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林哲夫の文画な日々2
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ガロ-アックス-長井勝一

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徳正寺での「ガロ - アックス - 長井勝一」展 長井勝一 没後20年企画トークを面白く拝聴。第一部は呉智英、林静一、南伸坊の三氏と青林工藝舎の手塚能里子さんが登壇。水木しげる追悼ということでまず呉氏がひとしきり水木漫画について語る。呉氏は一時期水木にネタを提供するスタッフの一人だったこと。そのなかで手帳に名前を書くとその人間が死ぬというアイデアがあって水木漫画に採用されているが、これはまさに「デスノート」であると。鬼太郎と出雲神話の関連性について、そしてきわめつけは水木しげるは妖怪などこれっぽっちも信じていなかった、という暴露(爆笑)。

林氏は東映動画のアニメーターだった、仲間(百人ほどいたそうだが)の一人が『ガロ』を面白いと持って来て漫画にもこういう大人向けのものがあるんだと知って投稿した。最初の作品はボツだった。理由は長過ぎる。八頁にまとめてと長井さんに言われた。南氏は中学生で『ガロ』を知り、やはりそれまでの漫画とは違うと皆が感じ取った。東京工芸高校時代にはまわし読みしていた。回し読みしていたから潜在読者はかなりいたはず。と、呉氏より異論が。そんなに読者はいなかったよ。でも長井さんはマンションに住んで自家用車を買いましたよ。ただしパブリカ(トヨタの大衆車)だけど(笑)。一九七〇年頃が絶頂だった。それでも三万部くらいでしょ。他には水木のバック書き込みの謎について。長井勝一の晩年のモテぶりについてなど。

第二部は手塚さんが古泉智浩氏と島田虎之介氏にガロ、アックスとの関わりを含め漫画に関するあれこれを質問する。古泉さん、新潟在住。里親漫画がヒットしている。「死んだ目をした少年」は映画化。祖父が亀田製菓の創業者だそうで、これからその伝記漫画を書こうと思っている。島田氏は中国での漫画フェアーに呼ばれているということで、青林工藝舎も中国進出が期待される。海外の漫画イベントに参加すると青林工藝舎には日本と同じ雰囲気のオタクたちが列をなすのが不思議である。などなど。

第三部は一、二部の出演者に加えてひさうちみちお氏と客席から編集者の赤田祐一氏が飛び入りで。京都在住のひさうち氏の近況から始まって、老人問題、原稿料問題、ネットと出版の違い、青林工藝舎のペットなど、ほとんど井戸端会議状態だったが、それはそれでたいへん面白かった。



by sumus2013 | 2016-01-16 21:04 | もよおしいろいろ | Comments(4)
Commented by akaru at 2016-01-18 10:32 x
呉智英さんから足立巻一先生の話は、出なかったのでしょうね?
Commented by sumus2013 at 2016-01-18 19:44
それはありませんでした。水木しげるに関する話題が七割りくらいだったと思います。
Commented by arz2bee at 2016-01-19 11:35 x
聞きたかったのですが、参加することが出来ず残念。京都はいろんな企画があっていいですね。ちなみに、ガロは話に聞くだけで読んだことはありません。
Commented by sumus_co at 2016-01-19 18:49
『ガロ』連載では白土三平と水木しげるの二巨匠は原稿料ナシだったそうです。若い無名の漫画家にはわずかでも原稿料を出したとか。ガロを知るには長井勝一の『ガロ編集長』(ちくま文庫)がおすすめです。
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