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読書の時間「松本竣介 読書の時間」展(大川美術館)の図録を頂戴しました。深謝いたします。 アトリエの時間 「読書の時間」では文字通り、竣介の蔵書(蔵書リストあり!)、ブックワーク(装幀、挿絵、手製カバー)、スクラップブック(初公開)などがたっぷりと紹介されており、興味の尽きない内容だ。竣介は『雑記帳』という文芸雑誌を一九三六年一〇月から三七年一二月まで十四冊発行しただけに、絵描きの蔵書とは思えない、幅広く深い興味の在りどころを示している。 下はごく一部、詩集、フランス文学を中心とした海外文学あたりの並びである。『富永太郎詩集』やプルウスト『スワン家の方』(淀野隆三訳、武蔵野書院、一九三六年)のタイトルを見つけただけで「只者じゃないな、おぬし」と言いたくなる。他にも、リルケ、グウルモン、ノヴァリス、サント・ブウヴ、ベルトラン・・・そして『シュベイク』まで。林芙美子がズラリと並んでいるのは、彼女が近所に住んでいたため、家族ぐるみの付き合いだったそうだ。これら以外にも美術書はもちろん哲学書もかなり読み込んでいた様子である。 ときの忘れものでは昨年につづいて「松本竣介と『雑記帳』」展が開催されている(〜10月26日)。こちらは『雑記帳』をテーマに寄稿した画家たちの作品も展示されているもよう。カタログには『雑記帳』(復刻版)の全冊目次が出ているが、これがなんとも本格的な文芸雑誌のラインナップで驚かされる(『雑記帳』は一冊だけ架蔵)。創刊号の巻頭が宮澤賢治「朝に就ての童話的構図」(遺稿)というだけで「オオッ!」。 ときの忘れものは美術商なのでカタログの作品には値段が付いている(別紙扱い)。買おうと思えば買えるのが、当たり前ながら、すごい。欲しいなと思ったのは、このデッサン。家宝にしたいものだ・・・
by sumus2013
| 2019-10-15 20:42
| 雲遅空想美術館
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