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カテゴリ:装幀=林哲夫( 76 )

カツベン 詩村映二詩文 近刊!

カツベン 詩村映二詩文 近刊!_f0307792_20560273.jpg
6月20日頃出来
ご予約受付中

カツベン 詩村映二詩文
季村敏夫 編 林哲夫 装幀 みずのわ出版 刊
四六判フランス装232頁
ISBN978-4-86426-040-4 C0095
カラー図版70点余
税込定価2,970円(版元直送、送料無料)

*詩篇 早春/北よ!/敵/催眠術/海愁/日記/望郷/虚身/屍風/亡命/白日/秩序/俗情/孤独/夢牀/童話/日蝕/月蝕/挽歌/倫理の小径/ロマン/廃園/一飛行家の家計簿/暦/天の花/一線の上/仮説/退屈/旅行記/静脈/掌の皇帝/アルヂヱリア紀行/青い村落/遠郷/風土病/花信/啓示/崖/地球説/帝王の門/生物学/遺失/漂流記/世紀/迷信
*散文篇…白い雲の精神/詩の陥穽/飯田君の死の直前/偏綺舘れびゆう/カツベン行進曲/赤い風車
*参考作品―水蔭萍(本名、楊熾昌)
*解題―雲の精神 季村敏夫  
*資料篇 詩村映二関係/活弁士/活弁士一覧/トーキー反対争議ほか/湊川新開地/映画雑誌/主要映画館/映画館一覧
*関連年譜
*生きる姿―あとがきにかえて


みずのわ出版
https://mizunowa.hatenablog.com


by sumus2013 | 2020-05-29 20:58 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

本の中の、ジャズの話。

本の中の、ジャズの話。_f0307792_19480423.jpg


書肆よろず屋の新刊。山本善行『本の中の、ジャズの話。』出来ました。『WAY OUT WEST』連載の1〜100回分を収めています。四六判、104頁。

タイトルの文字は言うまでもなく植草甚一フォント(?)です。『ワンダー植草甚一ランド』(晶文社、一九七一年)の見出し文字やコラージュ・イラストの文字を真似してアレンジしました。

本の中の、ジャズの話。_f0307792_19480056.jpg
『ワンダー植草甚一ランド』より


表紙を派手にして欲しいという著者の希望だったのですが、それが以外と難しい注文でした。ジャズと本のイメージで華やかに・・・いろいろと試みた末にカラフルなコラージュに落ち着きました。

本の中の、ジャズの話。_f0307792_19493958.jpeg


本文も、前作『ふるほんのほこり』の文字が小さいというお叱りをかなり頂戴しましたので、その轍を踏まないよう13Qで読みやすさを考慮しました。ノンブルはつけずに1ページ読み切りということで連載回数の数字を大きく入れました。書影は参考ていどに小さく。基本は明朝として、本のタイトルとアルバム・タイトル、関連店舗名だけゴシックに。

連載は二〇一一年から始まったので、昨年までの八年余りの変化がクロニクルとして読み取れるのも、この本の良さではないでしょうか。本文中に何度も登場するヨゾラ舎、この期間に開店し、そして閉店しました。ゴーリー・カフェが隣に出来ました。むろん善行堂そのものの歩みも振り返ることができます。ジャズやジャズの本のみならず、古本屋の経営や古書全般についても善行堂のウンチクが傾けられており、やっぱりどこまで行っても本の中のおしゃべりなんだなあと思います。

ご注文は善行堂へ。

古書善行堂


by sumus2013 | 2020-04-04 20:26 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦


『みすず』2020年1・2月合併号「読書アンケート特集」
栩木伸明氏が選んでくださいました。






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『東京新聞』2019年12月22日「読む人」欄「私の3冊」に平田俊子さんが選んでくださいました。《季村さんの志の美しさが光る》!





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四方田犬彦氏が『図書新聞』2019年12月21日号で「19年下半期」の三冊に選んでくださいました。他の二冊はトーマス・ベルンハルト『アムラス』(河出書房新社)とジョイス・マンスール『サテン オパール 白い錬金術』(エディション・イレーヌ)。






季村敏夫さんより『1930年代モダニズム詩集』194頁6~7行に誤記ありという指摘があったという知らせがありました。参考のためメモしておきます。

季村氏の記述
神戸高等商業学校(現、神戸商科大学)

正しくは
兵庫県立神戸高等商業学校(現、兵庫県立大学)

ウィキで調べても、なんだかややこしいが、とにかく別の学校である。

《旧制神戸商業大学(きゅうせいこうべしょうぎょうだいがく)は、1929年(昭和4年)に設立された旧制官立大学。略称は「神戸商大」。国立神戸大学の前身校である。なお、新制公立大学である兵庫県立神戸商科大学(略称は神戸商大・現兵庫県立大学)とは別大学である。》

《兵庫県立神戸高等商業学校(ひょうごけんりつ こうべこうとうしょうぎょうがっこう)は、1929年(昭和4年)に設立された旧制専門学校。略称は (県立)神戸高商。同年に神戸商業大学に昇格した官立の神戸高等商業学校とは別の学校である。》






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杉本真維子氏が東京新聞(二〇一九年一一月二日)「あくまで、詩」に一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦』を紹介してくださいました。





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中島俊郎氏が神戸新聞(二〇一九年一一月三日)「ひょうご選書」に一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦』を熱い筆致で紹介してくださいました。見出しは「現実との軋轢から生まれた詩群」です。




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平田俊子氏の書評が出ました。共同通信の配信記事です。「詩はいま/呼び寄せられた詩人の魂 30年代のモダニズム詩集」。






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『現代詩手帖』二〇一九年一一月号に内堀弘さんが紹介してくださいました。「影などない」。

《季村が彼らを見つけたのか、彼らが季村を見つけたのか。一冊を読み終わった後に不思議な余韻があった。》

《北村太郎が「空白はあったか」で書いていたように、三十年代のモダニズム詩人たちも(いや、彼らこそ)、影に見える時代を肉体を持って生きた。たとえば、隼橋登美子の作品は、戦争の不穏を眼前にしながら、その颯爽とした息づかいにほれぼれする。こんな女性詩人がいたのかと思う。確かにいたのだと、季村は彼らを追うが、彼女も、いやこの三人は痕跡を嫌うように消えている。》




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二刷出来上がりました!




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『毎日新聞』2019年10月8日号(兵庫面)に季村敏夫さんのインタビュー記事が大きく出た。まず、矢向季子、隼橋登美子との出会いを語り、その次に《最初は2人の詩を別々に紹介するつもりでしたが、本の装丁をしてくれた林哲夫さんから「もう一人、(まとめるのに)誰かいないの」と提案され、冬澤弦が思い浮かびました。》とあってちょっとビックリ。たしかに、最初に相談されたとき、季村さんは、薄い冊子体を想定しておられたようで、しかし中綴じではなく、背を出したいとおっしゃった(図書館で背が読める方がいいと)。

しかし、例えば32ページくらいで背を出してもどうかな、と思ったわけである。その後、みやこめっせの春の古書即売会会場で季村さんと立ち話をしたときに、もう一人加えて、三人ならちょうどいい厚みになるんじゃないですか、誰かいませんか、というような話をした。すると季村さんは即座に「迅くんが見つけた『新領土』の詩人がいるんやわ、冬澤弦。そうや、それがええわ、三人集にしよう」というようなことで『一九三〇年代モダニズム詩集』の骨子ができたというわけである。

《ーー3人の詩は「しなやかさ・切実さ」という共通点はあるものの、かなり違いますね。隼橋は鋭く、矢向には女性性を感じます。冬澤のカタカナ詩には現実社会の緊張感がひそんでいます。

「ーー」は記者(岸桂子)氏の発言。いい感想だ。全体としてよくまとまった記事になっているのもうなずける。

《◆本当に鋭い。なのに、今までなぜ語られてこなかったのか。3人の共通点は(戦前の)総力戦体制を全身で浴びたところです。
 ーー全体を読むと、1930年代を現代に重ね合わせていますよね。
 ◆第一次世界大戦後に西欧で起こった「ダダ」などの1920年代思想が日本に入り、若者の心に食い込みましたが、30年代につながらなかった。そして日本は総力戦体制に突き進みました。この流れは、2年前に成立した共謀罪(の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法)とつながると思うんです。この夏問題化したあいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」をめぐる件も同様です。確かに、執筆の根っこにあるのは現実への危機感ですね。

《ーー大きな声を上げない人、こぼれ落ちる事象に目を向けるという姿勢が、今回の3人につながっていそうですね。
 ◆詩とは絶えずそういうものなんです。僕が強調したいのは文化の多層性。神戸の文化を「モダニズム=おしゃれ」といった面だけで読み解くことはできない。多層性を体感したら、国境や宗教の違いも受け入れられるようになるのでは。

結局、背を出すと言いながら、コデックス装にしてしまったので、背には何も印刷できなかった。これは帯を広くしてなんとか対応したけれども・・・。




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鈴木創士さんが『神戸新聞』2019年9月29日号「もぐら草子 古今東西文学雑記」に『一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦』を紹介してくださいました。

《これらの詩人たちは出来事としての「神戸詩人事件」が醸成されつつあった空気のなかに生息し、息をひそめ、息を吐き、息を吸い込み、詩を書いて、それから姿を消した。編者の季村さんは「消えてしまった、たもしいをよびよせる」と序文に書いているが、彼らは一冊の詩集も残さなかったのだ。3人の詩人の生涯の詳細は本書にあたっていただくとして、私はここでこれらの詩について賢しらに書評めいたことを書く気になれなかった。全編を引用できないことがいかにも残念であるが、最後に矢向季子の詩の断片を一つだけ。

私はあたしから離れよう
ピアノをぬけだすミユウズのやうに
時刻といつしよに地球の外へ滑り落ちる
そして燦めく青い絨氈のなかにゐる
あたしの下髪は
蠟のやうに消えるであらうに》

引用は「青い貝殻」より


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好評につき増刷決定!

「一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦」発売中

この背をむき出しにしたコデックス装が詩人の人たちには新鮮だったようだ。詩集ではまだ珍しいのかもしれない。初めて見ましたという感想もいくつかいただいた。最近ではそう目新しい造本というわけでもなく、ときどき見かける。本ブログでもいくつか紹介してきた。あ、何より『書影でたどる関西の出版100』がコデックスというか「特殊クルミ装」(というらしい)でした。

コデックスは巻物に対しての冊子本という意味なので「コデックス装」という呼び名はどうかと思うが、もうこの意味で定着しているようだ。

様々なスタイルのコデックス装 製本事例
http://www.watanabeseihon.com/article/15472691.html


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8月19日、届いた。予想通りというか、予想以上に、表紙タイトル空押しが効いている。光を当て浮かび上がる詩人たち。

本文もカラー図版多数、詩も、論考も、年譜もいい感じ。しおりがまた充実している。しおりの表紙の挿絵は、扉野良人氏がしおりに書いている腕木通信の文字より取った。みずのわ出版、入魂の一冊。

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一九三〇年代モダニズム詩集—矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦


編=季村敏夫

発行=みずのわ出版

装幀=林哲夫

プリンティングディレクション=黒田典孝((株)山田写真製版所)

印刷=(株)山田写真製版所

製本=(株)渋谷文泉閣

四六判(天地188mm×左右127mm) コデックス装 240頁(ノンブル239頁)

表紙 あらじま 白 四六判Y目180kg 表1凹エンボス 表4 K/1°

オビ あらじま 雪 四六判Y目80kg DIC435/1°

本文 b7バルキー 四六判Y目 64.5kg 表版4°/裏版1°

栞 A6変型判(天地148mm×左右100mm)16頁

ファーストヴィンテージ ベージュ 四六判Y目56kg K/1°



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8月の新刊「一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦」

各位
今年の夏も異常に暑い日が続きますが、お変りありませんでしょうか。
今年二点目の新刊「一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦」(季村敏夫編)を刊行します。

小社が関わった神戸モダニズム詩史としては、「永田助太郎と戦争と音楽」(編集=季村敏夫・扉野良人、発行=震災・まちのアーカイブ、製作=みずのわ出版、2009年6月)、「山上の蜘蛛―神戸モダニズムと海港都市ノート」(季村敏夫著、2009年9月)、「窓の微風―モダニズム詩断層」(同、2010年8月)の続編に位置付けられます。

戦時下の神戸と姫路に生き、一冊の詩集も遺すことなく消えた三人の詩人の原石といえる詩篇を収録。かれらの関わった同人誌の人脈から総力戦体制下の文芸活動を検証し、治安維持法違反容疑で詩人17名が一斉検挙された神戸詩人事件(1940年3月3日払暁)の背景と今日的課題を明らかにすべく、今回刊行の運びとなりました。刊行の趣旨につきましては、本書「はじめに」全文を転載しますのでご一読願います。

なお、本書は600部の少部数限定出版、いわゆる自費出版物です。高額なれど本書を必要不可欠とする読者の求めやすい価格という編者の要望もあり、仮に全部数を定価で販売しても制作費全額は回収できない、そういった価格設定となっております。編者著者が肚を括らなければまともな本を遺すことができない、そんな時世でもあります。

8月15~25日頃出来予定、です。ご購読のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

フェイスブックとブログに、本文の刷取り画像を掲載しています。
2019年8月5日
みずのわ出版 代表 柳原一徳 拝

一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦
四六判コデックス装 239頁 図版64点(ほぼ全点カラー)+栞16頁
8%税込2,916円(本体2,700円)ISBN978-4-86426-038-1 C0095
初版第一刷2019年8月15日発行
編=季村敏夫
発行=みずのわ出版
装幀=林哲夫
プリンティングディレクション=黒田典孝((株)山田写真製版所)
印刷=(株)山田写真製版所
製本=(株)渋谷文泉閣

はじめに(本書3~4頁収録)
 かつてあったことは、後に繰り返される。殺戮、破壊、錯誤、懺悔、その重なりのなかで、身体の刻む詩的行為の火、花、火力は現在である。

 上梓のきっかけは、一冊の同人誌と映画との出会いだった。小林武雄編集の『噩神(がくしん)』創刊号で矢向季子を知った。身震いした。映画は、日本統治下の台南の詩人を描く『日曜日の散歩者』(黄亞歴監督)。台湾を襲った地震の映像のあと、同人誌『神戸詩人』が迫ってきた。西脇順三郎らの『馥郁タル火夫ヨ』から引用があり、明るさの戻った部屋で茫然としていた。「現実の世界は脳髄にすぎない」「詩は脳髄を燃焼せしむるものである。こゝに火花として又は火力としての詩がある」、わたしはあらためて、戦時下の詩をたどりはじめていた。

 同人誌と映画との遭遇が、次から次へと出会いを導いてくれた。平坦ではなかったが、みえない数珠のつながる道のり、促されるまま従った。

 かつてあったことは、後に繰り返される。一九三〇年代後半、シュルレアリスムに関わった青年は治安維持法違反容疑で次々と獄舎に送られた。神戸詩人事件はそのひとつだが、現在である。今回編集した矢向季子、隼橋登美子、冬澤弦、初めて知る詩人だが、このラインにも、シュルレアリスムへの目覚め、総力戦、同人誌活動の終焉、モダニストの戦争詩という歴史がある。しかも三人は番外の詩人、一冊の詩集もないまま消えた。

 あるとき、ある場所で、確かに生きていたひと。詩は、息のひびき。声を出して読めば、ひとはよみがえる。生きていた場所、場所の記憶、青空に染まる歓声まで戻ってくる。

 消えてしまった、たましいをよびよせる、この集を編みながら念じていた。

(「がく神」の「がく」の漢字は環境依存文字ゆえ、パソコンによっては正しく表示されない場合があります)

■目次
矢向季子詩集抄/隼橋登美子詩集抄/冬澤弦詩集抄
「夜の声」読後感(矢向季子)/詩をよみはじめた頃(内田豊清)
内田豊清のこと/矢向季子のこと―シュルレアリスムの目覚め/隼橋登美子のこと―神戸詩人事件について/冬澤弦のこと/『神戸詩人』と台南の風車詩社について―石ほどには沈黙を知らず
初出一覧/関連年譜

■栞(16頁)
天使は肉声でうたう 藤原安紀子
遠くに書く―モダニズム詩所感 扉野良人
「しんぼるの森林」に分け入る 高木 彬

■編者
季村敏夫 きむら・としお
一九四八年京都市生まれ。神戸市長田区で育つ。古物古書籍商を経て現在アルミ材料商を営む。著書に詩集『木端微塵』(二〇〇四年、書肆山田、山本健吉文学賞)、『ノミトビヒヨシマルの独言』(二〇一一年、書肆山田、現代詩花椿賞)、共編『生者と死者のほとり――阪神大震災・記憶のための試み』(一九九七年、人文書院)、共著『記憶表現論』(二〇〇九年、昭和堂)、『山上の蜘蛛――神戸モダニズムと海港都市ノート』(二〇〇九年、みずのわ出版、小野十三郎特別賞)、編著『神戸のモダニズムⅡ』(二〇一三年、都市モダニズム詩誌、第二七巻、ゆまに書房)など。


by sumus2013 | 2020-02-05 17:40 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

原初の、学校

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題 名=原初の、学校——夜間定時制、湊川の九十年
発行日=2019年12月25日
著者等=登尾明彦
発行所=みずのわ出版
装 幀=林哲夫
印 刷=山田写真製版所
製 本=渋谷文泉閣
A5判糸かがり 角背 上製本 264頁

カバー NTほそおりGA スノーホワイト 四六判Y目130kg スーパーブラック1°
表 紙 NTほそおりGA うす鼠 四六判Y目100kg 1度 K/1°
見返し NTほそおりGA スノーホワイト 四六判Y目130kg
別丁扉 NTほそおりGA スノーホワイト 四六判Y目80kg  DIC515/1°
本文 オペラクリームマックス A判T目39.5kg
ヘドバン A8(濃赤)
スピン A5(濃い赤)


今年最後の装幀本。『原初の、学校』というタイトルから、学校を表すものとしてエンピツを連想した。そしてエンピツの頭に墨をつけてペタペタと紙の上に模様を作ってみた。鉛筆の頭の版画であり、ひとつひとつが生徒の頭、に見えるかな、というココロである。この原画をスキャンしてレイアウトしたのだが、少し縮小するとちょうどピッタリ収まった。


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タイトルだけ色を使うか・・・など、少し迷ったが、ここはスッキリとスーパーブラック一色で、色気は出さないことに。

by sumus2013 | 2019-12-31 15:53 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

杏_f0307792_19501296.jpg

題 名=杏 ふるさと魚津、そしてわが半生の記
発行日=2019年12月2日
著者等=布本芳忠
発行所=
布本芳忠
題 字=石坂和泉
装 幀=林哲夫

印 刷=山田写真製版所
製 本=渋谷文泉閣
四六判 丸背糸篝上製 168頁

・表 紙 NTラシャ あんず|四六判Y目135kg|B
・カバー ヴァンヌーボF-FS ホワイト|四六判Y目135kg|4C
・見返し NTラシャ 灰鼠|四六判Y目130kg
・本 文 メヌエットライトC|四六判Y目68kg

by sumus2013 | 2019-11-28 20:01 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

タケダ2000GT詩集 bonnet


無事終了しました。
ご来場くださったみなさまに感謝。
いやあ、楽しかったです。



第1回 書肆よろず屋ミーティング
タケダ2000GTライブ

2019年9月27日(金)

第一部 トークショー

出演 タケダ2000GT 書肆よろず屋 林哲夫
内容 書肆よろず屋、出版第1弾のタケダ2000GT詩集「bonnet」のことなど

第二部 タケダ2000GTライブ

受付開始 19時半 開演 20時
チャージ ¥2,000 プラス 1オーダー

出演者からの来場者特典あります

皆様の来場お待ちしております



タケダ2000GT詩集 bonnet_f0307792_20072864.jpg

題 名 タケダ2000GT詩集 bonnet
著 者 竹田佳史
発行日 令和元年5月1日
発行所 書肆よろず屋
装 幀=林哲夫
頒 価=1000円
188×128mm

・表紙 マットコート180kg
・本文 上質 110kg

書肆よろず屋の処女出版。シンガソングライター・タケダ2000GTの歌詞集である。芸名からしても、タイトルからしても、自動車のボンネット写真でまとめよう! と最初は思ったのだが、全体の歌詞を読み込んでいると、それではあまりに短絡的というか表面的すぎると思い直して、昨年制作したブラッシュストロークのなかからやや屈託のある一枚を選んでみた。善行堂他で発売中。

タケダ2000GTのちょっとしたすべて

《「本を出すなら、まず詩集から」という思いは前から持っていました。そしてここに相応しい言葉の数々を散りばめるアーティストに出会いました。ぜひ、その何気ない言葉の数々の海に飛び込んでいただきたいと思います。公園や、駅、焼鳥屋に出かけたい。はたまたカレーを作りたいと思っていただければ、もうこの世界の肩まで浸かっている証拠です。
この詩にはすべて曲がついています。どうぞ、ライブ会場等に足を運び、また違う世界も楽しんでいただきたいと思います。
岡田将樹》


 泥の河

子供らがはしゃぐホームの 片隅でタバコを喫んでいる
守られて精一杯戯れよ きみらもすでに勤め人なのだ
電車にうまく乗れなかった それでも時々レールをなぞった
誰かが窓から手を振れば えへ、て笑った

ミスったけどこの人生 湿気ってはいない
泥の河を埋める花びらよ あいつに幸あれ あいつに幸あれよ
持ち駒が全てなくなれば ありったけの小銭 将棋盤に並べて
マジックペンでやおら額に 王将と書きなぐりまた肘をつけば良い

ひと掬いいくらの金魚でも 泳いでいれば誰か立ち止まる
誇りよプライドに打ち勝て 今がその時だろ

ミスったけどこの人生 終わってはいない
泥の河を埋める花びらよ あいつに幸あれ きみに幸あれよ

電車がまた一本過ぎていく 新しいタバコに火をつける
いつかきっと来るだろう おれ経由のラッキー行き

情けないがこの人生 スベってはいない
泥の河を埋める花びらよ あいつに幸あれ おれに幸あれよ



by sumus2013 | 2019-09-26 19:33 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

パゾリーニの青春

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東京国際映画祭のサイトに嬉しいニュースが出ていた。

田中千世子さん(第18・19回TIFFプログラミング・ディレクター)の著書
『ジョヴェントゥ ピエル・パオロ・パゾリーニの青春』が
国際フライアーノ賞を受賞!
https://2019.tiff-jp.net/news/ja/?p=52254

《田中千世子氏の著書『ジョヴェントゥ ピエル・パオロ・パゾリーニの青春』(みずのわ出版、2019)が、イタリアの国際フライアーノ賞の一部門である「第18回イタリア語イタリア文学海外研究者賞」に選出され、授賞式がアブルッツォ州ペスカーラにて7月6日に行われました。

この賞は、世界各国のイタリア語イタリア文学研究者の中から選ばれたひとり、または複数の執筆者に対して与えられ、世界のイタリア文化会館の館長によってそれぞれ推薦された出版物から選考されます。フェデリコ・フェリーニの『甘い生活』などの脚本家としても知られる作家エンニオ・フライアーノの名を冠した国際フライアーノ賞は今年で46回を迎え、文学・演劇・映画・テレビ・ラジオなど各分野の優れたエンターテイメントに贈られる権威ある賞として国内外に知られています。》

装幀を担当させてもらった者として、正直なところ、外国の人たちにも受けるイメージを想定して、この画像を使ったということを告白しておく。思うツボです。


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題 名=ジョヴェントゥ ピエール・パオロ・パゾリーニの青春
発行日=2019年1月1日
著者等=田中千世子(たなか・ちせこ)
発行所=みずのわ出版
http://www.mizunowa.com/index.html
装 幀=林哲夫

詩人としてのパゾリーニは『パゾリーニ詩集』(みすず書房、二〇一一年)で広く知られるところだろう。本書では、そのパゾリーニの文学的な原点であるフリウリ語との関連をかなり深く掘り下げた内容が注意を引く。

《パゾリーニはフリウリ語で詩を書き始めた。そして文学雑誌を発行した。雑誌の名前は"STROLIGUT[ストロリグト]"(暦)、季刊である。一九四四年四月に最初の号が出た。
 その巻頭言にパゾリーニは書く。フリウリ語でーー。現代イタリア語の対訳などあるはずもない。イタリア人で文学的教養の豊かな人でも半分もわからない。フリウリ人でなければ読めない言葉だ。》

《フリウリは現在、正式にはフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア自治州と呼ばれ、イタリア共和国の北東部に位置する地域だ。州都はトリエステ、アドリア海に面した由緒ある港湾都市で、東は旧ユーゴスラヴィア、現在のスロベニアとの国境だ。》

パゾリーニはボローニャに生まれてボローニャ大学で学んでいるからフリウリ人とは言えないが、母親がフリウリ地方のカサルサ出身で第二次大戦中は母の故郷で過ごした。一九四六年から書きためたフリウリ語の詩を『カサルサ詩集 Poesie a Casarsa』として刊行している。

《地元の若者の誰かしらがこれを読んだ。そして失望とともに驚かずにはいられなかった。都会のボローニャからやってきた優秀な学生がよりにもよって農民たちが使う田舎丸出しの方言を詩に使っているのだから。と、ニコ・ナルディーニは解説する。
 たとえて言うと、東京に出て文学修業していた中上健次が地元に戻って新宮弁で詩集を発表したようなものか。だが、中上はもともと新宮の人間だから、違う。》

《中上ではなく、別の東京の坊ちゃんか、京都か神戸の坊ちゃんで、母方の実家が新宮にあって、そして、その坊ちゃんが母方の実家の町に戻って、新宮弁で文学を発表したーーと想定したら? 地元の若者は「なんや、俺らの田舎臭い言葉を使いよって」と驚く。そうするとパゾリーニの詩を読んだフリウリの若者の気持ちがわかりやすくなるだろうか。》

なるほど、そういうものか。著者は山梨県生まれ。映画評論から自主映画の製作監督へ。イタリアにおいてはパゾリーニ財団との関わりも深く、著者ならではの視点で多面的に、日本の状況とも対比しながら、論じられている。むろん映画についても多くの紙幅が割かれており、そう言えば、パゾリーニ、昔はよく見たなあと断片的に思い出したりした。

パゾリーニの青春はやはり戦乱と切っても切れない。ファシズムの闘いも、ファシズムとの闘いもあり、内乱もある。戦後の荒廃も。そう言う意味から、少し派手に、燃え上がるようなデカルコマニイのジャケットを作ってみた。

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ジャケットと表4


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ジャケットと扉


【用紙】
カバー MTA+-FS 四六判Y目 135kg
表 紙 気包紙-FS(U) ディープラフ L判Y目215.5kg/K判T・Y目147.5kg
見返し ハンマートーンGA ブラック 四六判Y目 130kg

by sumus2013 | 2019-07-22 13:49 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

雑誌渉猟日録

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題 名=雑誌渉猟日録・関西ふるほん探検
発行日=2019年4月13日
著者等=高橋輝次(たかはし・てるつぐ)
発行所=皓星社

http://www.libro-koseisha.co.jp/publishing/zassisyouryou/
装 幀=林哲夫

・本表紙 地券紙|L判T目23kg|B
・カバー ライトスタッフGA-FS|四六判Y目135kg|4C+マットニス
・帯 STカバー こがね|四六判Y目90kg|1C(特色 DIC379)
・見返し タント Y-10|四六判Y目100kg

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高橋さんの新著、見本が届きました。いい感じに仕上がってます。

カバーについては四つのデザインを考えて、まず著者に見せて選んでもらい、その画像をメールで社長に送ったが、結局、著者が選ばなかったデザインが気に入ったということで大もめにもめた・・・などということは全くなく、社長の意見でアッサリ決まり。小生もそれがいいと思っていた。ただ、これまでは小生が手がけた高橋本はすべて絵画(本の絵、著者の肖像)で飾っているので、この雑誌の断層写真は異色といえば言える。参考までに書いておくと、これらの雑誌は小生架蔵のもの。

表紙の写真(枯れ草、コンクリート壁に『ペルレス』創刊号)は『関西の出版100』(創元社)のために小生が撮影した一枚である。使い回しと言われれば返す言葉はないが、元本は絶版だし、気に入っている写真なので。正直なところ『ペルレス』(本書中に登場します)の代わりに、本書の冒頭に出ている『茉莉花』を使おうと思って、以前ある人に見せてもらったのを憶えていたので、問い合わせてみると、すでに某氏に譲ったとのことだった。その某氏もよく知っている人だったから、貸してもらえるように頼んだ。ただ、雑誌が届いたのは、装幀の入稿を済ませた後、これがほんとの後の「まつりか」・・・。大阪で北村千秋らが出していた『茉莉花』はけっこう珍しい雑誌である。この雑誌については明日にでももう少し詳しく紹介したいと思う。

扉の写真は本書にもたびたび登場する古書店街の草さん。店頭の路上。いつも縛り上げられた本や雑誌が無造作に(おそらく無造作ではないのでしょうが)積み上げられている姿。街の草の様子は高橋さんの『ぼくの古本探検記』(大散歩社、二〇一一年)にも使わせてもらっている。このときは水彩画だった。今回は写真で。トーンがけっこう難しかった。

by sumus2013 | 2019-03-31 17:55 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

雑誌渉猟日録ゲラ

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近々、高橋輝次さんの新著が、皓星社から刊行されることになり、小生に装幀をとのご指名をいただいた。よってただいま初稿ゲラを熟読中である。熟読しなくても装幀は考えられるけれど、つい読み耽ってしまう、例の、註記連発の高橋節がなんともとぼけた味だ。いよいよ芸風として完成の域に達している。

タイトルは『雑誌渉猟日録 関西ふるほん探検』。主に同人雑誌やマイナー雑誌のなかから、高橋流の眼力によって、無名ながらキラリと輝く人材を掘り起こし、探求というか、本が本を呼ぶたぐいの追求をのんびりと行う、その過程が描かれている。読みどころは「センチメンタル・リーディング」だろう。乞うご期待。

とは言え、ゲラを読んでみると、読む前に考えていたアイデアは使えないことが分かった。さて、どういうカバーがいいのか。軽い、明るい感じにしたいけれど・・・・しばらく悩むことになりそう。


***


『週刊文春』2月7日号「文春図書館」、作家の三上延氏が「私の読書日記」で『本の虫の本』を上手に取り上げてくださっている。さすが、古書店勤務の経験あり、だ。ジュウハンあとひと息です。


by sumus2013 | 2019-02-04 20:27 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

調査されるという迷惑

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https://sumus.exblog.jp/8202781/


安渓遊地『調査されるという迷惑』(みずのわ出版)の第六刷が届く。初刷は二〇〇八年だから十年たっているわけだが、みずのわ出版のロングセラーということになる。

同封されていたのがこちら『BOOK 在月 book6』(BOOK 月実行委員会、二〇一八年一〇月二六日)。柳原一徳・南陀楼綾繁「第5回BOOK 存月前夜祭 『花森安治装釘集成』ができるまで」という対談が収録されている(トークそのものは二〇一七年一〇月に行われた)。

二人の発言より結論らしき部分を引き写しておく。

ーー蔵書って一代で終わってしまうところがありますよね。神戸でものすごく良い文章を書かれる林喜芳さんって蔵書家がいらっしゃったんですが、そのご遺族は、文学のことはなんもわからん、本も全部捨ててしまったとか。
 自分自身の話で言うと、宮本常一を自分が最初に読んだのは中学生の頃だったんですけど、親父がたまたまそんなに興味もなかった宮本常一の本(東和町誌)を買ってきて、儂わしの方が読んでたんですよ。》《たまたま家に本があったってことで読んだんですけど、家に本があるという環境、ただそこにあったということは、あらねばならなかったわけだ、と儂は考えておりまして。

ーーその通りだと思いますよ。今、電子本がどうのこうのって話があって、電子本の優位性や便利さももちろんあるんだけど、デジタルの良さを全て認めた上で、その場所に物理的に本がある、っていうことは、そこにいる人の読書体験としてすごく重要だろうと。デジタルでもそういう本の出合いはあるんだけど、物理的な物としての、本との出合いってのも大きいだろうと。だからこそ物理的な本を広めていきたいし、作っていきたいと、自分も思っています。

by sumus2013 | 2018-12-13 19:35 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)