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日本名所図絵2上田維曉(文斎)著作・青木恒三郎校正『内国旅行日本名所図絵 巻之三 東海道之部続 一名東京及近傍名所独案内』(嵩山堂、一八八九年五月九日発行)。表紙右下隅に《大阪森川石印》とある。 東海道の続は箱根からスタート。「THE HOT SPRINGS OF HAKONE」という英文説明あり。「箱根山七湯全景」は絶景なり。 箱根から鎌倉、横須賀、横浜、東京へと旅して千葉、栃木へと旅は続くが、本書は針金平綴じのため開きが悪くそのあたりはスキャンできない。東京の名所いくつかカメラ撮影を試みた。参考まで。 次いで巻末の広告。内国旅行シリーズの以前に『世界旅行万国名所図絵』七巻(および地図)も発行されていた。今気付いたが、この広告では内国旅行の既刊本定価が二十二銭と二十五銭になっている。ところが本書三ノ巻の奥付では四十銭。一ノ巻も二十二銭ではなく三十銭だから広告に偽りありだ。銅板印刷においてはこういった訂正が容易でないから放置していたのだろうか。 上田維曉(文斎)著作・青木恒三郎校正『内国旅行日本名所図絵 巻之四 東山道之部』(嵩山堂、一八八九年八月二七日発行)。マーブル模様にもヴァリエーションがある。 右が「三井寺之景」で左が「高観音之景」。「高観音之景」を拡大してみるとこういう感じである。濃淡をはっきりつけて、陰翳や遠近の効果を出している。インクの拭き取り具合で変化をつける。レンブラントなどの作品にも見られる銅版画の伝統的な技法。 第四巻は近江から美濃、飛騨、信濃、上野、下野、盤城、羽前、羽後と北上するコースである。見所少なくないが(例えば富岡製紙工場など)ここでは略する。
by sumus2013
| 2015-04-07 20:42
| 古書日録
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