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柚木沙弥郎『IDÉE Furniture Collection 2020-2021 : Swing Slow!』(良品計画、2020. Cover Art =柚木沙弥郎)。 良品計画の家具部門「IDÉE(イデー)」のカタログ。表紙にシビれる。巻頭に表紙の作者・柚木沙弥郎へのインタビューがある。記事の末尾に出ている略歴。 《柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう) 染色家。1922年東京生まれ。柳宗悦が提唱する「民藝」との出会いを機に、芹沢銈介に弟子入りし染色の道を志す。1955年、銀座のたくみ工芸店にて初個展。以降50年以上にわたり制作を続け、数多くの作品を発表する。フランス国立ギメ東洋美術館、日本民藝館、世田谷美術館をはじめ国内外で展覧会を開催し、好評を博す。》 小生が柚木の名前を意識したのは神奈川県立近代美術館鎌倉別館で回顧展のあった二〇一二年である。そのちらしに載っている略歴も引用しておこう。 《柚木は1922年、東京・田端に生まれました。祖父・玉邨は南画家、また父・久太は洋画家と芸術的な環境に育ち、東京大学で美学美術史を学びますが、第二次世界大戦が勃発し、学徒出陣しました。復員後、父祖の郷里である倉敷の大原美術館に勤めた柚木はそこで、柳宗悦らの提唱する「民藝」に出会い、芹沢銈介に師事するなかで染色の道を歩み出しました。》 田端生まれ! 南青山のスパイラルで開催されたチラシもあるので、そこからも略歴を引いておこう。 《1922年東京生まれ。美術史を学ぶため東京大学に入学するも、戦争で勉学が中断される。大原美術館に勤務した折に柳宗悦が提唱する「民藝」と出会い、染色家の芹沢銈介に弟子入りし染色の道を志す。以来、型染の第一人者として活躍。2008年〜10年にはパリで個展を開催。現地で好評を博す。2014年、フランス国立ギメ東洋美術館に70点以上の作品が収蔵。》 それぞれ情報の取捨選択が少しずつ違っているのが面白い。 インタビューで印象に残る発言を。 ーーそういった生活の道具といわゆるアートは、暮らしの中での役割が違うかと思うのですが、その辺りはどうお考えですか。 今は僕の中では区別はなくて。いいと思ったらどっちだっていいと思っていますよ。アートは飾って眺めるもので、ただそこにあるだけでいいもの。 ーー柚木さんが、"いい"と感じるときを具体的に知りたいのですが、ものを選ぶ基準があれば教えてください。 やっぱり生き生きしている、デコラティブでなくてシンプルなもの。人もそうなんだけど、結局直感なの。ビビッときたものだったらなんでもいいんです。だから、それには何か一つ、そう感じたものを実際に自分のお金で買って欲しいと思います。 まったく同感。
by sumus2013
| 2020-07-15 17:44
| 雲遅空想美術館
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Comments(2)
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