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編む人南陀楼綾繁『編む人 ちいさな本から生まれたもの』(ビレッジプレス、二〇一七年一一月一二日) 《大学を卒業して、なんとなく足を踏み入れた出版の世界。 はじめは大学院に受かるまでのつなぎのつもりだったが、いつの間にか、こっちの方が面白くなって、いまに至る。 めざして入った世界ではないからか、いまだにプロの編集者なりライターだという自覚を持てないでいる。その分、やじうま根性は旺盛で、仕事にかこつけて、それまで読者として接してきた書き手や編集者に会いに行った。 本書は、そうやってお会いした人たちとの対話の記録だ。》(はじめに) その人たちとは、小西昌幸、竹熊健太郎、堀内恭、村元武、大竹昭子、本間健彦、牧野伊三夫、小林弘樹、山崎範子の各氏。かなり濃〜いメンツである。だから面白い。『ぐるり』『雲遊天下』に掲載されたインタビューのなかから出版に関するものを集め、谷根千工房の山崎さんのお話を加えてまとめられている。 《こんな素敵で刺激的な〈編む人〉がいるうちは、「出版業界」が行きづまったとしても、「出版」という行為にはまだまだ可能性はあるはずだ。》
by sumus2013
| 2017-11-14 20:23
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