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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


帝國大學新聞

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『帝國大學新聞』昭和十三年一月十日号(第七百二号)を某書店の紙モノ箱のなかから見つけ出した。『帝國大學新聞』と言えば、花森安治である。

『花森安治の仕事』展図録(読売新聞社美術館連絡協議会、二〇一七年)の年譜(杉山悦子)によれば、花森は昭和八年、同紙の編集部に入っている。そして同紙に原稿をもらうため佐野繁次郎に会ったのが昭和十年。翌年には佐野の紹介で伊藤胡蝶園(パピリオ)で仕事を始め、正式に入社。帝大を卒業するのが翌十二年の三月である。さらに十三年一月十日、この新聞が出た日に召集を受けて丹波篠山の歩兵第七十連隊に入隊した。

とすれば、花森安治がこの昭和十三年一月十日号に関わっているとも思えないのだが、しかし、紙面をよく眺めると、花森らしいカット(サインがないので断定はしないけれど)が散りばめられており、さらに佐野繁次郎のエッセイ(挿絵付き)まで掲載されているのだ。この時期まで花森は同紙で仕事をしていた(?)とも考えられるのでは。なお、同紙は週刊である。


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佐野繁次郎「犬と女中」


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ついでに喫茶店の広告も拾っておく。

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by sumus2013 | 2020-11-16 20:14 | 喫茶店の時代 | Comments(0)
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