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Chroniques 78

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BnF(フランス国立図書館)の発行する雑誌『Chroniques クロニック』78号(2017年1月〜3月号)。トポールの展覧会を見たときにもらったもの。無料。トポール展の紹介が載っている。

トポールの世界 パリの国立フランソワ・ミッテラン図書館

この号の特集はリシュリュー館(旧・国立図書館、ルーブル美術館の少し北にある、二区)。現在改修中。二〇二〇年までに全貌を現すそうだから、まだしばらく工事が続くようだ。表紙の写真および下の写真も同館の十九世紀末風な建物の様子を伝えている。下の楕円閲覧室は一八九〇年に計画された。完成は一九三六年。

小生も旧館には一九九八年に一度だけ入ったことがある。館内で開催されていた展覧会を見るため。図書館は予約が必要。ここに新たに国立美術史研究所(ジャック・ドゥーセ Jacques-Doucet のコレクションを持つ)と国立古文書学校図書館が設置されるそうだ。

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それ以外の記事で目に留まったのは「略奪された書物」。ドイツ軍の占領下でフランスからドイツへ運ばれた本、写本、古文書、版画などを調査している研究員へのインタビュー。一九四二年から主に東ヨーロッパからの移民やユダヤ人たちのコレクションが収奪されドイツへ持ち込まれた。それがどのくらいの数になるのかさえはっきり分らない。五百万から一千万冊の間であろうとのこと。戦後、およそ二百万冊は返還されたが、それら以外は行方不明のままであるという。

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それで思い出すのは映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」(2015)。オーストリアの富裕なユダヤ人家庭からナチスによって奪われたクリムトの代表作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」は戦争が終わった後も返却されず、オーストリアの美術館の所蔵となった。米国に移住した遺族が、それが不法に略奪されたものだと訴えて取り戻すというお話。

被害者にとっての戦争は終わらない・・

by sumus2013 | 2017-10-02 20:29 | 巴里アンフェール | Comments(0)
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