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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


マッチラベル貼込帳

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街の草さんから届いたマッチラベルをやっと整理し終えた。本日は、そのなかから、すでに335枚が張り込んであったアルバムを紹介する。表紙に「PHOTO ALBUM」としてある。

大阪の店がほとんど。京都が少し。喫茶店のみならず、バー、レストラン、食堂から寿司屋までいろいろ混じっている。印刷の具合や、用紙に光沢のあるコーティングがほとんど見られないところから、だいたい一九五〇年代か六〇年代にかけてあたりではないかと思う。「テレビ喫茶」と刷ったマッチがあるので、一九五三年にテレビの放送が開始されて間もない頃のものであろう。それより古いものはないようだ。

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小さな紙片のなかにいろいろ工夫を凝らしてあるのが見ていて飽きない。マッチには裏と表と背があるのがミソで(これは本とまったく同じ)、それらをうまく対比させているのもあれば、まったく無視してそれぞれ無関係の図柄もある。見開き通しのようなデザインもあるし、片面がタテで片面がヨコというもの、両面ヨコでも天地が逆なのもあれば、そうでないのもある。作風もモダンなものから戦前を思わせるものまで多種多様。デザインや美術の流行を反映している文字の書体や絵柄からもおおよその年代が分かるだろう。

小生、マッチのデザインとしては、高校生(工芸高校のデザイン科でした)のときに、学校の近くの喫茶店で一度頼まれた。記憶ではそれだけ。

by sumus2013 | 2020-09-24 20:24 | コレクション | Comments(0)
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