林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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四季草

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平貞丈『四季草  冬』(安永七 1778 跋)。百万遍での一冊。春、夏、秋、冬と分かれ七冊。大本(タテ27cm)、版元は岡田屋嘉七……本書は七冊目で最終巻なのだが、奥書に《此一冊孫々が為に記しぬ云々 安永七戊戌十一月七日伊勢平蔵貞丈著》とある。下記サイトにて全冊閲覧できるのでご興味ある方はどうぞ。

早稲田大学図書館 四季草. 春草,夏草,秋草,冬草 / 平貞丈 述



『四季草』というタイトルで植物の挿絵があるため、てっきり植物図鑑かと思っていたら、とんでもない恥じかきであった。平貞丈は『貞丈雑記』で知られる有職故実家だった。貞丈雑記』なら名前だけは知っていたんだが……。ウィキを部分引用しておく。

伊勢 貞丈(いせ さだたけ、享保2年12月28日(1718年1月29日) - 天明4年5月28日(1784年7月15日))は、江戸時代中期の旗本(幕臣)・伊勢流有職故実研究家。江戸幕府寄合・御小姓組蕃士。旗本・伊勢貞益の次男、兄は貞陳。子に娘(伊勢貞敦室)。幼名は万助、通称は兵庫、平蔵。安斎と号した。有職読みでテイジョウと呼ばれることもある。》《貞丈は特に中世以来の武家を中心とした制度・礼式・調度・器具・服飾などに詳しく武家故実の第一人者とされ、伊勢流中興の祖となった

早稲田本をざっと見ると、挿絵のあるのはこの第七冊だけ。ここでは檀と梓の図の一部分を掲げたが、要するにこれは弓の材についてウンチクを傾けているのであって植物学ではありませんでした。とほほ。

森鷗外は『細木香以』のなかで貞丈の随筆についてこう書いている。

わたくしは少年の時、貸本屋の本を耽読たんどくした。貸本屋が笈おいの如くに積み畳かさねた本を背負って歩く時代の事である。その本は読本よみほん、書本かきほん、人情本の三種を主としていた。読本は京伝きょうでん、馬琴ばきんの諸作、人情本は春水しゅんすい、金水きんすいの諸作の類で、書本は今謂う講釈種だねである。そう云う本を読み尽して、さて貸本屋に「何かまだ読まない本は無いか」と問うと、貸本屋は随筆類を推薦する。これを読んで伊勢貞丈ていじょうの故実の書等に及べば、大抵貸本文学卒業と云うことになる。わたくしはこの卒業者になった。》(森鷗外『細木香以』「森鴎外全集6」ちくま文庫、1996)

鷗外は文久二年(1862)生れなので少年の時と言えば十歳として明治五年頃だろうか。とすればやはりこのような和本を借出していたに違いないように思われる。例えば国会図書館には貞丈雑記』なら天保十四年(1843)序の丁子屋平兵衛(文渓堂)版、および嘉永六年(1853)の吉川半七版などが所蔵されている。


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by sumus2013 | 2017-11-02 20:52 | 古書日録 | Comments(0)
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