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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


中島棕隠

中島棕隠_f0307792_16361920.jpg


中島棕隠ということで求めた漢詩軸。真贋のほどは定かではないが、ペンで書いたようなタッチに棕隠らしさはあると思う。五言絶句。で、どう読むかですが、とりあえず、つぎのように読んでみました。

松老如蛇龍 
瑱璘尊跨者
夜珠捧己高
廻巌夫何處
  棕隠老人

よろしくご教示を。瑱:耳玉、璘:玉の光、夜珠:ほたる。

by sumus2013 | 2022-07-12 16:47 | 雲遅空想美術館 | Comments(3)
Commented by epokhe at 2022-07-20 23:02 x
調べてみたのですが、江戸詩人選集第六巻の棕隠の漢詩にはありませんでした。

松老如虬龍 
𤥐璘将跨去
夜珠捧已高
貝闕知何處

瑱璘よりは𤥐璘が字形としては近いと思うのですが、意味が不明です。者と處では韻を踏んでいないようなので去と読みました。ともかく難しいですね。
Commented by epokhe at 2022-07-21 07:13 x
あ、◼️ 璘の◼️が表示されませんでした。王へんに吉の字です。
Commented by sumus2013 at 2022-07-21 08:03
いつもご教示期待しております。小生もまず江戸詩人選集は参観しました。去はくずし形が違うと思うのですが・・・どうでしょうね。處の韻には上声もあるようなので龍者處で問題ないと思いますが?
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