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パリの本屋さん

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高橋輝次さんから文庫本サイズの『パリの本屋さん Le Passage - よりみち案内』という冊子を頂戴した。深謝です。阪急芦屋川近くにある風文庫で求められたそうだ。タイトル通りパリの本屋(新刊・古書)を案内しているのだが、著者名も発行所、発行年などの情報もまったく記載されていない。表紙はパッサージュ・ヴェルドーのサントン書店(古書店)。

セーヌ川のブキニスト、パッサージュ・ヴェルドー、ラ・ベル・オルタンス、その他にもジュンク堂などが手短に紹介されていて、パラパラとするだけでパリの本屋巡り気分にどっぷり浸れる。なかでも頁数の費やされているラ・ベル・オルタンスはいかにもパリらしい雰囲気。マレー地区のヴィエイユ・ジュ・タンプル通りにあるブック&ワインバー(librairie-cave à vins)。

《一体どんな風にワインと本が融合しているんだろうか?とても興味があって小さな地図を片手に探し回ってようやくたどり着いたのだが、そこはとても魅力的な場所。オーナーの心意気で2つの要素が見事に溶け合う。
 私は度々訪れては、カウンターでグラスワインを飲み、読めないフランス語の本を眺めて過ごした。もちろんカウンターでは常連達が、飲むでもなく、読むでもなく、たゆたっているのは世界中どこでも一緒。
 隣の席は、写真家が自分の作った写真集のプロモーションに来たり、美しいレズビアンカップルが仲良くワインを買って帰ったり、入れ替わり立ち代わりでとても賑やかだ。》(本書より)

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小生、ここから歩いて五分くらいのところに何度も宿を取っていたのだが、外で酒を飲まない身としては、素通りしていたのだろう、まったく知らなかった。検索した「Time Out」の紹介記事によれば一九九七年から営業しているそうで、出版社アクト・シュドに勤めていた女性と食堂チェーン経営者が手を組んではじめたとか。新刊、独立系小出版社の詩集や哲学書、ガリマールの古典叢書などが揃っているという。

本書の写真に見えているオルタンスの棚に並んでいるのは、例えば、次のような本で、どちらも二〇一六年に刊行されているから、写真もその頃に撮影されたのだろうということが分る。ジャック・アタリは経済学者でこの頃よくテレビでその姿を見たことを思い出す。

100 jours pour que la France réussisse: Tout peut changer en 2017
Jacque Attali, Fayard (6 avril 2016)

Les Lois naturelles de l'enfant
Celine Alvarez (Auteur) ,Les Arènes (31 août 2016)

数日前、たまたま、パリ在住の古本屋さんから次のようなメールをもらった。

ブラッサンスはなんとか開いていますが、サンシュルピスは去年はできませんでした。フェアはどれも現状況では無期延期です。なにしろカフェ&レストランが閉まってますから、買い物をして「さて」と座って中を楽しむこともできません。先週の土曜日は寒波でブラッサンスのように屋根があっても、とても長くいることができなかったそうです。初夏、のんびりと青空の下で古本がみれるようになる日を待ちつつ》

そういう日が早く戻ることを祈りたい。


by sumus2013 | 2021-02-20 17:04 | 巴里アンフェール | Comments(0)
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