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春はげに本日は終日雨。雨が上がればそろそろ花の見頃になるようだ。短冊は何かないかとさがしてみたら、桜の歌がありました。しかし、なかに読めない字がある。 土田の主の 嵐山花見の 帰るさに さくら かさして来けれハ 春はけにう〓かりけり山里も さくらかさしてくる人そある 相命 「う」と「かりけり」の間の字は金ヘンのようにも見える。「うるさかりけり」なら意味は通るが? と思っていると、「うれしかりけり」でしょうというご意見を頂戴した。なるほど!(膝をポン)、小生の発想とはまったく逆だったか。「礼」の間に「し」が割り込んでいるのがトリッキーだ。有難うございます。 署名も読めないな、「?命」と思っていたら、ご教示を頂戴した。相命だろうと。なるほど、たしかに。松尾大社の神主だった秦相命でいいようだ。皆様のご教示に深謝です。 公卿類別譜 秦氏系図 松尾社神主家 《秦 相命[ 寛政12(1800)年 〜 ? ] 相村男。 天保元年12月19日(1831年2月1日)叙従三位。 明治元年時、正三位・非参議。松尾社神主。》
by sumus2013
| 2021-03-21 20:39
| 雲遅空想美術館
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Comments(5)
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at 2021-03-22 20:15
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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epokhe
at 2021-04-05 00:35
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こんにちは。すっかりご無沙汰しています。
桜の歌ありがとうございます。歌は大いに納得ですが、前書がちょっと疑問です。 「帰るさにさくら かさして来りけり」→「帰る時にさくら かさして来けれは」(帰る時に桜かざして来ければ)ではどうでしょう。「寸」を「時」の省体で使うことがあります。(新選漢和辞典 Web版)「帰るさに」だとちょっと意味が取れないような。間違っていたらすみません。
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sumus2013 at 2021-04-05 07:53
ありがとうございます。接尾の「さ」には「時、折」の意味もあります(万葉集などに例あり)が、ご意見承っておきます。
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epokhe
at 2021-04-07 12:13
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解説ありがとうございます!接尾の「さ」は知りませんでした。古語辞典で「さ」を調べたところ
>「さ」で「動詞の終止形に付いて~するとき、~するおりの意を表わす。「かへる―」(角川新版古語辞典) いやあ勉強になります。時ではなくて「さ」の方が良いと思います。次の行の「さくら」の「さ」と字形が同じですし意味も通ります。訂正させて下さい。 前書の後半を「かさして来りけり」と読まれていますが、「来りけり」にはどうしても読めません。「来けれは(ば)」ではどうでしょうか。「来け(个 介)れは(八)」です。「来けれは」の「け」は歌の「げに」の「け(个 介)」と字形が一緒に見えます。ご意見お聞かせ下さい。
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sumus2013 at 2021-04-07 13:10
おっしゃるとおりです。「け」のところ「り」と思ったための早とちりでした。訂正しました。
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