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林哲夫の文画な日々2
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知恩寺での収穫はまだじっくり見ていないため、本日は少し前に入手した短冊を。長元という名前で検索してみると平賀元義の別号のようである。以下ウィキ「平賀元義」より。

平賀 元義(ひらが もとよし、寛政12年7月3日1800年8月22日) - 慶応元年12月28日1866年2月13日))は、幕末期岡山の国学者歌人書家

賀茂真淵に私淑し独学により国学を修め、中国地方の地理歴史、神社史研究に打ち込んだが、本人は余技とした万葉調の和歌により名を知られる。また、その独特の筆跡で能書家としても愛好されている。元の姓は平尾、幼名は猪之介、後に七蔵とした。喜左衛門、丹介とも称す。名は直元、長元、義元とも言う。また、祖母の姓を借り、興津(沖津)姓を名乗ったこともあった。号は源猫彦(ねこのひこ)、吉備雄、備前処士等。友人に同じく国学者、歌人の萩原広道がいる。

元義の業績はその後忘れ去られたが、明治に入って羽生永明が教諭として岡山尋常中学校(現岡山県立岡山朝日高等学校)に勤務していた際、同僚の岡直廬から元義のことを知らされ、以後諸所に散っていた元義直筆の歌が書かれた短冊を蒐集、研究し始めた。羽生は明治33年(1900年)1月より、『山陽新報』(現『山陽新聞』)に「戀の平賀元義」と題した評伝を26回にわたって連載した。これに正岡子規が注目し、また、子規門下に元義の歌を発掘した新免一五坊赤木格堂がいたこともあって、子規が明治34年(1901年)に『日本』に連載していた『墨汁一滴』に、元義を万葉歌人として称賛する文が発表され、元義の名は世に広く知れ渡った。

青空文庫に「墨汁一滴」が上がっているので該当箇所を引用しておく。

徳川時代のありとある歌人を一堂に集め試みにこの歌人に向ひて、昔より伝へられたる数十百の歌集の中にてもっとも善き歌を多く集めたるは何の集ぞ、と問はん時、そは『万葉集』なり、と答へん者賀茂真淵かものまぶちを始め三、四人もあるべきか。その三、四人の中には余り世人に知られぬ平賀元義ひらがもとよしといふ人も必ず加はり居るなり。次にこれら歌人に向ひて、しからば我々の歌を作る手本として学ぶべきは何の集ぞ、と問はん時、そは『万葉集』なり、と躊躇ちゅうちょなく答へん者は平賀元義一人なるべし。万葉以後一千年の久しき間に万葉の真価を認めて万葉を模倣もほうし万葉調の歌を世に残したる者実に備前びぜんの歌人平賀元義一人のみ。真淵の如きはただ万葉の皮相を見たるに過ぎざるなり。世に羲之ぎしを尊敬せざる書家なく、杜甫とほを尊敬せざる詩家なく、芭蕉ばしょうを尊敬せざる俳家なし。しかも羲之に似たる書、杜甫に似たる詩、芭蕉に似たる俳句に至りては幾百千年の間絶無にして稀有けうなり。歌人の万葉におけるはこれに似てこれよりも更にはなはだしき者あり。彼らは万葉を尊敬し人丸ひとまろを歌聖とする事において全く一致しながらもごうも万葉調の歌を作らんとはせざりしなり。この間においてただ一人の平賀元義なる者出でて万葉調の歌を作りしはむしろ不思議にはあらざるか。彼に万葉調の歌を作れと教へし先輩あるに非ず、彼の万葉調の歌を歓迎したる後進あるに非ず、しかも彼は卓然たくぜんとして世俗の外に立ち独り喜んで万葉調の歌を作り少しも他をかえりみざりしはけだし心におおいに信ずる所なくんばあらざるなり。(二月十四日)

さて、この「長元」の樗(あふち;栴檀の古名)が平賀元義作なのかどうかは即断できないが、そうあってほしいとは思う。歌ぶりもまずまず万葉?

by sumus2013 | 2018-11-01 17:53 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)
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