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林哲夫の文画な日々2
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コヘイ

f0307792_20184856.jpg


【『喫茶店の時代』正誤・増補 005 明治のコーヒー店

コピー資料のなかにこの西洋料理店「南海亭」のメニューを見つけたので増補しておく。読みはこんなものだと思うが、間違っていたら御叱正を。


f0307792_20184982.jpg


西洋料理 此度相改御手軽ニ
     奉差上候間御来
     駕奉希上候以上

ソーフ    日本ノ吸物   価 二匁五分
フライヘイシ  〃 天婦ら  〃 一匁五分
ヒフテキ   牛のてりやき  〃 二匁七分
パ ン    舶来小麦製   〃 一匁六分
コヘイ    ひき茶代リ   〃 一匁二分
 右一席御一人前     金二朱ト
               銀二匁

ライス   日本上白米御穣  価 一匁二分
シチウ   牛。鳥うまに   〃 二匁五分五リン
 右一席御一人前     金一朱

ビイル   麦酒 大一本ニ付 価金三朱ト
                 銭三百文
同     〃  小一本ニ付 〃金一朱ト  
                 銭四百五十文
同     〃  コツフ
         一盃ニ付  〃金一朱ト  
                 銭百文

右之外西洋諸酒御好次第奉
願上候以上       九檀坂上富士見丁
                 三番地
  月 日              南海亭
    御客様



検索してみるとこの広告は明治四年頃のものらしいが、明治政府が円・銭の使用を決めたのが同じ明治四年である。そして明治七年に古金銀停止を命じた。ということで江戸時代の貨幣価値を調べなければ、と思って探してみたところ便利なサイトが見つかった。


金一両は現代で約75,000円
金一両は銀貨六十匁
金一両は六千五百文

金1両=4分=16朱
金1朱約5,000円弱

銀1貫=1,000匁=10,000分
銀1匁は現代で約1,250円
銀1分は現代で約125円

銭1文は現代で約12円

この換算でいけばコーヒーは一匁二分だから約1500円。スープからコーヒーまでフルコースならお一人様金二朱ト銀二匁すなわち約12,500円。シチューとライスで約5000円。妥当かどうか分らないけれど、もしこの数字ならば、西洋料理といえどそんなに法外な値段ではなかったかもしれない。

『値段の明治大正昭和風俗史』(朝日文庫、一九八八年二刷)を見ると、天保年間の遊女の揚代(呼出、この時期には茶屋へ遊女を呼び出すようになっていた)が銀六十匁(一両=約75,000円)だそうだから、まあそんなものか(?)。

by sumus2013 | 2016-07-13 21:23 | 喫茶店の時代 | Comments(2)
Commented by こがね丸 at 2016-07-14 20:39 x
1行目
此度相改、御手軽ニ
2行目
奉差上候間、御来 ですかね
Commented by sumus2013 at 2016-07-15 08:41
御教示深謝です。腑に落ちました。
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