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うずまき新聞山の上の本屋うずまき舎 20号(二〇一五年一〇月二日)の「田舎の本屋をつくる vol.12」にこう書かれている。 《美良市の街から、うずまき舎のある中谷集落までの道のり、途中民家がないうっそうとした林道を通過します。昔は重機もありませんでしたので、山の道は住民たちによって人力で整備されてきました。そんな細くて険しい道も、近年は市道となって車の通行も増え、より安全に通行できるように、毎年少しずつ道を広げる工事が続いています。》 《ただでさえも辺鄙なこの場所です。この上さらに通行制限までかさなるとなると、はたしてお客さんが来て下さるのかどうか。去年は不安のあまり、冬の間だけ山から降りて、麓にあるフォトスタジオ・ラフディップが運営するカフェ、たろまろギャラリーで間借り営業をさせていただいていました。》 《そこで営業していると、うずまき舎は「山の上の古本屋」ではなくなる訳で、ふと我にかえると、ほんとうはどんな状況でも、私は山にいたかったのだと気がついたのでした。》 《今年は、山でお客さんを待ってみることにしました。霧につつまれてなかなかたどり着けない魔法の古本屋のようで、それもかえって面白いような気がしたのです。》 う〜む、浮世離れした古本屋さんである。行ってみたいような、ちょっとカフカの城みたいにたどりつけなくてオタオタしてしまったら怖いような……
by sumus2013
| 2016-05-11 13:57
| 古書日録
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