林哲夫の文画な日々2
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鳥居昌三詩集

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『鳥居昌三詩集』(指月社、二〇一三年一一月一五日)を頂戴しました。深謝です。挿絵は北園克衛。鳥居はVOU族の一人である。収録されているのは下記の詩集に収められた作品および未刊詩篇。

未刊詩篇 VOU No.56-60, 1957-1958
火の装置
黒い形而上学
未刊詩篇 VOU No.80-95, 1961-1964
砂漠の背中
アルファベットの罠
化石の海
風の記号


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巻末に置かれた鳥居房子「海人舎のひと」にはこうある(文字色の変化は引用者によります)。

《西に山、東に海に挟まれた小さな街の会社で経理と営業を担当、熱海や大島に出張の時、海を眺め、海の上での詩作は、海の詩が多く「海人舎」の由縁である。「VOU」終刊後個人誌として「TRAP」を海人舎より発行、最初お願いして書いて頂いた原稿も、号を重ねるに従いページ数を増しきれぬ程の寄稿に喜び悩んでいた。私の裁縫箱からへら[二字傍点]が消え、彼はサティのCDを聴きながらへらを使って和紙の手折りを楽しんでいた。時流に押され活版印刷廃止となり「TRAP」は15号で終刊する。気に入った書物や貴重な限定本などは、手造りの夫婦箱に収められている。開けると出版案内、文芸書評、新聞切り抜き、著者からの私信と共に鳥居昌三の本に対する思いが紙の香りに甦る。》

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同じく巻末の白石かずこ「VOUクラブの鳥居昌三の詩と造本への愛の旅」にはこう書かれている。

《鳥居昌三のマニヤックなまでの詩と本への熱い願望、エベレストを遥か下にみるマネを容易にしてしまう彼の真髄を直感し、行動する大陸的な器、シュルレアリスティックな思考に人々は驚嘆し、はかりかねるサムシングを感じるのだ。それはあの酒仙境に、狂い、酔っていたと思われる人の、さめた時間の深さと厚さだ。地の底の闇深くまで書庫はつづき、図書館よりすみやかにその資料は発見され、しかも実に丁寧に書物たちは王子か姫君のように保存されているのだ。

鳥居の書物愛がしのばれる文章だが、これを読んでしまうと『TRAP』の現物をどうしても手に取ってみたくなる・・・

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指月社は装幀家(というかルリュール作家)大家利夫氏のプライベートプレス。鳥居との関係などは下記にて。

四釜裕子 製本かい摘みましては(64)

大家氏の装幀作品は検索すれば数多く見ることができる。例えば下記。

大家利夫展: Exhibition Walkthrough

by sumus2013 | 2018-07-29 20:14 | 古書日録 | Comments(0)
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