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古文書拝見K先生からも「いっぺん見とき」というお電話を頂戴した。本日は京都文化博物館で池大雅を見て、戸田勝久展を見て、ユニテでの古本市を冷やかしてと予定していたのでちょうど都合がいい。同時代ギャラリーの生駒さんの展示ものぞかせてもらうことにした。
内容は、専門家の方に見てもらったところ、結婚や借金の記録だそうだ。表紙に「1684 1685」と年号が書き込まれている。たぶん綿密に記録されていた住民台帳の一部なのであろう。ところどころにスタンプが捺されている。スタンプは少なくとも二種あったが、いずれにも「TOLOZE MONTO」という文字が読み取れた。TOLOZE という地名(および姓)はフランスの各地にあるようだ。おおざっぱに言って南部に多い(パリにも綴りの少し違う「THOLOZE」通りがあるが)。 まあ、よほどの専門家でもない限り内容を云々することはないにしても、ご覧のような古い紙の美しさ、筆蹟(もちろん手書きです!)の見事さには息をのむ。一六八四、八五年と言えば、日本では貞享元年から二年にあたる。元禄時代の直前だ。和紙に墨書もよろしいが、このフランスの古文書の美しさも格別なり。 展示は明日九日まで。ご覧になりたい方はぜひ。 同時代ギャラリー
by sumus2013
| 2014-11-08 20:31
| 古書日録
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