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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


全然大丈夫

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高橋輝次さんが「これ、面白いですよ。ほ、ほ、ほ」と言いながら貸してくれたDVD。藤田容介監督「全然大丈夫」(東北新社、2008)。荒川良良(あらかわよしよし)の初主演作だとか。

荒川良良の実家が古本屋という設定である。父親で店主は蟹江敬三が演じる。その父はなぜか無気力で、まったく商売に身が入らず、ふらりと旅に出てしまう。その後を息子や息子の親友(岡田義満)が紹介した女性(木村佳乃)が帳場に座る。常連にきたろう。この古本屋、実在するのだろうか。だとすればがどこなのか、気になるところ。東京かまたはその近辺だろうが、店内だけで店頭は登場しない。

高円寺の青木書店さんだとご教示いただいた。

「ふらり、お店探訪」第2回 青木書店

お話は、まあ、ラブコメディ。生きるのに不器用な人々が、それでもそれなりにたんたんと生きていく感じ。古本屋が舞台というほどではないが、重要な「場所」には違いない。ただ、古本屋がのんきな商売のように描かれているのは、少々、心外ではあった。

話変わって、先日、某古書店の階段のところで安い本を漁っていたら、男女の二人組が二階に上がって行った。どう見ても古本に興味がありそうもない様子。何かの営業かなと思いつつ、その後を追って(というわけではありません、たまには二階でも何か買おうと思って)二階の美術展図録の棚の前で物色していると、男女二人は店主に交渉を始めた。交渉というよりも、内容の説明である。 

昔、ある事件で死んだはずの男が、別の事件の発生によって、古書店主として名前を変えて生活していることが分かる・・・といったような筋です[え?]。その古書店のシーンをこちらで撮影させていただきたい[なるほど、そういうことか]。いかがでしょうか。ええ、いいですよ、昔はその番組よく見ていたんですよ。東映は高倉健の時代からファンです[京都が舞台のドラマ。制作は東映]。階段のところなんか、いい感じですね。撮影は半日くらいです。短くて三時間ほど。日程は改めてお知らせしますが、それまでにスタッフが下見にくると思いますのでよろしくお願いします。

というようなやりとりがあった。ふ〜む。

by sumus2013 | 2019-10-01 16:39 | おととこゑ | Comments(0)
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