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林哲夫の文画な日々2
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坪内祐三と岡崎武志の出会い

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もうひとつ骨の折れる原稿というのは坪内氏の追悼文である。どうせ書くなら記憶だけでなく正確に(坪内氏のこだわった部分でもある)と思って、氏の初期の著書や、小生の日記、『ARE』『sumus』のレター(同人向けに出していた報告書)などを読んでいる。

日記の一九九六年三月十二日(火)のくだりに次のようにあった。このとき小生は銀座六丁目のイケダヤ画廊で個展開催中。上京していた。

《岡崎氏来廊。大宅文庫で調べものをしていたら、となりで雑誌待ちをしている人物が「坪内さん」と呼ばれたので、話しかけてみると坪内祐三氏で、AREの縁でその後一緒に食事をして、いろいろ話しあったという。紀田[順一郎]氏との絶版文庫の本の話は急速にすすんで岡崎氏が編集をまかされることになったそうだ。》

ああ、そうだった、そんな話を聞いたことを覚えている。《絶版文庫の本》というのはダイヤモンド社から出ることになる『文庫大全』だろう。この年『ARE』第6号(一九九六年八月)では洲之内徹を特集した(「洲之内徹という男」)。それをいち早く取り上げてくれたのは荒川洋治さんだったが(荒川さんは創刊号のときにも読売新聞のコラム欄で取り上げてくださった)、坪内氏も『週刊文春』の「文庫本を狙え」(12)で『気まぐれ美術館』(新潮文庫、一九九六年)を取り上げたときに『ARE』のことにも触れてくれたのだった。さらに『鳩よ!』一九九七年一月号の「坪内祐三さんが選んだベスト5」に「洲之内徹という男」を挙げてコメントしてくれた。

そんなことを調べながら岡崎氏が春陽堂書店のサイトで連載している記事をのぞいてみたら、ちょうど坪内祐三追悼文だった(「okatakeのブログ」も復活!)。そこで岡崎氏は大宅文庫での最初の出会いを語っているのだが、文中『sumus』としているのは記憶違いである。小生の日記によれば『ARE』をやっている岡崎武志ですと名乗ったはず。九六年三月なので、洲之内号はもちろん読書亡羊(5号、九六年五月)もまだ出ていなかったから、きっと4号(九五年一二月)の文庫特集について話したのではないかと思う。坪内氏は『ノーサイド』(一九九四年一二月号)に「小さな社会人大学 中公文庫の一〇〇冊」を執筆して岡崎氏や善行堂を唸らせていたのである。「いったいどんな男だろう?」と山本氏が言っていたのを覚えている。


岡崎氏によると、このときの出会いをきっかけに坪内氏が岡崎氏を『彷書月刊』に推薦して「気まぐれ古書店紀行」の連載がスタートしたのだそうだ。

総目次を調べてみると、坪内氏が初めて『彷書月刊』に登場するのは一九九三年一〇月号「結城禮一郎のこと」のようで、翌九四年の一月号、二月号に山口昌男・関井光男・坪内祐三の鼎談「奇人たちの『コスモロジー』」が掲載される(司会は内堀弘、補佐が高橋徹、編集部から田村芳治、鈴木恵理子、ここに掲載した写真はそのときのもの)。

山口氏は一九八九年から『彷書月刊』に寄稿していた。一九九二年から山口氏を中心とした「経営の精神文化史研究会」という会合が持たれるようになっており、そこには関井、坪内もメンバーとして加わっていた。この会については鹿島茂「修業時代のポルトレ」(『文學界』二〇二〇年一月号)にかなり詳しく述べられている。

その流れが『彷書月刊』へ注ぎ込まれた。坪内氏は九四年二月号(鼎談の二回目が掲載されたのと同じ号)から「極私的東京名所案内」の連載を始めるのである(〜一九九七年六月。その連載の終了とほぼ時を同じくして『ストリートワイズ』(晶文社、一九九七年四月)が出版される。坪内氏の鮮烈なデビューであった。

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by sumus2013 | 2020-02-27 16:53 | 古書日録 | Comments(2)
Commented at 2020-02-27 20:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sumus2013 at 2020-02-28 08:02
けっこう難しいですよねえ・・・。難産しそうです。
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