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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


溝口素丸

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今年の初短冊。前書きに読めないところがある。

鷹一のぬし
公務により美
濃の國へ□□
るゝに送る

川よけの名に思ひやる暑さ哉 東武 素丸

素丸は溝口素丸であろう。

《溝口素丸(読み)みぞくち そまる
1713-1795 江戸時代中期の俳人。
正徳(しょうとく)3年8月26日生まれ。幕臣で,書院番をつとめた。長谷川馬光の門人で其日庵(きじつあん)3代をつぐ。寛延4年(1751)大島蓼太(りょうた)ら雪門系とくんで「続五色墨」をあみ,葛飾(かつしか)派の勢力をきずいた。門人に小林一茶ら。寛政7年7月20日死去。83歳。江戸出身。本姓は吉田。名は勝昌。通称は十太夫。別号に白芹,絢堂。著作に「説叢(せっそう)大全」など。》(コトバンク)



そろそろ梅がほころびる季節になったようなので、梅の短冊も掲げてみる。


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昨夜雪初晴寒梅破蕾新
 無暦生写[潮原][宣〓]

篆字の〓のところは「行」のヘンとツクリの間に「イ」または「百」がある「ドウ」と読む字らしい。左下隅の小印は《はてま》か?


by sumus2013 | 2021-01-23 17:49 | 雲遅空想美術館 | Comments(6)
Commented at 2021-01-26 12:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sumus2013 at 2021-01-26 14:58
竹冠に見えますね・・・二文字でしょうか。三行目最後の文字は「遠」か「近」にも見えなくもないです。
Commented by koganemaru at 2021-01-28 21:10 x
こんにちは。{
「美濃の國へ」のあとの二字か三字、最初は地名かと思い、邪道ですが、句に「かわよけの……」とあるのは「川除け」つまり堤防等の治水工事のために幕臣が公用で現地の代官所などへ派遣されることをよんでいるのではないかと想像し、そのあたりから推して地名を穿鑿しましたが……。やはり動詞のようですね。「送る」はそのままでよいと思います。
Commented by sumus2013 at 2021-01-29 08:04
有難うございます。意味としては「派遣」とかそういう動詞が入るんでしょうね。もう少し文字がはっきりしていれば・・・
Commented at 2021-01-29 14:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sumus2013 at 2021-01-30 07:49
なるほど「江」かもしれませんね。有難うございます。難しいですが、面白いです。
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