林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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レッテル新収

古書店レッテルを定期的に送ってくださる読者の方がおられる。有り難い限りです。むろん小生自身もレッテルには注意しているものの、近頃は滅多に出会わなくなってきた。素敵なデザインのものを見つけると本よりもずっと貴重に思えるのである。

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今回はこの「Seibundo/KAGURAZAKA」がナイス! 大正末の詩集に貼られていたとか。検索してみると、神楽坂では有名な新刊書店であった。拙ブログでも以前引用した文章に登場していた。

てくてく牛込神楽坂
《菓子屋ではまだこの外に二、三有名なのがある、坂上にある銀座木村屋の支店、塩瀬の支店、それからやや二流的の感じだが寺町の船橋屋などがそれである。だが私には甘い物はあまり用がない。ただ家内が、子供用又は来客用としてその時々の気持次第で以上の諸店で用を足しているまでだが、相馬屋と、もう一軒坂下の山田という紙屋では、私は時々原稿紙の厄介になっている。それから私に一番関係の深い本屋では、盛文堂機山閣、寺町の南北社などが大きい方で、なおその外二、三軒あるが、兎に角あの狭い区域内で、新刊書を売る本屋が六、七軒もあって、それ/″\負けず劣らずの繁昌振りを見せているということは、流石さすがに早稲田大学を背景にして、学生や知識階級の人々が多く出る証拠だろう。古本屋は少く、今では岩戸町の電車通りにある竹中一軒位のものだ。以前古本専門で、原書類が多いので神田の堅木屋などと並び称せられていた武田芳進堂は、その後次第に様子が変って今ではすっかり新本屋になってしまった。
 その代り夜の露店に古本屋が大変多くなった。これは近頃の神楽坂の夜店の特色の一つとして繁昌記の中に加えてもよかろう。尤もっともどれもこれも有りふれた棚ざらし物か蔵払い物ばかりで、いい掘り出し物なんかは滅多にないが、でも場所柄よく売れると見えて、私の知っている早稲田の或古本屋の番頭だった男が、夜店を専門にして毎晩ここへ出ていたが、それで大に儲けて、今は戸塚の早大裏に立派な一軒の店を構え、その道の成功者として知られるに至った。
 ついでに夜店全体の感じについて一言するならば、総じて近頃は、その場限りの香具師やし的のものが段々減って、真面目な実用向きの定店が多くなったことは、外ほかでは知らず、神楽坂などでは特に目につく現象である。》(加能作次郎「早稲田神楽坂」、初出『東京日日新聞』一九二七年連載)

一時左傾の出版社として名をあらはした南宋書院は肴町通り、故有島武郎の親友足助氏の叢文閣、古本屋の竹中、いま盛業をしてゐる盛文堂、武田芳進堂、機山閣、そことは遠くなるが新潮社、盛り場をひかへて知識階級がこの近くにゐることを語る。(「神楽坂」酒井真人『東京盛り場風景』誠文堂十銭文庫、一九三〇年)

機山閣書店(東京牛込肴町十二)のレッテル


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《吉祥寺の「さかえ書房」、金子光晴で有名ですね。閉めてもう、十年近く。》看板はもちろん書皮にも金子光晴の絵があしらわれていたようだ。

☆金子光晴の愛した古書店「さかえ書房」吉祥寺

レッテル新収品(さかえ書房、他)



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《資文堂には全く心当りがありませんので、昭和40年代には、なくなっていたのではと想像します。》


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《「豊田書房」は神保町、店に入ったことはありますが、何か購入したということはないと思います。》


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《「森田書店」は、10年?くらい前まで立寄っていました。今はずっとシャッターがおりています。西荻というと、音羽館と盛林堂が勢いがスゴイですね。特に盛林堂は毎土曜日の開店時に店頭100円棚の入れかえをやっていて、どうかすると10人くらいの古本者が集結することがあります。

盛林堂さん、均一も凄いんだ……。



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by sumus2013 | 2018-05-10 20:29 | 古書日録 | Comments(0)
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