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林哲夫の文画な日々2
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フルホンシバンムシ

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『佐川史談 霧生関』第五十二号(佐川史談会)のコピーを多田昭氏より頂戴した。以前にも頂戴していたが、牧野富太郎の出身地である高知県の佐川町で刊行されている雑誌である。

『佐川史談 霧生関』第四十七号

多田氏が「牧野富太郎と加藤正世」という文章を書いておられる。それによれば牧野とセミ学者・加藤とは交流があったそうで、なんと次のような記憶すべき逸話を残しているという。

《ある時、牧野は大切な蔵書を食い荒らす害虫についてはシミではなく甲虫ではないかと加藤に尋ねている。加藤は牧野が提供した古本の間から取り出した紙に穴を開ける虫を見てシバンムシと同定している。その結果から牧野は「さう、シミを悪く言ふナイ」とシミに同情(植物記)すると共に加藤はシバンムシの一種で古本専門に穴を開ける種に対し「フルホンシバンムシ」と新しい名前を付けている。》

フルホンシバンムシについては下記の記事に写真入で紹介されているのでご参照あれ。

国文研のツボ! それが「保存管理」

加藤正世といえば拙ブログでは加藤正世『昆虫標本整理法』(三省堂、一九三三年)に言及したことがあるが、なぜかウィキには立項されていない。加藤による昆虫コレクションは東京大学総合研究博物館に保管されており、ちょうど一年前にモバイルミュージアムとして石神井公園ふるさと文化館ギャラリーで展示されたことがあるようだ。

大正から昭和初期にかけて活躍した加藤正世博士(1898~1967年)は、石神井公園に隣接した自宅に加藤昆蟲研究所と併設した「蟬類博物館」を開館し、展示を通じた昆虫学の普及とともに、新種・新亜種を含む多くの論文や著書を世に輩出した稀代の昆虫学者です。》(「蟬類博物館」―昆虫黄金期を築いた天才・加藤正世博士の世界

***

古書目録『りんご古書市場』第212号のあとがき「余白」に次のような悲しくもリアルな話が書かれていた。

《青森の古本チェーン店が先月で閉店しました。電器店の跡に入ったので、売り場面積と駐車場も広い郊外型の店でしたが、最後はダンボール箱に詰め放題で二千円の投げ売りでした。それでも何割かの本は処分され、本棚も廃棄処分です。只でいいというので、本棚を二十本いただいてきました。明日は我が身で、古本屋の最後はどういうふうになるのかと、我がことのように見ていました。青森市だけでもここ二十年で小さな古本屋さんが二十店も閉めました。それというのも大型古本チェーンが進出してきて、仕入れもなくなりお客も取られて潰れて行ったのです。うちもその当時は潰れかかりましたが、古書目録とネット販売に助けられました。》

もう少し詳しくはこちらのブログに出ていた。「古本屋の戯言」

二〇〇八年には弘前で同じようなことがあったそうでそれについてはこちらのブログに。

by sumus2013 | 2016-11-17 17:31 | 古書日録 | Comments(0)
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