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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


WAY OUT WEST

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古書善行堂へ。しばらくぶり。うらたじゅんさん作の大作を見せてもらう。善行堂はもちろん小生をはじめsumusの同人が"のすたる郡浦田町"の街角に勢揃いした情景が描かれた傑作。傑作にふさわしい上等な額縁も必見。高知での講演会などについていろいろ聞く。実り多き旅だったようだ。善行堂の奥方にも久しぶりでお会いする。帳場に二人向かい合って座る図はなかなかよろしいなあ。

『WAY OUT WEST』no.87(JAZGRA, 二〇一六年六月一日)をもらう。内容とデザインのクオリティがこれほど高いフリーペーパーはそうざらにはないだろう。表紙のイラストも手がけるデザイナーの藤岡宇央(たかお)氏がたったひとりで作っているのだそうだ。しかも赤字は一度もないとのこと。これも驚き。今号、藤岡氏による連載「DESIGNER'S NOTES vol.25」では「いいデザインって何よ?」と題して図と地の理論が展開されている。

《デザインの良し悪しの判断のひとつに、「レイアウトのバランス」がある。それこそが図と地の関係である。》

まさに同感。デザインというのはさまざまな要素を「どう並べるか」に尽きる。微妙な相互関係が「良し悪し」に響いて来るのは間違いない。そういう意味では『WAY OUT WEST』は言うことなしのバランスを保っている。

善行堂の連載「本の中の、ジャズの話」は知らないうちに63回目だそうだ。十分に一冊にまとめられる分量になっている。通しで読みたい人、少なくないはず……。


by sumus2013 | 2016-06-09 20:49 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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