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林哲夫の文画な日々2
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たそがれ

たそがれ_f0307792_17103780.jpg

十一月の初旬には帰郷したついでに自家用車で鹿児島まで足を伸ばした。そうとう長く伸びた足である。途中、松山と大分で一泊ずつしたのだが、それぞれの街で半日だけ美術館と古本屋を巡ることができた。この絵葉書は松山市の社日(やしろび)という古書店で求めたもの。中村不折「たそがれ/第十回文部省美術展覧会出品」(神田美土代町壹ノ四四 美術工芸会発行)。美術工芸会の絵葉書は以前にも紹介していた。

第十二回二科美術展覧会出品/都会風景(一) 國枝金三氏筆

この実作品は東京国立近代美術館に所蔵されている。

中村不折 1866 - 1943
たそがれ
大正5年 油彩・キャンバス・額・1面 122.0×81.0
右上に署名
10回文展(竹之台陳列館 1916)
昭和37年度 文部省 管理換 O00312
東京国立近代美術館

たそがれ_f0307792_17105041.png

現物の写真と比べると、大正時代の絵葉書なので印刷が悪いというのか、色調も異なるし、全体的にリタッチが入っていそうなのだが、それは仕方ないとして、実作と絵葉書の絵柄に大きな違いがある。

背景の花瓶とそこに挿してある植物の形に注目。かなり変わっている。ごく単純に考えれば、絵葉書のために写真を撮った時点の絵柄が絵葉書になった(当たり前)。そしてその後、葉っぱが気に入らなくて描き変えた、というようなことだろうか。これは決して珍しいことではない。

一度完成としてからも筆を加える画家は少なくないと思う。小生もときどき個展が終わった後など、気に入らない絵に筆を加えてみるが、結局、うまく修正できる例はほとんどない。集中して描いているときと、一旦筆を置いてから、醒めた目で見るときとでは、物の見方がかなり変質しているのではないか。ついには収拾がつかなくなって一からやり直してしまうような事態になりがちである。
 

by sumus2013 | 2021-11-24 17:38 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)
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