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西荻街角ミニミニ古本市□日時:2015年6月6日(土)・7日(日) 11時〜19時 □参加店 ※敬称略 聖智文庫 (神奈川・藤沢 http://www5.ocn.ne.jp/~syouchi/) 古書善行堂 (京都 http://zenkohdo.shop-pro.jp/) 林哲夫 (京都 http://sumus.exblog.jp/) 古書あやかしや (広島・ネット古書店 http://homepage1.nifty.com/maiden/) 古本屋ツアー・イン・ジャパン 盛林堂のきまぐれ店番日記 リチャード・ミルトン、F.E. ベンソン、コリンス+ヂツケンス『幽霊船』今日泊亜蘭翻訳怪奇小説コレクション(書肆盛林堂、二〇一五年六月六日)も届いた。「今日泊亜蘭インタビュー」が抜群に面白い。例えばこういう発言。 《それから、エリザ・オルゼシュコってポーランドの女流作家の小説を、エスペラント語から訳した本を一冊出しました。その頃は紀伊國屋はまだ炭屋で丸善もそんな本は置かない、東京堂にエスペラント・コーナーがあってね。ポーランドの他にブルガリヤやハンガリーの本が大分エスペラント語になってたね。オルゼシュコの小説はSFじゃないけどいい話でね。》 今日泊の訳したオルゼシュコ(エリザ・オジェシュコヴァ)は『慈愛夫人』というタイトルらしいが、さすがに(?)検索しても出てこない。オルゼシュコは『女の運命』が大正三年にすでに翻訳紹介され、同じ作品が『寡婦マルタ』として昭和二年に刊行されてよく読まれた(清見陸郎訳、改造社、昭和四年に改造文庫に入る)。紀伊國屋書店が炭屋というのだから今日泊の翻訳もこの時期だろう。とすると十七か十八歳である。 後藤斉「『寡婦マルタ』とその受容」 《佐藤春夫のところへ行ったんですよ。春夫は、僕の親父の水島爾保布とは同人誌なんかやってた仲間で、子供の頃から知っててね。子供時分に、川路歌子さんに連れられて春夫の所へ行ったことがある。タバコ屋の二階か何かで、机に向かってキャラメルをしゃぶりながら小説を書いていたのを覚えてる。それが、子供の僕が側にいても、ひとりでキャラメルを喰ってて、呉れねえんだよ。歌子が「あんたねえ、坊やがいるのにキャラメルのひとつもあげないって法はありませんよ」とか言ってね。春夫が「ああ、そうか」って言って、キャラメルを二つ呉れたっけ(笑)。》 書肆盛林堂
by sumus2013
| 2015-06-05 21:37
| もよおしいろいろ
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