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林哲夫の文画な日々2
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藝術写眞合本

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『芸術写真(藝術写眞)』という雑誌が大正時代に大阪から出ていた。daily-sumus で一度上田写真機店のことにチラッと触れたことがあったが、その上田竹翁が発行していたのがこの写真雑誌である。

『最新写真機』(上田写真機店、一九二〇年)
http://sumus.exblog.jp/8065261/

中之島図書館に合本(?)が所蔵されているようだが、国会図書館にはない(ただし中之島図書館はリニューアルのため三月末まで休館とのこと)。似たような名前で福原信三の『写真芸術』があるだけ(『芸術写真』がわずかに先行とか)。

ここに掲げた『芸術写真』も合本。ノンブルの相違から五冊らしいが、何号と何号なのか分らない上に記事は抜粋である。巻末だけ奥付が残されている。売れ残りの雑誌をバラして合本にしたのかなとも思われる。

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編輯人の箸尾文雄は竹翁上田寅之助(箸尾寅之助)の次男である。発行人の不動健治は写真家。後に同盟通信の従軍記者として南京虐殺の写真を撮った数少ない写真家として知られている。発行所住所の大阪市西区江之子島にはかつて大阪市役所(1889〜1912)があったし、川口居留地にも隣接している。

《1899年に居留地制度は廃止されるが、大正時代末まで周辺一帯は大阪の行政の中心であり大阪初の電信局、洋食店、中華料理店、カフェができ、様々な工業製品や嗜好品がここから大阪市内に広まるなど、文明開化・近代化の象徴であった。》(ウィキ「旧川口居留地」)

写真雑誌もやはり近代化の象徴には違いなかろう。本書の読者投稿欄につぎのように書かれているのが目に留まった。

《近頃写真と云ふ事が大流行で何処へ行つても写真機を持つてる人計りそれに今迄此の写真に対する理想的雑誌といふものが見なかつた何だか物足らない感じがしてならなかつた所が今度此の芸術写真が出来て写真家に多大の有益な研究材料や趣味ある文に満足を与へ呉れた実に祝福すべき事で有る愛読者諸君の益々上達発展と御交際を祈る終り乍ら記者御一同様の御壮健と益々誌の発展を祈る/東京日本橋 登志蠑》

ベタボメはなんとなくサクラかなという気がしないではないが、いずれにせよ大正時代の写真ブームはかなり熱かったようである。その証拠写真がこちら「関西写真撮影大会」に集まった「カメラ狂連」。大正十一年である。幟は写真クラブの名前。

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by sumus2013 | 2015-01-11 21:17 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by 牛津 at 2015-01-11 21:34 x
同じような頃に、アルスから『芸術写真研究』が月刊で出ています。限りなく絵画に写真が傾斜していった時代で、文学的な色調が面白いですね。
Commented by sumus2013 at 2015-01-12 19:37
1922年5月創刊ですね。相次いでという感じでしょうか。
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