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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


宮本常一の風景をあるく 周防大島東和

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宮本常一の風景をあるく 周防大島東和
2014年12月15日発行

著者 周防大島文化交流センター
写真 宮本常一
装幀 林 哲夫

発行所 みずのわ出版
http://www.mizunowa.com
210×148mm

上はカバー。写真はもちろん宮本常一による。

《ハシケ。島まわりの定期船が浦々をめぐり、港の小さなところでは木造の伝馬船が陸と沖の船をつないだ。大島の北岸を巡る定期船に乗船し、故郷をあとにする人たちでハシケはいっぱい。自動車はまだ普及しておらず、島内の道路網も整備されていなかった昭和30年代には船が主な移動手段で、特に島の東部の人たちは本土へ渡る際には、このような島回りの船を利用することが多かったという。》

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こちらが表紙(表1)。宮本の写真をクローズアップして使っているが、あえて文字を入れなかった。元の構図は下のようなものである。たこつぼの修繕をしている人物。佐連。昭和三十八年十月十九日。

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宮本常一が撮った島の生活や風景がみっしり詰まった本。小生も讃岐の海岸近くで昭和三十年代から四十年代にかけて育った。子どもの頃にこんな風景の中を歩いていたのだと思うと、不思議な気持ちになる。瀬戸内の島がブームらしいが、この写真の景色がそのまま残っていればどんなにか素晴らしいだろうと思う。不便は不便だろうけど……。


by sumus2013 | 2014-11-27 20:14 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)
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