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林哲夫の文画な日々2
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樹木/風船

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『樹木 高見順文学振興会会報』Vol.I(高見順文学振興会、一九八三年三月一〇日)。一目、ただならぬ表紙だと思った。目次に《表紙装幀 吉岡実/写真表紙・本文ー 今泉治身》とあって納得。写真とは思えなかったが、よく見ると砂の上に石ころや貝殻が置かれている(上の写真は表1と表4)。この雑誌については小林氏の解説に詳しいので参照されたし。

〈吉岡実〉の「本」(小林一郎 執筆)
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『樹木 高見順文学振興会会報』Vol.II(高見順文学振興会、一九八四年三月五日)。《写真表紙・本文ー 今泉治身》とのみ。吉岡実の名前は消えている。フォーマットは第一号と同じ。写真が変わり、高見順文学振興会会報の副題と号数表示が明朝体からゴシック体に変更されている。実質的に吉岡実の装幀とみなしていいだろう。小林氏の解題は以下の通り。

《樹木》第2号(1984年3月5日)には写真・題字・カットのクレジットしかなくて、「表紙装幀」がだれかわからない(創刊号を基に、編集部が行なったのだろうか)

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第二号に掲載されている吉岡のエッセイ「「受賞前後」の想い出」に付された写真。こちらに向かって歩いて来るのが吉岡本人である。吉岡の詩はスゴイ。そしてエッセイもいい。たいていの詩人はたいていの小説家よりもエッセイが上手だ。なかでも吉岡は特に上手いと思う。この一篇も高見順賞の受賞前後のことを貰い湯とからめて軽妙に描いている。

これらの刊行物を恵投下さった方が以下のような東京新聞のコラム「大波小波」(一九九六年七月二〇日付)があることも教えてくださった。「死児」というペンネームは吉岡のエッセイ集をもじっているのだろう。全集出すべし。

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ついでにもう一冊、壺井繁治詩集『風船』(筑摩書房、一九五七年六月二〇日)。こちらも詳しい書誌等は上記「〈吉岡実〉の「本」」を参照していただきたい。社内装幀の場合はあまり担当者の名前を出さない筑摩書房としては珍しく《装幀 吉岡実》と明記してある。

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扉絵および挿絵が小山田二郎。キョーレツな印象を受ける。ビュッフェやシュルレアリスムの影響を強く受けて、日本ではちょっと比類のない作家である。この本は著者の署名入り。献呈相手の松村外次郎は富山県砺波出身の彫刻家だろう。値段票を見て思い出した。昨年中野書店の目録で買ったのだった。



by sumus2013 | 2015-04-17 21:06 | 古書日録 | Comments(2)
Commented at 2015-04-18 01:41 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sumus2013 at 2015-04-18 09:55
失礼しました。筑摩本、仕上がるのは四月末だそうです。お届けできるのは五月連休明けになりそうです。
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