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林哲夫の文画な日々2
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閑な読書人

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荻原魚雷『閑な読書人』(晶文社、二〇一五年一一月三〇日、装丁=南伸坊)。この本が届いて、どんな装幀になっているか、楽しみに包みを開いた。というのも、ちょうどパリへ旅立つ十日ほど前、この本の装幀依頼メールが晶文社の編集者の方からあったのだ。魚雷氏の晶文社での前著は『古本暮らし』(装幀=間村俊一、装画=林哲夫)、その流れで小生に装幀をという有難いお話。しかし、締め切りがパリ滞在中になってしまうため、涙をのんでお断りした。せっかく指名してくれた魚雷氏にも悪いことをした。

そんな折衝があったためどんな装幀で出来上がるか、ある意味、少しばかり責任を感じていた。しかし開封してビックリ、南伸坊ときたか。見事にピッタリだ。このカバーデザインは期待をはるかに裏切る傑作ではないか。南さんの数ある装幀本のなかでも光っている、そんな気がする。絵はもちろん、紙の選択も渋くていいなあ。もし小生が担当したとしてもこれ以上のものは絶対にできなかったと脱帽する(本心からです、もちろん)。

内容はまさに魚雷ダイジェスト。

《この本に収録した文章の大半は、家と本屋と飲み屋と三角形でぐるぐるまわりながら書いたものだ。ぐるぐるまわっているうちに何を書こうとしているのか忘れてしまうこともあった。幾度となく読みかけの本が行方不明になるという窮地に陥った。川や海のそばに引っ越し、自然とふれあう生活を送りたくなったことも度々あった。
 そんな苦難の末、十年ほどの間に書いた百本ちかくの文章を晶文社の倉田晃宏さんにまとめてもらった。》(あとがき)

巻中では「父の本棚」が絶品、ピカイチと思った。他には漫画本の紹介をしているのが、じつに技ありと思わせる巧みさで、漫画の解説ほど面白くないものはないのだが、ついつい読まされてしまった。プロフェッショナルな文章家のおもむきがいっそう定着してきたようだ。欲を言えばそろそろイッパツかまして欲しいんだけどなあ……それはとにかくおすすめです。


by sumus2013 | 2015-11-23 11:48 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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