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京都、洛中洛外明治二十年生まれの黒田重太郎が、主に明治三十七年から三十九年にかけて、ということは十七歳から十九歳、精力的に京都市内外の景物を鉛筆によって描き留めた。それら百点以上の素描がほぼ無傷のまま残されていたのである(本展図録には図版番号126まで収録されている)。 まずは、描かれた京都の様子があまりにも現代とかけ離れていることに驚きを禁じ得ない。上の「二条城畔」は二条城の北側あたりにあったという京都監獄(明治二年に二条城の南側六角大宮に徒刑場として設置され、三年に二条城の北側の主税町へ移転、京都府監獄署を経て三十六年より京都監獄となる、大正十一年に京都刑務所と改称され、昭和二年に現在地の山科区東野へ移転した;ウィキ「京都刑務所」)の近くらしい。こんもりとした森の向こう側に監獄があり、描かれている店では監獄へ行く人々を相手に代書、写真撮影、菓子販売などを行なっていたのだろうという(本書解説)。この図の描かれていない左側が二条城ということである。おそらく、この絵の突き当たりの右手が現在は二条公園になっている、のかもしれない。
by sumus2013
| 2018-10-15 20:53
| 京洛さんぽ
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