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林哲夫の文画な日々2
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生田耕作旧蔵書を抱えて

京都まちなか古本市
2018年9月28日・29日・30日

京都古書会館
http://koshoken.seesaa.net/category/23649937-1.html


台風接近のため土日の天候が危ぶまれる。よって本日出陣。尚学堂書店、獺祭書房、他のこれまで即売会に出ていなかった店名にひかれたこともある。十時過ぎに到着。意外と空いていた。何かひきつけられるものがあって、左の通路をズーッと進む。突き当たりの棚にフランスの本がひとかたまりあった。アルトー全集の端本など、シブ目。そのなかにこんなものが。

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ELIPHAS LÉVI『VISIONNAIRE ROMANTIQUE』(PRESSS UNIVERSITAIRES DE FRANCE, 1969)とMaurice Leblanc『THE CONFESSIONS OF ARSÈNE LUPIN』(Walker & Company, 1967)。ふつうならスルーだ、ところが開けてみると、生田耕作宛の古い葉書が・・・

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「アルベール カミュ追悼講演会」、関西日仏学館で一九六〇年一月三〇日(土)午後三時三十分より。消印は昭和35年1月25日。カミュが事故死(暗殺説も)したのは同年一月四日。同年一月、生田氏は三十五歳(七月七日に三十六)。枚方に住居していた。宛名書きをした人物が誰なのか、山田稔さんだったりしたら・・・

葉書だけだと旧蔵書だとは限らないが、所蔵印も捺されている。《奢覇[サンズイあり]都館呈蔵》。遊紙には《le 17 août 1970》(一九七〇年八月一七日)とある。エリファス・レヴィのこの本は AbeBooks で検索してもヒットしないので意外と珍しい?

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もう一冊の『ルパンの告白』の方にも蔵書印がある。こちらは《鷹峯閑人》。この本そのものはさして珍しくないようだが、書店レッテルとニューヨーク大学図書館の蔵書票が貼付されていたため確保しておくことに。

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この収穫を抱えて神戸まで。ギャラリーロイユでの戸田勝久さんの個展を拝見。タルホにちなんだ作品群は偏愛の作家をテーマにしているだけにいずれも鮮やかな切口である。『星を売る店』(金星堂、大正十五)初版の署名本が並べられており、手に取って見せて頂いた。街の草さんで求められたという、なるほど。生田耕作は戸田さんの恩師、上記の本を見せると面白がってくださった。

戸田さんが華雪さんの個展がトアロードの「iiba GALLERY」で開催されていると教えてくださったのでそちらへ向かう。

トアロードを登って行く。下山手通りを越えて左手、ビルとビルの隙間に見える狭い階段をトントンとトン上がった三階。扉を開けると素敵な空間が広がっていた。篆刻の作品を中心にこじんまりと気持のいい展示。オーナー氏と少し立ち話、デザイン事務所の一部を展示空間にしているのだという。三年目。まったく知らなかったが、こんなスペースができているのは神戸にとっても心強いかぎり。

iiba GALLERY
http://iiba-gallery.com

by sumus2013 | 2018-09-28 21:13 | もよおしいろいろ | Comments(2)
Commented by 神保町のオタ at 2018-10-02 09:38 x
声をおかけしたとき洋書を御覧になられてましたが、そんないい本を見つけてましたか。アスタルテ書房あたりから市会に出たものですかねえ。
Commented by sumus2013 at 2018-10-02 20:36
かもしれませんね。これらがあったのは書林かみかわさんの棚だったと思います。
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