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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


本屋の本当

『本屋の本当 二子玉川本屋博2020 OFFICIAL ZINE』(本屋博実行委員会、2020年1月31日)を頂戴しました。一月三十一日と二月一日の二日間、二子玉川ライズガレリアで開催された書店イベントのカタログである。40の個性的な本屋が出店したそうだ。近くなら、ぜひとものぞいたみたかった。出店リストを見ると、個人的に訪れたことのある店は、恵文社一乗寺店、 SUNNY BOY BOOKS、青山ブックセンターの三店舗だけ。いまどきの書店(古書店も含まれている)の傾向がなんとなく分かるような選択である。

ざっと冊子(ZINE)を眺めて思うのは、まず、屋号がユニークだということ。変わった名前の古本屋については『ふるほんのほこり』でも書いたことがあるが、いまどきは、どの店も名前がその店を語っている感じがする(感じがするだけですが)。また、横文字の店が半分を占めるのも特徴的か。横文字は措いておいて、和の名前はだいたいこんな感じである。

青と夜ノ空
いか文庫
絲 itoito
語夢万里文庫
書坊
チェッコリ
東京くりから堂
BOOKS 青いカバ
えほんやるすばんばんするかいしゃ
おへそ書房
かもめブックス
草舟あんとす号
双子のライオン堂
ニジノ絵本屋
古本一角文庫

もうひとつ、店内の写真を見て思うのは、本が少ない。面陳が多い。少ないどころか、本のない(店もない)本屋まである(いか文庫=イベントとしていろいろな場所で開店しているそうだ)。また、パラレルキャリアというらしいが、要するに何か他の仕事と兼業の本屋も多そうだ。まあ、別の仕事で稼いで、棚には自分の好きな、売りたい本だけ並べる、そんなところだろうか。趣味の本屋とも言える。

今ページをめくりながらそそられたのは世田谷区深沢の「SNOW SHOVELING」である。骨董的な雰囲気に魅かれるというだけかもしれないけれど。





by sumus2013 | 2020-02-03 17:12 | もよおしいろいろ | Comments(0)
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