林哲夫の文画な日々2
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小色紙

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これはなかなか難物。とりあえず、こうじゃないかなあ・・・というくらいでお茶を濁しておく。ご意見ご教示歓迎。

 ひさかたの天とふ 飛佐堅能天止
 つるの聲至    津留乃聲至
 千世を例の    千世越例乃
 けふにも有かな  氣婦丹母有可奈 

「かた(堅)」は土のところの形がどうかとも思うが、意味としてはこれがいい。「天」はある方よりご教示いただいた。「ひさかた」は天や星、光などにかかる枕詞。

「つる」の「る」が「る」に見えないにせよ、また「たづ」ではないかと思いつつ、千世(鶴は千年)との関連を考えて。「聲至」は鶴からの連想。至はやはりご教示いただいた。至から下へ出ている線をどう考えるか。至し、至て、至り・・・。

千世の次の文字(ひょっとして二文字?)が単純な形ながら、すぐに思い当たらない。「越」のもっとも簡略された形だと、仮に考えておく。

長寿を祝う一首か。

***

御教示いただきました。九条教実の作で『新勅撰集』巻七「賀」に収められている歌だった。

ひさかたの あまとふつるの ちきりおきし ちよのためしの けふにもあるかな

ううむ、「契置し」だったか(契とはとうてい読めないなあ)、まあ、勉強になったとしておく。「越」のところは「の(農)」だった。上部がごく軽く書かれていて、歌を知らない者にはちょっと判読しかねる(負け惜しみです)。

by sumus2013 | 2018-06-10 17:42 | 雲遅空想美術館 | Comments(4)
Commented by epokhe at 2018-06-06 22:42 x
これは全然読めません。。読み方を教えて下さい。
署名がないところを見ると、だれでも知っているような歌なのでしょうか。
山田稔さんの本は、こちらを拝見して早速注文しました。善行堂で買った『天野さんの傘』も装釘含めて良かったので。
Commented by sumus2013 at 2018-06-07 07:26
難しいですねえ・・・もう少し考えます。山田さんの新著、楽しんでいただければ、小生も嬉しいです。
Commented by epokhe at 2018-06-11 06:30 x
解読してもらってスッキリしました。「契」と「農」が難物でしたね。筆者は筆の勢いに任せて書くタイプのようで、字形にはあまり頓着しないみたいですね。
Commented by sumus2013 at 2018-06-11 07:27
クセの強い書きぶりです、確かに。一応、知られた歌なので検索できたようですが、そうでなければ、よほどの専門家でも、スラスラ読み解くというわけにはいないでしょうね。
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