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新アフリカの印象

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パリへ行かなくなったのでジャン=ジャック・ポヴェールの本を買うことも稀になっている。ただし、日本でも時折手に入るから有り難い。戦後すぐの頃から、澁澤龍彦や生田耕作が翻訳したマルキ・ド・サドをはじめとする異端作品の多くが JJP から出版されてきたから、それなりに日本へも輸入されている。

ここしばらくヤフオクを見ていると、飯島耕一や粟津則雄の旧蔵フランス書がポツポツと放出されているのに気づいた。それらのなかに何冊か JJP も混じっているのだ。おお! これは、と思って、ブルトンやランボーなど、めぼしいタイトルをあれこれ入札してみたのだが、全体的に状態が良くないわりには、そこそこ値上がりする。今のところ手に入ったのはこの一冊だけ。Raymond Roussel『Nouvelles Impressions d'Afrique, l'Ame de Victor Hugo』(Jean-Jacques Pauvert, 1963)。

買ってはみたものの、これはルーセルの代表作『アフリカの印象』(和訳も出ています)とはまったく別物らしいし、ルーセルを読むというのは小生ごときの語学力ではとうてい無理。ということでページを眺めるだけ・・・なのだけれども、そこはさすがデュシャンを唸らせたルーセルである。記号の妙な使い方が意味ありげ。文字の組み合わせなどで巧みに遊んでいる。


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パーレン(カッコ、parenthèse)を二つ三つ四つ、それ以上連続して使うというのが、案外面白い効果を生んでいる。引用符と頭文字の交互のリズムも妙に気になる。インテリのフランス人たちにはいかにもそこに何か文字謎が隠されているように見えるらしく、何人かこの謎に挑戦した研究者もいるようだ。それについて簡単に説明するのさえも小生の手に余るので略す。

本書は JJP による再刊だが、オリジナル本はアルフォンス・ルメール(Alphonse Lemerre)が一九三二年に刊行した。その画像はこちらで。

Nouvelles impressions d'Afrique (Deuxième éd.) /
Raymond Roussel ; ouvrage orné de cinquante-neuf dessins de H.-A. Zo

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by sumus2013 | 2022-07-21 20:06 | 巴里アンフェール | Comments(0)
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