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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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ひと月限りの〈ぽえむ・ぱろうる〉


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石神井書林さんより会場写真を頂戴した。《ぱろうるで、こんなパネルを作りました。久しぶりによくできました(笑)》 おお『永田助太郎詩集』が! 会場で見たい!


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ひと月限りの〈ぽえむ・ぱろうる〉

ここに出店している石神井書林さんが作った出品メモのコピーを善行堂でもらった。A4三枚あるが、一枚目だけ掲げる(ぜひリブロ池袋にて獲得されたし)。自家目録とはまた違った解説文がいい。まるで内堀さんの人生が凝縮しているかのようだ(ちょっと大げさかも知れませんが、そう思いました)。

《第一詩集は米沢で少部数を出した『草葬』(昭和19・葬はこの字ではない)と云われるが、見た人はいない。》(固有時との対話・転位のための十編 吉本隆明

《200部作ったと回想にあるが、一度も扱ったことがない。見ない。これだけ見ないものは200部も作ってはいない、と、私は思う。》(ミノわたしの雄牛 高橋睦朗)

《実際は50部しか作らなかったと回想がある。戦後の50部であれば見ることは充分可能。》(新生都市 天沢退二郎)

《稀に目にするのは同年に二版で、初版は元々ないのかと思った頃に見つけた。》(消息 吉野弘)

《高田渡が唄った「ブラザー軒」は第二詩集『日の底』(昭33)に収録。こちらは古書展で熱心に探せば三回目ぐらいに500円で買える。》(手 菅原克己)

《古本屋をはじめた頃、早稲田の文献堂書店さんの棚に5000円であって、どきどきしながら買った。一部の書誌に特装30部の記載を見るが未見。見たという人も知らない。》(六月のみどりの夜わ 安東次男)

……ほんのさわりだけ。矜持というのかな、古本てほんと面白いというのが伝わってくる。


by sumus2013 | 2015-06-27 19:40 | もよおしいろいろ | Comments(0)
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