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林哲夫の文画な日々2
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読書の腕前

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岡崎武志『読書の腕前』(光文社智恵の森文庫、二〇一四年一〇月二〇日、カバーデザイン=長坂勇司)が出来た。光文社新書版を紹介してからもう七年半も経ってしまったとは……(近頃この手の慨嘆が多いのはよろしくないのだが、ついため息ももれようというもの)。

岡崎武志『読書の腕前』(光文社新書、二〇〇七年)

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前著同様に章扉に拙作「読む人」をカットとして使ってくれている。有り難いことだ。

久しぶりに読み直してみて、やはり自伝的な事件にひきこまれた。つい目頭が熱くなった。

《決定的だったあるできごと

 子どもの頃、「文章を読む」ことに関して、自分が人より長けていることを強く意識したできごとがあった。大阪市内の小学校に通っていた頃のことである。
 三年生のときの担任はHという男の先生。しかし、私はどうもこの人とそりが合わなかった。私は学校で学んでいた時期を通して、よい先生、よき理解者に当たる確率が高く、その点で恵まれていたと思うが、この先生だけはダメだった。自分はおとなしい生徒だったと思うのだが、どうも目の敵にされる。いま考えても、私のせいではないのに、その場にいた同級生のなかで私だけが怒られるということが何回かあった。つねにH先生の目を意識するばかりに、いつしかおどおどとした子どもになっていた。
 ある日、決定的なことが起こった。国語の授業で、童話のような物語が書かれたプリント一枚を渡され、それを決められた時間内にどれだけ読めるか、というテストがあった。》

……とこのづつきは本書で読んでいただきたい。岡崎武志が岡崎武志になる自覚が芽生えた、その瞬間が描かれている。

装幀もシンプルで素敵だ。


光文社 読書の腕前

by sumus2013 | 2014-10-10 20:50 | おすすめ本棚 | Comments(1)
Commented at 2014-10-11 11:02 x
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