林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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金沢文圃閣

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個展の搬入も兼ねて自家用車で新潟入りした。京都〜新潟は休まず走って九時間ほどだが、とうていそんな元気はなく、途中一泊を金沢で、ということにした。朝、京都を出て名神から北陸道を飛ばし、午後三時前に金沢着。繁華街・香林坊近くの某ホテルにチェックイン。小雨のなかを、何はともあれ金沢文圃閣へ。歩いておよそ二十分。

疏水沿いに閑静な住宅街を抜けて昭和通りの長土塀交差点に出ると、すぐ大きな建物が見え、まず、ガレージに山積する本の姿に吸い寄せられた。時間的に余裕がなかったので、サッとひと回りしただけ。在りし日の水明洞を彷彿とさせる蠱惑的な猥褻ぶり。本はすべて一冊二百円、三冊五百円のようだった。近ければ日参間違いなし。

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本店舗の方は書庫、整理室を挟んで建物の反対側の端にある。こちらは、当然ながら、いっそう凄い内容で、ちょい見ではとうてい把握しきれない。本ばかりでなく、資料類(個人の自筆日記をまとめたコーナーも)、紙モノや古道具っぽい品物も所狭しと並んでいて目眩がしそう。とにかく棚をくまなく眺めてはみたが、いちいちブツを確認する余裕もなく、古い古書目録など目についたものだけ数冊買わせてもらった。いやあ、少なくとも二三日は通いたかった。

嬉しかったのはこれ、花田清輝『錯乱の論理』(眞善美社、一九四八年二月一五日再版、表紙繪=岡本太郎、装幀=高橋錦吉)。

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初版の方は、装幀は同じく高橋錦吉ながら、デ・キリコの絵(無限のノスタルジアを使っている。再版では岡本太郎に変わったわけで、印象としてはまったく別の本。いずれ初版も手頃な値段で入手したいと思っているが、まずはこの一冊で大満足。

花田清輝『復興期の精神』(我観社、一九四六年一〇月五日)

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金沢文圃閣の全体観


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by sumus2013 | 2018-04-21 20:59 | 古書日録 | Comments(0)
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