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林哲夫の文画な日々2
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無花果観桜会2016

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毎年恒例のいちじく観桜会が高津宮で催された。今回は十時梅厓(ととき・ばいがい、寛延二1749〜享和四1804)の特別展示室が設けられ、真贋の基準がはっきりしないこの書家・画家の実像に迫ろうという企てが行われた。木村蒹葭堂の周辺人物として梅厓を研究されておられる橋爪節也さんが梅厓についてレクチャーをしてくださった。正直、絵にはあまり感心しなかった(実際、濫作の時期があって雑な絵も多い。ただし絵心は感じさせる)。字の方がはるかに年季が入っている。

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お元気な姿を見せて下さった肥田皓三先生(八十六になられるとか!)に梅厓の手になる陶淵明詩の折本を説明する橋爪氏(左)。これが間違いなく梅厓の真筆と考えていいもので、基準作になるという。署名と印がまず注目に価する。

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梅厓の画帳のとなりになぜか町田康『バイ貝』が!(橋爪氏のおやじギャグ)。下の軸も橋爪氏蔵品。他にも多数出ていたが掲載は控える。

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梅厓の他には一般もちよりイチジク(一軸)部屋もあり、そちらに小生は昨日の小西来山などを持参した。こちらもいつにも増して佳作が多かったように思う。なかでちょっと驚かされたのは、P・Bさん持参の矢野橋邨作の娘の絵(下は部分)。ふつうに知られている橋邨の作風とはまるで異なる大正リアリズムだ。何かの記念にポートレートとして制作されたものだろうか?

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毎度ながらたいへん勉強になりました。

by sumus2013 | 2016-04-09 21:39 | もよおしいろいろ | Comments(0)
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