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林哲夫の文画な日々2
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北書店にて

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新潟絵屋で展示を終えた後(と言っても、展示をやってくれたのは大倉宏さんです。絵の掛け方にもその人ごとに流儀があるようです。じっくり納得の行くまで並べ替えるのが大倉流)、北書店へ向う。自家用車で来ているので、移動はラクチン。絵屋からだと十分とかからなかった。

久し振りの北書店(https://sumus.exblog.jp/14927447/)佐藤氏と立ち話。最近、南陀楼綾繁氏が新潟で雑誌の仕事をしており、定期的に通っていると聞く。棚を眺めてみると、拙著をもっとも多く置いてくれている店ではないか、と嬉しくなる反面、申し訳なくも思う。sumus 同人の本も多い。

『ほんまに』19号も並んでいた。特集は「わたちの少女文化」。石阪春生×高橋真琴の初対面レポはちょっとした読みモノ。お二人の並んだ写真が貴重。あのまきまきヘアーとキラ星またたく大きな瞳の高橋先生ってこんな方だったのか……。

小生は「日本女性、パリで古本を売る(2)」と題して、パリのテロ戒厳状況について、とそのなかでも自然体で古本を売るK子さんら古本屋さんの様子を書かせてもらった。いつもながら、高橋輝次さん、中島先生らの本好きメンバーの連載も読み応えあり。最新の兵庫県古書店MAP(2018年2月)も役に立つ。神戸周辺にはまだまだ古本屋さんが頑張っている。

ほんまに 好評発売中

新潟市内に古本屋がなくなったことは以前書いたかもしれないが、新しく何店舗かできているということを複数の古書通から聞いた。今回は車なので、回れないこともなかったが、日程がタイトだったため、結局どこも訪問せず。今検索してみると、丁寧に紹介されているページがあった。

新潟にあるオシャレな古書店5選



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北書店では丸亀市立猪熊弦一郎現代美術館監修猪熊弦一郎のおもちゃ箱 やさしい線』(小学館、二〇一八年三月三日)を求めた。猪熊はうどん県出身ということもあるのだが、かなり前に目にして入手できなかった『画家のおもちゃ箱』(文化出版局、一九八四年)が忘れられず、本書にはそのダイジェスト版のようなおもむきも少しあるので、これは買わなくちゃ、ということで。

猪熊の画家としての生涯がやさしい語口で説明されており、評伝としても読めるし、作品図版も多く、加えてオブジェなどのコレクションの紹介にも多くのページが割かれている。猪熊自身のエッセイもむろん収められている。一冊あれば猪熊の全体像が分かる、お得な内容だ。

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猪熊弦一郎は『小説新潮』の表紙を長らく描いていた。一九四八年から八七年までの四十年間。今でも古書店で目にすることがある。ニューヨーク、ハワイと移り住んだのだが、その間もずっとこの仕事を続けたのである。


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『画家のおもちゃ箱』から再録されているページ。アメリカインディアン(現在はこういう表現はしないようですが原文のママ)の「カチナドール」。右頁にある画家のエッセイによれば、アメリカに住むようになって最初の買物だったそうだ。アラン・シエナーに誘われてアリゾナ砂漠を旅行した。

《国道らしきものでない旧道を朝早くから走り続けた。そしてついに5日目にサンタッフェにたどりついた。いよいよアランと別れねばならぬ日がやって来た。》《それから先はサンタッフェで初めて会った青年に街を案内された。インディアンの家、ミュージアム……。その時に、この写真のカチナドールの一番大きいのと、小さいのと二つを手に入れた。これが私達のアメリカでの最初のコレクションである。右方にあるカチナドールは今は故人になられたアントニオ・レーモンドさん(建築家)がイサム・ノグチにことづけて、贈ってくださったものである。レイモンドさんの思い出の形見である。前方にある二つの石は左方はインディアンが、色の土をすりつぶして、顔等にデコールを描く色を作ったものと思われる。》

コレクションにもセンスが感じられる。交友関係にもすごい名前が出てくるのでビックリ。楽しい一冊だ。

by sumus2013 | 2018-04-24 21:21 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)
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