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林哲夫の文画な日々2
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ロードス通信 第38号

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『ロードス通信』第38号(ロードス書房、二〇一四年一一月末日)が届いた。店主の大安さんが途中まで進めていたのを奥さんと娘さんが完成させたのである。丹波篠山関連を中心に兵庫県一般、自筆ものから、古文書、一般書までロードスさんのこだわりぶりが窺える文字通り入魂の一冊。表紙の篆刻文字がしゃれた墓石のようで気に入った。

巻頭で奥さんがこのように書いておられる。

《今、改めてサーラ連載の『兵庫の漱石 全16回」を読み返すと、最終回で引用の藤井節太郎への追悼文が、そのまま大安への言葉のようでハッとします。「温和そのものの様な風貌であったが、しかし胸には鋭いものを持って居たー大抵のもめ事やいざこざ事に彼が入って居ない事がないー世話好きであった、・・話し上手で人を丸める事に巧みであった」

街の草の加納さんも追悼文を寄せている。

《神戸・花隈の古書会館での市(業者間の交換会)で会えば、一緒に昼めしを食べるか、お茶を飲むかしていた。《蝸牛》の滝田さんが市に来るときはまず一緒にいたし、板東クンが生きている頃には彼や、とてきちさん、大西さんも加わって、一緒にいることが多かった。元町商店街の「ウィンド・ワード」や坂の上の喫茶店「こやま」、板東クンを偲ぶ会を持った、「トラッド・カフェ」、そういった場所。あふれる好奇心とともに、おいしいものを愛し、興味を抱く店は必ずチェックしていたから、彼なしでは知ることのなかった神戸の街のディテールを、私はずいぶん知ったことになる。そうした店で、私たちは繰り返し、ひたすら本と本の周辺を語り、飽きることがなかった。》

たしかに大安さんに篠山に連れて行ったもらったときなど、昼飯はここの何それがうまい、夕食はどこであれを食べよう、などと食通(と言うのとも少し違うのだが)ぶりを発揮してもてなしてくれた。神戸でも例えば今は岡本に移っているが、初め三宮のごく狭い店で営業していた「ぶはら」のランチがおいしいよと洩らしたら、次に会ったときには必ずチェック済みだった。そこに自分なりのコメントを付け加えて評価してみせた。もうひとつ覚えているのは長田の外れにある焼肉店、これは安くて上手い店だった、ところが何故かお気に召さなかった。凄い混雑振りが気に入らなかったのかもしれない(その店は慢心したわけでもなかろうが、しばらくして普通の味になってしまった)。お気に召さないと言えば、讃岐うどんが未だ現在のように全国展開していない頃、讃岐うどんのお土産を呈上したことがあった。そのとき大安さんからは「固すぎる。うどんちゅうのは歯でかまんでもスッと切れるくらい柔らかないとあかん」という感想が返ってきた。なるほどそういう考え方もあるわけだ。

……とこんなことを書いていてはきりがない。「線香もお参りもいらんから、本を買って欲しい」と娘さんが巻末で父親の気持ちを代弁している。じっくり読ませてもらおう。そして最後の注文をしよう。

ロードス書房
神戸市中央区相生町4−5−4 井上ビル1階
078−381−5350(FAX兼用)



by sumus2013 | 2014-12-07 21:35 | 喫茶店の時代 | Comments(6)
Commented by 牛津 at 2014-12-07 22:13 x
私もどれを注文しようかと迷っています。あの温顔が蘇ってきます。目録を見ますと、関係ない本が関係のないところに入っていて、主の不在を語っています。やさしい、いい古書店主でした。合掌。
Commented by 神保町のオタ at 2014-12-08 16:43 x
先月出た『書砦・梁山泊月例読書会』に、山崎書店店主が「本が美術館を占拠した話」という題で、「大安氏追悼の意味もこめて芦屋古書即売会の回想」を書いておられました。
Commented by sumus2013 at 2014-12-08 17:27
牛津様 均一棚で存分に楽しめる店でした。目録でも兵庫関係以外でいい本を買わせてもらっています。早すぎます。
Commented by sumus2013 at 2014-12-08 17:29
オタさま 御教示ありがとうございます。梁山泊で求められるのでしょうか。一度訪ねてみます。芦屋の即売会はほんとにお祭りみたいでしたねえ…。
Commented at 2014-12-26 15:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sumus2013 at 2014-12-26 20:37
了解しました。お気遣いありがとうございます。
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