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行商文学スズメも立ち読み。誰かが平積み本のあたりに餌をまいている(ひょっとして店主?)。別の店では本の上を青虫がゆるゆると。 2ユーロ均一テーブルでClaude BONNEFOY『La littérature de colportage』(Extraits de "Flammes et fumées", 1971)を見つける。以前、本の行商について少しだけ触れたことがあるのを思い出したのでこれには素直に手が出た。 本の行商 著者によれば十九世紀半ば以前にはこれらのコルポルタージュ文学を調べる者は誰もいなかったそうだ。皮肉にもその最初の研究家はシャルル・ニザール(Charles Nisard)という本を取り締まる役人だった。第二帝政末期の一八五三年に「悪書 mauvais livres」を取り締まるため設立された検閲委員会の事務局長だった。すでに行商本は大量出版に圧されて衰退していたにもかかわらずニザールは容赦なくあらゆる行商本を検閲した。それが結果として歴史的、社会学的にも重要な調査資料として残ることになったのである。
by sumus2013
| 2015-10-25 03:05
| 古書日録
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