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Banno Shoten日本大使館 日本大使館の住所は現在の7 AVENUE HOCHEとは違っている(日本大使の住所と同じだ)。どちらも凱旋門にほど近い。また日本大使館内にあった講和会議日本代表団だが、「la conférence de la paix」というのは第一次大戦後の講和条約のことだから、この地図は一九一九年頃のものということになる(!)。とすれば「一九一五〜一六年完成予定の線」という記載はどうなるのだ? もうひとつ気になったのは伴野商店。Shoten とあるから書店かと思った。しかし書店ではなく商店だった。伴野文三郎商店(現在は伴野貿易)はフランスのパテ社のパテ・ベビー映写機を大正十三年に初輸入し同機向けのフィルム(9.5mm)を販売していたことで知られるようだ。おそらくその販売促進のためだろうが、同商店は「鼠の留守番」「證城寺の狸囃子」などの一分余りの短篇アニメーションを自主制作している(ともに昭和六年、監督は大石郁雄)。戦前9.5mm映画については下記論考参照されたし。 伴野文三郎は講和会議でも大阪毎日新聞社特派員を手伝ったり、戦後には衆議院議員選挙にも立候補しているようだ。著書には以下のようなものがある(古書価はそれ相応に付いている)。 伴野文三郎(1883-1973) 『ヒットラー 外交の秘鑰』(教文館、一九三九年) 『パリ夜話』(教材社、一九五七年) 『仏国インフレ時代』(森山書店、一九五八年) 『花のパリの50年』(教材社、一九五九年) さらにもうひとつ、堀越商会は何だろうか、と思って検索した。堀越は三重県出身の実業家のようである。 堀越善重郎(1863-1937) 31歳のとき「株式会社 堀越商会」設立。明治32年にはパリに支店を出す。
by sumus2013
| 2014-04-04 20:09
| 古書日録
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