林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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詩ぃちゃん

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『詩ぃちゃん』(大阿久佳乃、二〇一七年八月一二日)。昨日、ちょっとだけ立ち寄った善行堂で「お客さんがつくったんやけど」と見せられたフリペ。葉書大、中綴じ二十頁。作者はまだ高校生だそうだ。まだ、は失礼かもしれない。スポーツ界では十代が世界的に活躍している時代だし、「十七歳にもなれば、真面目なんかじゃいられない」と十六歳で吼えていたランボー君もいることだし。実際、この冊子はよくできている。『詩ぃちゃん』というタイトル、これが、まず、われわれロートルには思い浮かばない、すてきな語感ではないか!

みんな(同級生、即ち高校生)どうして詩を読まないのだろう。考えて、浮かんだのは、いま、十代にとって、詩の扉がとてもちいさくて、少ないということです。その中は壮大な宇宙であるというのに。思い返してみれば、家族の読んでいる本は実用書中心。小学校からずっと、先生が薦めたり、図書館のおすすめコーナーにあったりするのは評論と小説でした。つまりここまで、詩を視野に入れようとしなければ、入らない状況にあったわけです。興味はおろか、詩の本を読むという発想がなくなるのもうなずけます。
 だから、まず、詩の扉をひとつでも増やしたい。ここでは高校生の状況中心に書きましたが、どの年代でも、小説・新書の読者よりも詩の読者が少ないのは事実でしょう。それでも詩は誰に向っても開けています。ぜひ、一度覗き見してほしい。そんな思いでこのフリーペーパーを発行します。》(はじめに)

なかなかしっかりした文体である(これもちょっと上から目線の感想です)。以下、引用されている詩人はと言えば、高田敏子、ヴェルレーヌ、大手拓次、八木重吉、山之口獏、萩原朔太郎、木下杢太郎。詩へのアプローチ第一歩としてアンソロジーから入ることを勧めるあたり、ストレート勝負という感じでいい。

個人的には、文学としての詩に無関心な若人たちに対して詩を説くとすれば、Jポップの歌詞あたりから入るのがいいような気もする。例えば漢詩が隆盛したのもそもそもは唐の時代に歌謡として流行したからで、そういった意味で、詩は歌ともっともねんごろな関係にあるようだから、詩集を読むだけが詩への入門ではないのかな、と思ったりする。谷川さんの「鉄腕アトム」とか知らない人はいないし(これはやや世代的偏見かな)。まあ、作者の意図はそういうところにはないのかもしれないが。


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本書に引用されている木下杢太郎「珈琲」…これは『食後の唄』(大正八年)に収められている。《酒宴のあと》とあるからメイゾン鴻ノ巣での情景かと思う。【喫茶店の時代】

メイゾン鴻ノ巣


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by sumus2013 | 2017-08-18 22:04 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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