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ひと月限りの〈ぽえむ・ぱろうる〉ここに出店している石神井書林さんが作った出品メモのコピーを善行堂でもらった。A4三枚あるが、一枚目だけ掲げる(ぜひリブロ池袋にて獲得されたし)。自家目録とはまた違った解説文がいい。まるで内堀さんの人生が凝縮しているかのようだ(ちょっと大げさかも知れませんが、そう思いました)。 《第一詩集は米沢で少部数を出した『草葬』(昭和19・葬はこの字ではない)と云われるが、見た人はいない。》(固有時との対話・転位のための十編 吉本隆明) 《200部作ったと回想にあるが、一度も扱ったことがない。見ない。これだけ見ないものは200部も作ってはいない、と、私は思う。》(ミノわたしの雄牛 高橋睦朗) 《実際は50部しか作らなかったと回想がある。戦後の50部であれば見ることは充分可能。》(新生都市 天沢退二郎) 《稀に目にするのは同年に二版で、初版は元々ないのかと思った頃に見つけた。》(消息 吉野弘) 《高田渡が唄った「ブラザー軒」は第二詩集『日の底』(昭33)に収録。こちらは古書展で熱心に探せば三回目ぐらいに500円で買える。》(手 菅原克己) 《古本屋をはじめた頃、早稲田の文献堂書店さんの棚に5000円であって、どきどきしながら買った。一部の書誌に特装30部の記載を見るが未見。見たという人も知らない。》(六月のみどりの夜わ 安東次男) ……ほんのさわりだけ。矜持というのかな、古本てほんと面白いというのが伝わってくる。
by sumus2013
| 2015-06-27 19:40
| もよおしいろいろ
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