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林哲夫の文画な日々2
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節分星祭


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写真は昨年入手した「安倍晴明呪詛図」というふれこみの色紙大の大和絵。構図から見て、もう少し大きな作品を切断した一部でもあろうか。安倍晴明かどうかはともかく、何かの儀式を司る官人がかなり繊細なタッチで描かれている。時代は? よく分かりません。ということで、本日は節分。安倍晴明神社では「節分星祭」が行われる。


■晴明神社とは
平安時代に活躍された陰陽師「安倍晴明公」がお住まいになっていた住居跡に創建(1007年)された神社。魔除け、厄除けのご利益があるとされています。陰陽道において節分とは「陰」から「陽」へ「気」が変わる一年の大きな節目です。その節目の日に一年を通じて身についた穢れを祓う、それが節分星祭です。

陰陽師は天体の動きや風雲を観察して凶事の予兆を発見し、そしてそれを避けるための方法を示すのが仕事だったらしい。だから陰陽師は祓除(ふつじょ)の法を心得ていなければならなかった。

《そこで陰陽師は、占術のプロであると同時に、祭祀呪術のプロとなった。
 災いをもたらす宿星や星神を祀って禍事を祓ったり、天地五行の気を整えるために行う星祭り、星辰などの影響で活動が盛んになると考えられた疫神・鬼神・鬼気などを祓うための魔障祓いの祭祀が、彼らの職分となった理由はここにある。》

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その祭祀呪術の代表的なものが泰山府君祭であるという。東方をつかさどる泰山府君(太山府君、東嶽大帝、仁聖大帝。閻魔[焔魔]天の眷属の一人)は《人の命の長短を知り、生死や死後の魂の行方に関することがらをつかさどると信じられて》おり、天にあって人の生死をつかさどっていると信じられた北斗七星と合わせて「斗」と併称され、これらに関する祭祀呪術が陰陽道では最も重要視された。

ようするに人の生き死にを自由にあやつる、死者を蘇らせる、という術である。

《安倍晴明を祀る天社土御門神道では、泰山府君の法に用いる祭壇として、宗源壇、灑水壇[しゃすいだん]、太極壇、興国壇の四種を挙げている。
 この四種の社壇を設け、天地陰陽五行の行事をなし、祈禱を行い、祭文を奏上し、秘府、霊章、鎮札などを操作するというのだが、具体的な内容は秘伝とされている。》

以上は藤巻一保『安倍晴明』(学研M文庫、二〇〇〇年)より。

まあ、もちろん実際に死者を蘇らせることはできなかっただろうが(断言はしませんけど)、陰陽師を科学技術系の官僚と考えれば、泰山府君の法とは、今日的にはさしずめクローン技術あたりに匹敵するのかもしれない。

by sumus2013 | 2018-02-03 20:32 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)
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