこと。で、この12インチEP盤は、一九九〇年六月に予告なくパリで行われた再結成ヴェルヴェット・アンダーグラウンドによる「ヘロイン」のライヴを収録したもの。トータル9分42秒、裏表とも同じ録音。


Heroin, Live in Paris



もうひとつ、
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少し前にこんなCDを頂戴した。「The Best & Greatest Hits」シリーズ。発売は ARC Co.,Ltd となっており、プレスは韓国だそうだ。定価五百円の表示があるが、店舗用のシールには税抜き299円となっている!

ボブ・ディランとザ・ベンチャーズ、どっちも永遠のサウンドだ。ベンチャーズは高校一年のころにベスト盤のアルバムを借りて聴いてからすっかりファンになった。今でもときどき無性に聴きたくなる(これとは別のベスト盤CDは持ってます)。

既存の曲のアンソロジーというかコンピレーション(編集)盤になるが、もしこれらが海賊盤だとしたら、こういうものは「パイレート盤」と呼ばれるらしい。


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by sumus2013 | 2018-09-18 19:58 | おととこゑ | Comments(0)

フランス文学風物誌

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大塚幸男『フランス文学風物誌』(白水社、一九五八年八月二〇日)。奥付頁の著者略歴は以下の通り。

《一九〇九年生
 一九三三年九大卒
仏文学専攻
福岡大教授
主要著書
 「仏文学入門」「フランス文学随攷」「知性と感性」
主要訳書
 コンスタン「アドルフ」
 ロチ「死と憐れみの書」
 ボナール「友情論」
 ヴァグネル「簡素な生活」》

一九九二年歿(ウィキによる)。一九五七年の滞仏の思い出などをつづっている。巻頭口絵にはセーヌ河岸の古本屋、蚤の市の古本屋などの写真が出ている。このセーヌ河岸の古本屋はよく知られた絵葉書の一枚。左下の写真は《シャ-キ-ペーシュ街(パリで最も狭く、小さな町の一つ)》とあるが、この通りはサン・ミッシェル橋の南詰すぐにあって、たしかに狭くて短い。

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古本屋についてかなりのページが割かれている。河岸の古本屋についてもいろいろ観察があるが、今は省略。セギという古書店について書かれた部分を抜き書きしておく。

《国立劇場サル・リュクサンブールの裏手、リュクサンブール公園のメディシスの泉のはす向かい、プラタナスの並木がいつも蔭を落としているメディシス町の一番地に、セギという本屋がある。この本屋こそはパリに遊んた日本人の忘れることのできない本屋であろう。それほど主人は日本人びいきで、数々の日本の学者に親しい本屋なのである。
 主人のマルセル・セギさんは一八八七年三月、ヴェルダンに生まれた。ことし七十歳である。父はイスパニア系のフランス領カタロニア人、母もロレーヌ人。》

《初めて日本人を知ったのは、今から三十一年前である。その日本人というのは台湾[二文字傍点]大学の矢野教授といった。峰人博士のことであろう。矢野教授はフランス語が話せないので、フランス語で筆談をした。そしてロマン派の本をしきりに買った、といってセギさんはいかにもなつかしげであった。》

《セギ老は三十一年来の日本人の客の名刺を小さな箱に入れて保存している。一日、私は特に乞うてそられの名刺を見せてもらった。次のような人々の名が見えた。ーー目黒三郎、須川弥作、成瀬正一、渡辺一夫、岩田豊雄、永田清、太宰施門、井汲清治、林原耕三、小島亮一、桶谷繁雄、岡田真吉、宮本正清、吉川逸治、等々。》

《三十年以上も前からの異国の客の名刺を大切に保存している本屋さんはそうざらにあるものではない。書物の都、パリの本屋気質の手がたさがうかがえるではないか。いいおくれたが、セギは新本屋を兼ねた古本屋で、頼めば大ていどんな古本でも、どこからか探して来てくれる。》

セギは現存しないと思われるが、これ以外の回想記がないものだろうか。他にジョセフ・ジベールとジベール・ジューヌ、そしてニゼルについても書かれている。ジョセフ・ジベールは《新本は少ないが、古本は圧倒的に多く》とあって現在と全く違った店作りだったことが分る。

《すべての本のカードが出来ていて、われわれがある本を抜いて店員にさし出すと、店員は係りのところへ行く。すると係りは一々カードを抜き出して、そのカードと照合してから、売ることである。

《第二に感心するのは、あらゆる大きさの包装紙を用意していて、本の判型にしたがって、ぴったり合う包装紙でカバーしてくれることである。そしてその包装紙も実に強靭なものを使っている。》

こういうことが目新しい時代だった。

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もう一枚、口絵写真で目にとまったのがこちら、「Collection QUE SAIS-JE?」(クセジュ文庫)と書かれた小型車が駐車するプレス・ユニヴェルシテール・ド・フランス(les Presses universitaires de France)社の建物。一九二一年に大学教授の団体によって設立された出版社。PUF。日本では白水社がクセジュ文庫として翻訳発行している。本国では経営が行き詰まり、二〇一四年に Scor という保険会社が資金投入して再出発したようだ。

Puf Que sais-je ?

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by sumus2013 | 2018-09-17 20:47 | 巴里アンフェール | Comments(0)