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林哲夫の文画な日々2
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LA PAIX 3, 4

LA PAIX 3, 4_f0307792_19324180.jpg

昨年、下鴨で求めたもののなかに、ガリ版刷りの小さな雑誌『LA PAIX 5』があった。

LA PAIX 5

同じ古本屋さんの紙モノ箱を今年も何かいいものあるかも・・・という期待に胸をふくらませながら掘り返してみたところ、なんと、品揃えがほとんど去年と同じであった。後である古本者と話していたら、この店が話題に上って「文庫本までまったく去年と同じ本やったなあ」と言うではないか(小生、古本まつりでは文庫本は見ないので気づきませんでした)。あちこちの古本市を持ち回って、残ったものが今年も下鴨へ戻ってきた、とそういうわけである。ところ変われば客も変わるだろうから、別に悪いことではないとは思うが、もう少し追加があればなあ・・・というのが正直な感想。

しかし、それでも、去年もきっとあったのかもしれないが(ここの箱は二日に渡って全点チェックしたので、去年はなかったと信じたい)、去年手に入れたのと同じ雑誌『LA PAIX』の3号と4号が二冊一袋で売られていたのだ。さすがに驚いた(たぶん同じ旧蔵者のものだったのでしょう)。タテ13cm、ヨコ18cm。3号が本文22頁、4号は本文20頁、それぞれ表紙部分4頁。

LA PAIX 3

詩論
 現代における詩人の座標 ヤマナカ・シゲル
 土曜通信        植村俊一・遠山明
作品
 なまり I        ハヤシ・シゲル
 なまり II       ハヤシ・シゲル
 SYMPHONIA       植村俊一
 今日          遠山明
 影           牛島正
 キヨウト大学のうた   ヤマナカ・カオル
編集後記
 Pen , Pencil and Poem.
編集
 植村俊一・遠山明・ヤマナカ・カオル
 1951年12月24日発行


LA PAIX 4

作品
 作品(1952・4)         ハヤシ シゲル
 雲ーヨオロツパの何処かでをみて  遠山明
 大地の歌             植村俊一
 怒りの日ーDies irae       ヤマナカ カオル
 三月の野鳥            牛島正
評論
 その風土について       ヤマナカ カオル
 Book-Review           植村俊一
 Cine-Review           ヤマナカ カオル
雑記
 Pen , Pencil and Poem.
 表紙カット=レイモン・ジド
 編集・印刷=植村俊一, 山中カオル
 美術=山中カオル
 1952・4・20 印刷発行


せっかくなのでヤマナカ・カオルの詩「キヨウト大学のうたーー千九百五十一年」を全文引用しておく。

ぼくたちの怒りの姿勢できく 自由の鐘よ うす暗い十一月の日々に
ぼくたちの過去は 傷ましい殺りくと暴虐の記憶の中に 眠る
おろかしい神々の物語を ぼくたちは信じることはなかった

風が吹いていた 丈高い銀杏の木々の葉は
吹雪のように ひとゝきは 金色に舞い落ちた
あなたは ひるがえるスカアトを片手でおさえながら 胸つきあげる
あれら 美しいうたのいくふしかを 口ずさんだ

あなたのうたは支えられた 若ものたちの同じ想いに
こだませよ こだませよ 死んでしまったひとたちの 声がかえってくる
耐えがたい飢も貧しさも いまは ぼくたちをたじろかせはしない
燃えあがるうた声の中に 海のざわめきを あなたはきくことはなかったか

昨日 ひとりは傷ついた おそらく 今日もひとりはたおれるであろう
しかし 果されなかった望みの深い痛みのさなかにも いくたびか
若々しい希望のうた声は よみがえりよみがえりするであろう
                         (1951・12・14)

by sumus2013 | 2022-08-12 19:38 | 古書日録 | Comments(0)
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